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~コミュニケーションの決定権は受け手にある!~

バレーボールの元日本代表選手 益子直美さんが立ち上げた「監督が怒ってはいけない大会」という大会があります。

 この大会は、一番は子供たちが楽しめる大会ですが、同時に監督がチャレンジする大会でもあります。子どもたちには、監督やコーチが怒鳴ったり、怒ったりしたら、私のところに報告に来てねと伝えています。子どもが報告に来たら、指導者を私が注意するのです。
子どもたちは怒られないとわかっているので、伸び伸びプレーします。でも、指導者からは「怒らないならどう指導すればいいのか」を問われました。
試合の後などに指導者にヒアリングすると、驚いたような顔をされます。
「いや、怒ってませんよ」「あれは怒っているうちに入らない」「自分では怒ってないと思っていた」
指導者の方たちは、怒っている意識がないのです。どうしても指導する際には、熱く伝えてしまい、指導を受けている側は怒っているように聞こえてしまうのです。また「これまで教えてもらった指導者のことを批判するのか!?」とよくお叱りを受けます。私は、指導者の方々に感謝はしています。あのときはそういう時代でしたし、批判をしているわけではないのです。
それに、ほめられて育てられたらどうなったかと言われても、比べようがないのでわかりません。
参加してくれた子どもたちに感想を聞いてみると「監督に怒られないとわかっていたから、いつもなら打てないアタックを打てた」とか「思い切って飛び込めた」という感想がありました。やっぱり普段は怒られるからトライできないんだと思いました。
「怒る指導」は心の成長を阻止し、考える機会を奪います。将来の夢や目標ができた時、必ず壁が立ちはだかります。その壁を越えるために心の基本、『強い意志』を作っておかなければいけません。

(http://masukonaomicup.com/concept/より)

 これらは、日々の子どもたちとの生活の中でも考えられることだと思います。
親は起こっているつもりではないのに、子ども達にとっては威圧的であり、怒られていると思ってしまう場面がありませんか?

怒られると思うと、「チャレンジできなくなります。監督や親の指示を待ち、主体的に動くことができなくなります。」
 TA心理学では、コミュニケーションの決定権は受け手にあると考えます。
子どもたちが「怒られている」や「恐い」と感じないような接し方を気遣う必要があると思います。子どもたちの心理的安心・安全を守り、大事な存在だということを伝える必要があると思っています。そうすることによって子どもたちの自己肯定感が高まります。
私たち指導者は教室でも言葉使いについてはとても気を付けています。

子どもたちが生き生きと物事を考えたり、何かにチャレンジできるように心理的に安全な環境を整えていく必要があると考えています。
子どもたちが真の「生きる力」を身につけるために。

スタッド緑ヶ丘中町教室、浜寺サンタウン教室は学習を通して
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