20日目 - 分散ファイルシステム(IPFS、Filecoin)とは
もう20日目か。今日はIPFSとFilecoinについて調査して理解する日だった。写真はファイルのイメージです。
今日も分散型インターネットの仕組みを理解するため、自分なりに調べていこう
いつものように調べて理解したことをまとめたので
そっとおいておく。
↑なるほどな。
IPFSは分散システムを支える汎用的な(優れた)ファイルシステムだとわかった。しかし、ブロックチェーンのようなノードを立てることへのインセンティブがないことが課題(すくなくとも暗号資産の文脈では課題)
Filecoinも分散ファイルシステムを実現してくれるが、Filecoinは暗号資産の一種。Filecoin(FIL)を支払い、分散ファイルシステムで構成されたネットワークにファイルを保存することができる。Proof of Replication, Proof of Spacetimeという独特のコンセンサスが設計されている特徴
Filecoinのネットワークを構成するノード(マイナー側)の地理的な偏りが、サービスレベルに影響しそうだが、実態はどうなのだろう。災害が起きたときのSLA, SLOとか仕組み的に考慮されているのだろうか。(書いていて、Filecoinに限ったことではないなと思いました)
IPFSについて、自分は今回、ブロックチェーン技術(或いは、暗号資産・Web3)の文脈で調べ始めた。ただ、IPFSの実態としては、更に広く分散型アプリケーションの構築への応用が目論まれている(ブロックチェーンに限らない用途で検討されている)のだろう。
HadoopのHiveやNetflix(配信登録制のストリーミングサービス)のエンジニアがIPFSに関する検証をしている状況がネットで見て取れた。主にgithubやブログで。
ブロックチェーンの文脈だと、「Filecoin」と「Polygon Studios」が、NFT、ゲーム、およびメタバースの分野で協力関係が結ばれているらしい(つい去年、2021年から提携したらしい)
↑なるほど。
余談だが、イーサリアムノードの場合、地理的な偏りをある程度「etherscan」で確認できる。↓見てみるとこのノートを書いてる時点で、日本では200台弱のノードが動いている。リアルな数字やで。
https://etherscan.io/nodetracker#countries
なんとなーく、IPFS,Filecoinを調べながら
Polygon
を使ってみたくなった。
Polygonを使用すると、開発者はPolygonに基づいてNFTを作成し、IPFSとFilecoinに保存することもできるとのこと。
しかも、導入したプロジェクト向けのインセンティブも用意されている
IPFSプロトコルベースで(暗号資産関連で)、実際のプロダクトはないのかと思ったら
Pinataというサービスがあり、IPFSノード管理運営をしてくれている。料金プランは要確認。基本はパブリックノードであることが前提ながら、プライベート型の仕組みも設計されており
「Submarining」という名前らしい、おもしろい!
あとから調べたところ
NFT.Storageというフリーの分散ストレージを発見。
「Free decentralized storage and bandwidth for NFTs on IPFS and Filecoin」
NFT.Storageは、IPFSとFilecoin両方を使ってストレージサービス化しているのか!
後から知った点でもう1つ。
Arweaveというストレージネットワークがあるらしい。このArweaveも、ブロックチェーンの仕組みで実装されており、ネイティブの仮想通貨(暗号資産)「AR」で、ユーザがマイナーに料金を支払う前提のもと、ネットワークの情報を無期限に保存できるようだ。arweaveのTechnologyペーパーによると、他のブロックチェーンとことなる点として、Proof of Accessというコンセンサスアルゴリズムが定義されている他、IPFSがHTTPを、置き換えることも狙いにしているのに対して、Arweave networkは既存のHTTPプロトコルベースで設計されている。
よし。今日はこれまで!
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