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ある年のバレンタインデー in Canada

毎年バレンタインになると
思い出すエピソードがあります。


カナダでワーホリをしていた年の
バレンタインデー。

当時、ジュードロウ似のカナダ人と
ちょくちょく会っていて、
バレンタイン当日も会う約束をしていました。

ところが
前日の夜に
顔がホカホカしだし、
「わぁ、風邪ひいたかも〜」
(体温計無いから感覚)
ということで、、

彼との約束は断ることにしました。



翌朝(バレンタインデー)

「あれ?
 起きてるはずなのに、目が見えない。。」

「ん??違う、目が開かないんだ」


「何が起こってるんだ??」と
ベッドに仰向けになりながら
両手で自分の顔を触って、びっくり!

「顔が大きくなってる!!」


あわてて鏡を見ると、
真っ先に
"チャウチャウ"という
犬種の顔が浮かびました。

そんな顔になっていました。


想像つきますかね?

顔のパーツが埋もれるように
顔が腫れ上がっていたんです。


まず、アナフィラキシーショックを疑い、
呼吸が苦しくないか確認。

大丈夫そう。

喉がカユいとか違和感もない。

顔以外はなんともなっていないから
命に関わることではなさそう。
(こういうとき冷静。)


前夜に何を食べたか思い出しても
アレルギーを発症しそうなものは無い。

寝ている間に虫に刺された?
にしては
顔全体がほんのりピンクで熱を持っていて
ぷくぅ〜と膨れた感じだから
違いそう。


他に思い当たることは、、、

バレンタインに向けて
お肌の調子を整えようと
薬局で買った
強力そうなニキビの薬を
2日ほど前から塗っていたこと。

口コミを調べて
効果がすごい!と評判がよかった薬。


「少量を患部につける」という
用量は守ったつもりだけど
ニキビ肌なもんで
目を凝らせばこれもニキビかな?
という小さいものにも
綿棒でチョンチョン、チョンチョン。

結構広範囲に塗っていたのが
よくなかったのかもしれない。

前夜の顔の火照りが
前兆とはつゆ知らず、
その日もしっかり塗布して
寝たもんね。


午後になっても腫れが引かないから
病院へ行くことに。



街には、お花を持った男性がたくさん。



「バレンタインなのに、なんてこった」と
落ち込みながら地下鉄に乗っていると
横並びの座席の向かい側、
左斜め前に座っている人が
チラチラこちらを見てくる。

と思ったら、
現地で利用していた留学エージェントのスタッフさん。

思わず声をかけようとしたけど
自分の顔のことを思い出し、
「他人のフリをしよう。。。」と
下を向きました。

後日お会いしたときに、
「こないだTTC(地下鉄)で似ている人を見たんだけど…」と言われ
事情を説明したら
笑ってくれました。



病院に到着。
通訳さんと合流し、事情を説明。


カナダで、予約なしの来院は
恐ろしいくらいに待つことになるので、
通訳さんと病院の隣のカフェで
お茶をすることに。

それから病院に戻り、
待合室でウトウト。

かなり寝ちゃった〜と思ったけど、
呼ばれている番号がまだまだ遠い。


結局、診察が終わったころには
日が暮れていました。

通訳さんは嫌な顔ひとつせず
その後の薬局で薬をもらうところまで着いてきてくれたけど、
バレンタインなのに。。申し訳なかった。



帰りの電車は
カップルや、お花を持った女性が多いこと。

昼間、男性のもとにあったお花が
女性に移動している事にキュンとしたな。



帰宅して、
真っ黄色と黒の毒々しいカプセルのお薬を飲んで、
Sex and The CityのDVDを観て
過ごしたバレンタイン。

ずっと忘れなそう。


ちなみに


顔の腫れは翌日には引いてきたけど、
その後皮膚がポロポロめくれ、
顔全体が脱皮状態に。

ニキビよりも痛々しい状態に
1ヶ月くらい悩まされるのでした。トホホ

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