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~子どもの意見に耳を傾けていますか?~

子どもが一つの事を決定する時に親が選択肢を与えることがあります。
例えば、「宿題はいつまでに仕上げるつもり?」という親からの質問に対して「①今日?」「②あした?」という選択肢を与えたとします。その時に子ども達は①か②を選択しないといけないと思っているし、親も当然どちらかを選択するものだと思い込んでいませんか?
③その他という選択肢を子どもが示した時にどう反応しますか?

もし、子どもが③で、「やらない」という選択をした場合、どう対応しますか?
この例に限らず、親が思いもよらない考えを、子どもが持っているにも関わらず、親の答えの中から選ばせようとしていることは多々あると思います。
子どもが自由に意見を言っても、それを聞く環境ができていれば、「宿題はなぜしないつもりなの?」
と親は怒ることもなくフラットな気持ちで聞けるでしょうし、話し合いができます。
これを、TAではIam OK-You are OKと言います。
あなたも私もお互いOKであり、その存在は価値のあるものです、と私は解釈しています。

先日、教室でこんなことがありました。
学習が予定通り進まないので、「どうしたい?」と聞いてもだまって下を向いているだけ。次にいくつかの選択肢を用意して、「この中にある?違う意見でもいいよ」と言いました。それでも答えがでません。彼女は完全にフリーズしています。何が起こっていると思いますか?
普段親の望む意見に従がうようにしている子どもは、私がどの選択をすると怒らないかわからないので選べないという状況だと察しました。
だから、今度はこちらが状況を見て「〇〇しなさい」という風に関わると「はい」と言いました。でも、その通りにはなかなかできませんでした。
普段から自分の意見を言うことや、どうしたいかを考える習慣がない典型的な例だと思います。

子供たちには自分で考える能力があります。その子の年齢に応じた考えであって現実にそぐわない考えであってもまず耳を傾ける、そして一緒に考えることによって、子ども自身が肯定され、前に向いて考える習慣がつくでしょう。このほんの些細なことから自己肯定感が育まれ、子どもの考える能力を育てます。
親は「へ~ぇ、そうなんだ!」とまず受け入れる練習をしてみませんか?
子どもの意見を認めた上で、お互いに歩み寄って接点を見つけ、解決策を探ります。
褒めることも大切です。でも無理やり褒めるよりもまず「認める」。子ども達は素晴らしい能力を持っています。子どもの力を信じましょう。

教室では、子供たちの意見を聞くということを大切に取り組んでいます。
例えば、できなかった宿題はどうしますか?①今日の教室でやる?②次回の宿題を増やす?③その他
その他の選択には子ども自身の意見がいります。もちろん選択肢がない聞き方をすることもあります。自分で考えて決めることが一番大切で、その小さな選択の練習が将来大人になって大きな決定をしないといけない場面にたった時に役立つと私は信じています。

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2023.7.1

子育て・親育ち
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