マガジンのカバー画像

#植物図鑑 『総集編』

1,611
IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

SPIRAL GINGER

SPIRAL GINGER

スパイラル ジンジャー (SPIRAL GINGER)

ジンジャー目、ショウガ科、コステュス属

スパイラルジンジャーの名称は、特徴的な
その花のスパイラル形状からのもの。

この植物は中央アメリカの熱帯地域など特定
の地域に自生している植物で、その形状から
観賞価値が高いもので、庭園や植物園などで
見る事ができる。

この若芽や若茎は、原産国では食用としても
利用され、根や葉などは風邪をひい

もっとみる
富士薊

富士薊

富士薊 (フジアザミ)

キク目、キク科、アザミ属、フジアザミ種の
多年生植物となる。

富士山の周辺地域に多く自生する特殊な薊。

草丈は20〜100cmになり、アザミ特有
葉は長さが70cmと長いそれがロゼッタ状
に大地に張り付いた様に直径150cm範囲
に拡がる。アザミ特有のトゲが葉の周辺全部
を取り囲む。

そしてフジアザミは花自体も、とても大型の
ものを付け、子供の拳大にまで育ってしまう

もっとみる
GAZANIA RIGENS

GAZANIA RIGENS

ガザニア リゲンス
(GAZANIA RIGENS)

キク目、キク科、クンショウギク属の一年生
ガザニアの近隣種とも言われているもの。

アフリカ南部を原産とし、50種類程を展開、
日本へは花壇用のものとして流通する。

写真のものは、シルバーリーフの上に10cm
程のクリーム色の花が咲いている。中央部の
クリーム色の花は中央に向かって雄蕊カラーの
グラデーションとなっていて鮮やかな印象を
与え

もっとみる
千日紅 桃色

千日紅 桃色

千日紅 (センニチコウ)

ナデシコ目、ヒユ科、センニチコウ属の植物
一年生の草本である。

千日紅 (センニチコウ) は、鮮やかな紅色
の花の名前になっているが、桃色、白花とも
美しい花壇を彩る人気の花となる。

この花は複数の花の集合体であり、写真の中
の黄色いのが本当の花となる。紅、桃、白と
等しく美しい。良く見ると花序の整列する様
がとても美しいのもこの花の特徴となる。

今回はその中でも

もっとみる
GIANT PROTEA

GIANT PROTEA

ジャイアント プロテア(GIANT PROTEA)

ヤマモガシ目、ヤマモガシ科、プロテア属

花の王の名で呼ばれるプロテア属の花。
南アフリカ原産の巨大なこの花の蕾である。

この大きな花の周囲にあるのは花弁でなくて
萼(ガク)となる、花の中央に集結している
部分こそが花であり、頭状花スタイルの植物
となっている。

この花の蕾だけでも既に大型の百合程度の
大きさがあり、これが成長すると直径が

もっとみる
檀特

檀特

檀特 (ダンドク)

ショウガ目、カンナ科、カンナ属の多年生植物。

和名のダンドクよりも、カンナの名前の方が一般
に知られている植物。一株から何本も生えるその
花がみな個性的で夢中になって撮影してしまう。

でも、この植物の本当の魅力とは、大きく育った
この葉の美しさにあるのかも知れない。ぶ厚くて
直立したカタチの良いこの葉っぱ。花単体よりも
葉を背景にするとより花の美しさが際立つ。

和名 檀

もっとみる
白桔梗

白桔梗

白桔梗 (シロギキョウ)

キク目、キキョウ科、キキョウ属
桔梗の花の白いものを今回は掲載。

多年生草本で、日本には古くから存在しており
万葉集にも登場してくる植物で、『秋の七草』
にも数えられている。実際にこの桔梗の開花の
時期はとても長く6月には花は咲き始めており
10月の終わりまでと花の時期は長いもの。

一般家庭でも育てやすく、よく見かけるのだが
野生のものは絶対数を減らしてて、絶滅危惧

もっとみる
草連玉

草連玉

草連玉 (クサレダマ)

