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桜耳猫


大阪は十三、第一級河川である淀川は、
宇治川、木津川、そして桂川の河川が集まり
大阪湾まで流れる大型の川となる。


十三(ジュウソウ)という地名は、十三番目
の船の渡場の名が残ったもの。渡場の中でも
一番賑わった場所でもあったらしい。


対岸側に大阪があり、その大半は埋め立てて
作られた土地なので当初は埋田(ウメダ)の
名称だったが、それはあまりにも色気がなく
梅田(ウメダ)の名となった。梅とは由来も
ないのは当て字だったからである。



そんな十三の街は、大阪の中の歓楽街、私が
関東から転勤の時に住み始めた街。阪急電車
で大阪に隣接した駅であり京都、宝塚、神戸
と主要なエリアへのアクセスが良かった事と
十三の賑やかな街も面白かったからである。



新宿生まれの私にとり、歌舞伎町は学生時代
によく遊びに行ったがどことなく雰囲気が似る
のは、歌舞伎町という歓楽街を作ったのが大阪
の人間が作った街だからだそうである。



そんな十三の、賑やかな商店街を抜けてやり
暫く自転車で走ると、大野川緑陰道路という
自転車乗りやランナー達がノンストップにて
走れる道が現れる。信号や道路などに行手を
阻まれる事は一切なく、全長で3.8kmの
距離をノンストップで走れる自然豊かな道。
この緑陰道路は利用者を優先して作られてて
交差する自動車道については全て立体構造に
したことによってノンストップを実現する。
この道は左右に樹木が多く植えられていて、
高木が約1万本、低木が約12万本植えられ
私がフィールドリサーチの場にしている理由
がこれらの樹木のお陰である。





その大野川緑陰道路を抜けた先が矢筈緑地で
淀川が大阪湾に流れ出る現場となる。



そこにいるのが、桜耳猫たち。



ここは釣り人も多く訪れ、釣れた魚でも不要
なものをそこら辺に放っておくと現れるのは
桜耳猫。体型は猫バスの様である。釣り人の
置いておいた魚を咥えて歩いている。





桜耳猫は、繁殖力をなくされた猫が殺処分を
されずに生きられるプロジェクト活動。まあ
一度くらいは猫達にも恋愛や子作り体験もと
思うが、それで増えてしまうと殺処分などの
措置と成りかねないので、せっかくこの世に
生まれてきた猫達をちゃんと生かしてあげる
プロジェクトが、桜耳猫(サクラミミネコ)
の活動となる。




猫達がちゃんとその生涯を過ごすことが出来る様
にされるこの活動に私は賛同するものである。

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