製薬業でAWSのしごとはじめました。

はじめに

製薬業でAWSのしごとを引き受けました。医療課題を抱えた日本の時勢に沿って社会貢献していきます!

そこで、製薬業という業界のシステムを把握した上で
どのようなAWSサービスを当てはめることができるか
探っていきます。

まず、インフラを学ぶ前に業界背景を確認しています。

製薬業界xインフラ年表(独自調査)

* 1980 EDIシステム JCA手順制定
* 1982 年 VAN が登場
...(中略)
* 2002 医療費削減を狙ってジェネリック医薬品の使用促進策がスタート
- 少子高齢化が進むと、このままでは国の医療制度を維持できない
- 新薬よりも公定薬価が低いジェネリック医薬品の利用を促進して、医療費を減らそうという動き
...(中略)

* 2007年に『経済財政改革の基本方針2007』閣議決定
- これに具体的な数値目標を加えた『後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム』(厚生労働省)を発表
- 『ちゃんとした新薬を開発できない新薬メーカーは市場から撤退しなさい』という提言
...(中略)

* 2010 NTT東西がISNネットのIP化計画を発表
- ISDNを利用するEDI(電子商取引)についても、次世代EDIへの移行が急ぎ求められている

* 2014.6 改正薬事法 ネット販売
- 参考: https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000025518.pdf
- インターネット販売を行う店舗は、原則として実店舗を週30時間以上、深夜(午後10時から午前5時まで)以外の時間帯に週15時間以上、医薬品の販売を行うために開店することを目安とする。
- 店舗閉店時であっても、専門家が店舗に常駐しているのであれば、インターネットでの医薬品販売を認めることとする。ただし、その場合であっても、購入者からの相談の求めに応じて対面や電話等による対応体制の整備を義務付けることとする。

* 2015『経済財政運営と改革の基本方針について2015』(閣議決定)
- ジェネリック医薬品の比率を70~80%にしようという目標が定められた
- 『ジェネリック医薬品の取扱いが増えるのだから、ビジネスモデルをちゃんと整備しなさい』という提言

* 2017.10 公衆交換電話網(PSTN)をIP網移行の具体的スケジュール(下図参照)を発表
- 参考: https://www.canon-its.co.jp/solution/edi/document/ins/

* 2018.4 薬価改定 - 薬剤費ベースで7.48%の値下げと過去20年間で2番目に大きな引き下げ幅

* 2018.4 診療報酬改定でオンライン診療料が新設

* 2018.11 日本版GDP(医薬品の適正流通基準)ガイドラインを発出(厚生労働省)
- 経緯: https://www.jga.gr.jp/jgapedia/column/038.html
- 卸売販売業者及び薬局に対し、医薬品譲渡人の本人確認、医薬品の容器包装の確認等を行うことを求める
- 偽造医薬品の流入防止のためのルール、品質の疑わしい医薬品の検知体制、偽造されにくい医薬品製造のあり方、薬局や卸売販売業者に対する監視のあり方

* 2019.11 改正医薬品医療機器等法(薬機法) 成立。一定の要件のもと、インターネットを介したテレビ電話等を活用して服薬指導することが可能(本改正法は2020年9月1日に施行予定)

* 2020.2 厚生労働省から新型コロナウイルスに関連した連絡
- 国内医薬品・医療機器業界に、医薬品等の原料等の製造ルートの確保や供給に支障がある場合の報告を求める
- 医療関係団体に対し、医療機関へのマスク等の安定供給について協力を求める
- 薬局関係団体に対し、マスク・消毒薬など衛生用品の安定供給について協力を求める

* 2020.9 ジェネリック医薬品の使用割合を80%とする(保健支出削減)目標期限
- OECDは、もし後発薬シェアを米国並み(84%)に引き上げ、かつ価格が10%低下すれば、薬剤支出を半減することができるとしている
- https://fundbook.co.jp/drug-manufacturer-ma/

* 2024.1 INSネット(ISDN)のディジタル通信モード 終了予定
- 次世代EDIへの移行が急ぎ求められている
- https://web116.jp/2024ikou/business.html


製薬業。医療課題。コロナウィルス蔓延による注意喚起。通信インフラの刷新に囲まれている。しごとありそうです。


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