9 「お決まりの12の型」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉
ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介してます。
ーお決まりの12の型ー
1.命令、指示
2.注意、脅迫
3.訓戒、説教
4.忠告、解決策などの提案
5.講義、論理の展開
6.批判、非難
7.称賛、同意
8.悪口をいう、ばかにする、辱める
9.分析診断
10.激励、同情
11.質問、尋問
12.中止、注意をほかへそらす(事例など省略 第3章P46)
以上の12の反応こそ、専門のカウンセラーや心理療法専門家が、子供に使わないようにと教えてくれる例である。こういう反応の仕方は反治療的、破壊的な面を内包している。専門家は子供からのメッセージに答えるのに、子供が話すのをやめる、罪の意識をもつ、自分はだめだと感じる、自己の評価を下げる、防衛的になる、怒りを爆発させる、受容されていないと感じるなどの危険が伴わないようなやり方を使う。(第3章P54)
子どもが悩んだり、困ったり、感情が昂って、問題を抱えている時に、このお決まりの12の型での対応をするとコミュニケーションはとまり、信頼関係が壊れること学んで大きなショックを受けました。
親の私としたら、子どもの悩みや問題を早く解決してあげたくて、良かれと思い意見や解決策を伝えているつもりでした。
長女が部活の悩みを抱えた時も「後で後悔しないよう続けるべき」「嫌なことも我慢しなくては」と彼女のためを思い、助言をするのが当たり前だと思っていました。
どんな悩みを抱えているのか?どんな気持ちなのか?どうしたいのか?も受け止めて聞こうともせず、一方的に私の意見だけを押し付け続けていたのです。
このようなことが積み重なって、溝が深くなりました。お決まりの12の型で親の意見を言いたくなるということは、子どもが自分で悩みや問題を解決する力がないとみくびり、信頼していないという思いがあるからだと、「親業」を学んでから自覚しました。
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