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デンマーク コペンハーゲン ローゼンボー城へ行く 王室コレクション編 2023年夏 ヨーロッパ一人旅(4)

ローゼンボー城 王室のコレクション

ローゼンボー城、元々は避暑地として建てられた物なのだとか。実際七月の夏真っ盛りにあって涼しく快適だ。しかし後の歴史に於いては、あまり避暑地としては使われなかったらしい。

その城の内部には王室の私品のコレクションや実際の生活の様子が展示されていた。

それぞれ特徴があり、どれ一つを抜き出しても芸術品になり得るような小物を組み合わせた家具、絵画の数々は王権の強さもさることながら、当時のデンマークの王家の芸術的なセンスの高さを感じさせるものだった。
ただ力があって政治ができるだけではあの細やかな家具の数々は生まれないだろう。

また美術館や博物館で雑多に集められて飾られてしまうようなコレクションを一つの王家が保有していたものとしてきちんと一貫したものを展示できる王家、というのもデンマークの面白さだと思う。

また、王家の王妃にアジア文化好きがいたらしく中国や日本から漆塗りの家具などを取り寄せるどころか部屋一室を完全に漆で塗ったり、洋物の洋服ダンスに日本の螺鈿細工を張り合わせたりしたものもある。

和洋折衷という言葉はよく聞くし、日本文化を指して他国の文化を自分風にアレンジすると言うことがある。他国の文化を自分のベースに乗せてアレンジすることは、どこであってもすることなのだということを実感として知った。僕はこの「漆の間」がとても好きだった。

だからこそ保存のためにガラス張りになっていていい写真が撮れなかったことが口惜しい。是非コペンハーゲンに来て見てほしい。

1600年の悪戯と王様のトイレ

2階の広間に変わった椅子が飾ってあった。
説明には仕掛けが描かれており、なんと、座った相手のズボンを水浸しにするのだという。
とんでもない悪戯と非常に精巧なバネじかけで作られた椅子は何と1600年のもの。

悪戯のために、こんな凄まじいものが作られていたことに驚きを隠せない。

他にも王様のトイレも見ることができた。アイドルじゃないので王様も排泄はするわけだが、現代にあるトイレのイメージであるタイル張りはこの時代からあるものだったらしい。

一枚一枚が全て違う絵柄でこれもまた凄まじいものだった

因みに例の匂いがしたのは、時がたってもアレがそこにあるからだろうか?


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