仕事と育児に悩む僕。妻の一言に勇気が出た
先日、このようなnoteを公開しました。
子育てのしやすさは子どもの性格や体質によって変わるし、何をもって「活躍」や「仕事と育児の両立」とするかの定義は人それぞれ。周りとたくさん比較をせず、自分のペースを大切にしましょうね!といった内容を書きました。
スマホを手に取ってネットニュースやSNSを見ると、「自分は仕事も育児も充実しています!」「人生最高〜」というキラキラ輝く人の投稿やそういった人を取り上げた記事を目にします。
それはそれで素晴らしいことですが、こちらは育児で手一杯で、ホットコーヒーをホットの状態で飲めないほど忙しくて仕事が全然できない状態…。そんなときに誰からのキラキラした姿を見たら、心から喜べません。喜べないどころか、「はぁ…。こんなに輝いている人がいるのに、自分はどうなんだろう」と落ち込んでしまいそうです。
でもそれは決して心が狭いわけじゃない。仕方がないんです。お腹が空いてどうしようもないとき、周りの人が美味しそうなカレーパンを食べていたらどうでしょうか。「揚げ具合が絶妙なカレーパンだな」なんて思えますか?きついでしょう。
実は最近、僕がそういう状態でした。育児中は周りと過度に比較をしないようにしようね!なんて偉そうなnoteをしたり顔で書いておきながら、見事に周りと比べまくって自分が小さい存在に思えていたのです。Twitterユーザーがみんなまばゆいばかりの光を発しているかのように映りました。
仕事で成果をあげる人がいる一方で、僕は長男のかんしゃくを一日に何度もなだめ、お絵描きに付き合い(あれ描いて、これ描いてのリクエストが多い!)、朝は次男の離乳食と長男の朝食を用意しながら2人の兄弟喧嘩を仲裁し、保育園の送り迎えをする。日よっては日中に次男のケアをしながら仕事をしてヘトヘトになってしまい、寝落ちして夜のオンライン勉強会をすっぽかしてしまうこともあります。
あるとき、次男のうんちオムツ交換3回目に、ふとこんな考えが頭をよぎりました。
僕がうんちオムツを替えているこの瞬間にも学び、力をつけ、仕事を頑張っている人がいる。そういう人がいる一方で、僕はオムツを替えている。一体このことが、僕の何になるのだろう。
こんなネガティブ全開の気持ちを抱くなんて、僕は疲れてました。完全に疲れていました。仕事をする人と育児をする人のどちらがすごい、すごくないなんて、本来比較できないはずです。どちらも素晴らしいんだ。
しかし日々の育児の仕事で心の余裕をなくしていた僕は、そんな思考に陥ってしまったのです。
また同じ頃、facebookを久々に開いたら、かつてお仕事をご一緒し、親しく交流をしていた方の輝かしい姿が目に飛び込んできました。最初に浮かんだ気持ちは「すごい!おめでとうございます!」でしたが、その2秒後には
数年前にはオフィスにお邪魔してたくさん話し、プライベートでも食事に行って笑いあっていた人が大活躍をしている。社会的に有名だし、もう僕からしたら雲の上の人のようだ
とまあ、めちゃめちゃにマイナス思考のループ。
そんな暗い気持ちで過ごしていたとき、妻にボソッとこんなことを言ってしまったのです。
僕は子育てを頑張って、何になるのだろう。どんな価値を生み出しているのだろう?
すると妻は、すぐにこう答えました。
私の信頼と愛情を得ているよ!いつもありがとう!
「信頼と愛情を得ている」。この発想を僕は持っていませんでした。僕はお客さんに、社会に何かしらの価値を提供できないと自分はダメな人間なんだと思い込んでいましたが、決してそんなことはない。
妻の仕事、妻の体質に合った暮らしをサポートし、2人の息子たちのケアをして成長を見守る。それらは、新しいサービスを立ち上げたとか、仕事で輝かしい成果を挙げたなどに比べたら、地味なことに映ると思います。でも、僕は家族を支え、妻の信頼と愛情を得て、子どもたちの健康と安全、成長に重要な役割を果たしているんです。
妻の一言を聞いてから、僕は自分もちゃんと価値を与えているじゃないか!!と思えて力が湧いてきました。ライティングによってご依頼者の課題解決をするのも僕が与える価値。家族を支えるのも僕が与える価値なんです。
そんなふうに思うと、自分に自信も出てきます。「自分、やるじゃん!」と感じながら、子どもたちの寝顔を眺めるのでした。
お読みくださり、ありがとうございました。
そのべゆういち
charoma0701@gmail.com
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