毎週ショートショートnote～【記憶冷凍」裏お題【2億斎藤】嘆きの斎藤＜後編＞481文字
俺は起業家として成功し、貯金が2億あったはずだが無くなっている。
それが何故だかは思い出せない。
安アパートでカップラーメンをすすりながら、4隅が黄色くなったブラウン管ＴＶで年末歌合戦を見ていた。
歌合戦は大きなテコ入れをおこない、今や視聴率９０％を誇っている
それが「歌合戦2億円名前くじ」である
これはＴＶで名前の抽選を行うものだ
的には漢字を書いたルーレットが回っている
「おっと！苗字は『斎』『藤』で「斎藤」さんです」
「2億斎藤さん～チャンス」
「名前の数ルーレッ！4文字です。ここから的はカタカナになります」
俺の苗字は斎藤で、名前は４文字だ。
下からいきましょう「ム」、「ダ」、「ン」、ななんと～全国野鳥の会の皆さんの調査では、全国で１名しかいません。
斎藤〇ンダム
キターーーーー！！
ロボットアニメ好きの親に付けられた俺の名前は
機動戦士の名前だ
もうあれしかない
俺はTVの前で全裸で狂喜乱舞した。キラキラネームで親を恨んだが、若さゆえの過ちだったってことか。2億あれば花ちゃんとやり直せるかもしれない
最後の1文字は！
「マ」
「斎藤マンダム」さんです！
う～ん って
そっちかよーーーーーーー！
そう、私の記憶は冷蔵庫の中にしまってある。そんな雰囲気のお題にしてみました。なんかSFっぽいしイヤだなぁ、とそんな皆様もいるかもしれません。そんな皆様はこちらの裏お題を。
【二億斉藤】
|дﾟ)ﾁﾗｯ
ショートショート企画で壮大なストーリーを作ってしまった。
ネタやオチは昭和を生きた人でしか理解できません
・・・いいんです
やりたい放題やったので満足しています。
いや、言い過ぎました 撤回します。
誠に申し訳ありませんでした。
斎藤さんに愛着が湧いてきました。今後は私のショートショートの名キャラクターとして活躍してもらいます。