傷つけたのは、気付けなかったから

数年前、その人のことだけを考えて
それがばれないように必死に大好きでいて、
わたしそのものだった人がいた。
もうそれは過去になって、けれど、
散々傷つけたことには変わりない。
今でも思い出して苦しくなるのは、
罰を与えられてるからなんだろうな。

冷静になった今、
あの言葉嫌だったよな、あんな態度とったこと悲しませたよな
と思うことができて、
考えるたびにごめんねって言いたくなる。

信用されてない、わたしは誰より信じてるのに！と
ムキになっていたけれど、
よく思い返せば、なんで側にいてくれるんだろうと
思いながら側にいたし、いてくれた。
わたしのどこが気に入って　愛をくれるんだろうと
本気で思いながら付き合っていた。

時間が、足りなかった。
ずっと続くなんても思ったりしてなかったけど、
終わるなんてこれっぽっちも思っていなかったよ。

大事なのに離れなきゃいけない状況があるとしたら
この人しかいないと狂うほどに思ってしまった時だな。
自分の思いの重さ、深さに耐えられなくなった時だな。
溺れて溺れて　這い上がってこれない時だな。

けれど、そんな人に出会ってしまったことが
どうしようもなく　嬉しかったのです。