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語彙力・表現力の必要性

塾にいた頃によく「(国語の入試対策として)語彙力をつけましょう」という話をしていました。
実は今になって、自分自身が語彙力や表現力の大切さを実感しています。
仕事を進めるうえで必要なスキルと言ってもいいかもしれない。
これだったら生徒たちにも「社会に出てからも使う力」として説得力ある言葉で伝えておけばよかったな。
そんなことを考えたりしています。

実現したい世界観のイメージを伝える手法

仕事のうえで語彙力・表現力を意識するようになったのは、社内外のコミュニケーションにおいて言葉の難しさを実感することが増えたからです。

例えば、私は今eラーニング制作の仕事をしています。
制作において『親しみやすいものをつくりたい』と伝えても
・気心のしれた友だちに話すように、くだけた口調でジョークを混ぜながら
が良いのか。
それとも
・丁寧さを維持しつつ優しい先生のようにわかりやすく
が良いのか。
あるいは、もっと他のイメージがあるのか。
一度で解釈が揃わないこともあります。
そうした解釈違いの可能性を考慮しつつ、それでも認識のズレを最小限にしようとする表現ができているか。
仮に認識違いがあったとして放置せずイメージをすり合わせられるよう語彙力のアンテナが立っているか。
力の差が仕事の進め方に影響するなあと感じています。

描写の種類をたくさん持つ

では、語彙力・表現力を高めるとして。
辞書的な意味をたくさん知っていればよいというわけではないように思います。
大切なのは状況や感情を伝える「描写の種類」をたくさん持っておくことかなと。

例えば「チームで互いにフォローし合う職場」を見ても
・思いやりがありそう
・面倒見がよさそう
・仲が良さそう
・しがらみが強そう
・調整が多そう
など、どのように捉えるかが様々だったり。

「リーダーに相応しい人」と聞いても
・言いにくいこともズバズバ切り込む
・声掛けが丁寧
・仕事の調整をしてくれる
・アイディアが豊富
・仕事が速い
など、思い浮かべる要素が様々だったり。

言葉そのものにアンテナを貼りつつ、自分以外の人がどんな表現をしているのか、描写のバリエーションを増やしていくことが必要かなと考えているところです。

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