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私の両親に訪れたコロナ離婚の危機

私の両親は結婚11年目にしてコロナのせいで先月、離婚の危機が訪れました。

ニュースでコロナ離婚という言葉を耳にして、何でコロナが原因で離婚まで陥るんだろうととても不思議でした。でもそれは我が家にも訪れてしまいました。そして気づいた。コロナが本当に直接的な原因ではなく、それまで積み重ねてきたものの着火剤がコロナになっただけだと。

そして、夫婦の経済状況がどちらかに偏理すぎないことの必要性もひしひしと感じました。

元々我が家は母がパートタイムで働いて、父は自営業を営んでいました。一家を支えているのは完全に父でした。そして、掃除洗濯はもちろん料理や私たちの学校のこともほとんど母がやってくれていました。共働きだけど給料に格差があるので少ない方が家のことをするという感じ。(多くの場合それは女性になる)父は独身で一人暮らしの経験が長く、やろうと思えば掃除洗濯料理 全て出来るけど、忙しさを理由にあまりやってくれませんでした。

でも父が母を愛しているのがとても伝わってきて、父は母に対していつも感謝を忘れません。母が体を壊した時は絶対に無理をさせないし、結婚記念日や誕生日などは必ずサプライズで手の込んだプレゼントをします。母も毎日家事をさせられている(あえてさせられていると表現したい)ことに対して何も不満はないようだったし、むしろ仕事よりも子育てに多く時間を使えて幸せだとも言っていました。

意見のすれ違いで起こる口論は見たことがあったけど特に大きな喧嘩は見たことがなかったので、私は二人の夫婦の間に特に問題はないと思っていたし、熟年離婚も増えている中、両親の仲が良いことをとても誇りに思っていました。コロナがおきるまでは。


父の自営業の利益がゼロになりむしろ営業のための費用で赤字になってしまったのです。貯金があったのですぐにお金に困ることにならなかったのですが、一気に家庭内の状況は一変しました。家にずっといる父、コロナが落ち着くまで何もしないという父。(殴りたくなりました。)いつもよりも家でも仕事場でもあくせく働く母。

この状況続くとやばいと思っていた矢先、

母が急に父に離婚届を渡しました。

父はどうしてなんだ!!!と怒り出すと

どうして収入が無いのに何もせずにぼーっとしているの??!今までは稼いでもらっているから、私はあなたのサポートをしたいと思って家事も育児も頑張ってきた。それはあなたの方が仕事に出ている時間も多いし、仕事での苦労も多いと思ったから。そのベースがあってあなたのことを支えていると私はあなたがてっきり理解してくれていると思ってた。でも違った。私はあなたの家政婦?????

愛だけじゃやっていけない!!!!!生きていくためのお金を稼げないのに何もしないあなたともうやっていけない!!!!!と私の部屋にも一言一句聞こえるデジベルで母が。

父はなんか頑張ってびっくりするほど論理がぐちゃぐちゃな言い訳で反論してましたが、おいおい、そこは大人しく謝って行動を改めろよ、、、と思いながら聞いていました。

その日はなんとか話し合っておさまったようでしたが、次の日から夫婦の役割が激変しました。なんと朝起きたら、父が朝食を作っていたのです!!!!!!!!

開いた口が塞がらないと辞書で引いたらイラストが出てきそうな見事な口の開きをしてしまったではないか、、、。

洗濯をする父、洗い物をする父、弟の学校のプリントに目を通す父。

20年間この人の娘をしてきて、こんなに一日家事をしている父を見るのは初めてでした。とても新鮮で嬉しかったけれど、この日から父は母に常に怯えているようでした。逆に母は今までの鬱憤を晴らすかのように父にダメ出しの連発。あなたの経営が下手くそだからとか愚痴も本人に直接言ってしまうようになりました。

私はここで確信しました。金銭のアンバランスは関係性のアンバランスに繋がるのではないかと。いやきっと繋がる。雇う側が自由に雇われる側を動かし、雇われる側は従うしかないように。夫婦間でもそれはきっと起こりうる。もしあなたが自分だけの仕事で年収100万ほどあって十分に婚約者と対等な関係であれば、不当に押し付けられた家事や育児の多さに対抗することが出来るでしょう。逆にあなたが経済的に豊かな方であれば養っている人が自分のお金で十分に自分のことと家族のためのお金を出せるのであれば、相手との接し方はどう変わるのでしょうか??

もし何か少しでも現状が変わるかもと想像したあなたはもしかすると、金銭的なアンバランスが権力のアンバランスに関係して、二人の関係に何らかの影響を及ぼしているかもしれません。

そしてそれは両者に負担を与えているに違いありません。

養っている側は養わなければいけないという負担と今回のコロナのように養えなくなった時の精神的な不安と家族に捨てられるかもしれないという恐怖に怯えて、養われる側は日々の家事のストレスにさらされ、いつか捨てられて金銭的に困窮することに怯え相手がひどくてもなかなか離れられずにいる。

全く収入を平等にするのは難しいですが、完全にどちらかに偏っている家庭はとてもリスクがあると思います。

両親にはこの記事の下書きを送りつけて和解とこれからに向けての話し合いをしてもらいました。笑

もしパートナーから身体的な苦痛や精神的な苦痛を受けているけど、経済的な理由で我慢しているという方がいたら、電話で必ず市や区の機関に相談してくださいね!

今、パートナーと仲が良いという方もお互いが歩み寄るために話し合うことを忘れないでくださいね!わたしもパートナーとは話し合いをもっとしないと!と改めて再確認!


明日から7月ですね。

海外旅行には行けぬが近場でおでかけしたいなぁ。

では!おやすみなさい。








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