ツツジ目、サクラソウ科、オカトラノオ属、
セイヨウクサレダマ種、クサレダマ変種

和名のヨミが『クサレダマ』と、あまり良く
ない名前の様であるが、草本を表す『クサ』
ポルトガル語の『レタマ』(RETAMA)を
合わせての名称となっており、悪い意味の名
ではない。

山野の湿地帯に自生するこの植物は、虫達の
大切な蜜原にもなっている。

和名 草連玉 (クサレダマ)
   

もっとみる
MALUS BACCATA VAR. HIMALAICA

MALUS BACCATA VAR. HIMALAICA

マルス バッカータ ヒマライカ
(MALUS BACCATA VAR. HIMALAICA)

バラ目、バラ科、リンゴ属の落葉樹

ヒマラヤに自生する桷 (ズミ)というリンゴ
の仲間となる樹木。実は可食であって小林檎
(コリンゴ)とも呼ばれる。

六甲高山植物園のプリンセスブリッジの横に
植っていたこちらは、名前がいつもあやふや
に聞いていたので、以前のブログにも載せず
保留していた植物のひとつ。

もっとみる
MASSONIA ECHINATA

MASSONIA ECHINATA

マッソニア エキナータ
(MASSONIA ECHINATA)

ユリ目、ユリ科、マッソニア属の多肉植物。

ビザールプランツ、世界の珍奇植物のひとつ
となっており、分厚い二枚葉が特徴の植物。

乾燥地帯である砂漠地帯に大きな二枚葉が
地べたにぺったりと張り付いた状態で拡がり
これは乾燥を避けるための葉の配置となって
いて、多肉植物というのが先ず第一の特徴。

第二の特徴は二枚葉の下には球根が植

もっとみる
鬼百合

鬼百合

鬼百合 (オニユリ)

ユリ目、ユリ科、ユリ属の多年生植物。

日本固有の大型の百合のひとつ。
鮮やかな橙色の花弁に黒点模様がついており
山の中の緑に良く映える百合となる。

葉の付け根に付くムカゴがつく。
食用の百合根(ユリネ)は殆どが本種となる。

和名 鬼百合 (オニユリ)
   天蓋百合 (テンガイユリ)
洋名 タイガー リリー
   (TIGER LILY)
学名 リリアム ランキフォリ

もっとみる
弟切草

弟切草

弟切草 (オトギリソウ)

キントラノオ目、オトギリソウ科の多年生植物

弟を切る草、何と物騒なネーミングと思いきや
平安時代の鷹匠の兄弟の弟が鷹の傷薬に使って
いたこの植物の事を他者にバラした事に対して
怒った兄が弟を斬った事が、この植物の名称の
由来となっている。

そしてこの血飛沫が葉の表面に残る黒い斑紋が
弟の血の名残とされている。

実際にこの植物全草は薬草として使われており
止血、鎮痛

もっとみる
PINK TECOMA

PINK TECOMA

ピンク テコマ (PINK TECOMA)

シソ目、ノウゼンカズラ科の多年生植物。

桃色凌霄花 (モモイロノウゼンカズラ)で
木立性のもの。高さは3m程で咲く花姿。

本来の橙色のものをまだ紹介してもないのに
またまた、透過光越しの薄桃色の花びらの姿
を、その美しさから優先し掲載してしまって
いる私である。

この桃色の品種だが、何故だか私の住む十三
でしか見た事がないもの。淀川区役所の駐車

もっとみる
赤熊百合

赤熊百合

赤熊百合 (シャクマユリ)

キジカクシ目、ススキノキ科、シャグマユリ属

アフリカ原産の多年生植物。

圧倒的な存在感を示すこの花は、大量の花蜜
をもっており、ハチドリやチョウ、ハチ等に
多くの恩恵をもたらしてくれる植物。

これだけ花が綺麗に並ぶので、仲良くみなで
蜜をシェアできる。虫や鳥との共存する形の
中で究極の形状かも知れない。

花言葉の『恋するつらさ』『せつない思い』
『あなたを思う

もっとみる