息子の成長が嬉しく、さみしい
息子はキティちゃんが好きで、「ニャンニャ」と言っていた。
キティちゃんの絵や動画を見たいときには、「ニャンニャ、ニャンニャ!」と言ってきて、かわいかった。
6月に家族でサンリオピューロランドに行ったときには、館内になるキティちゃんの大きな風船を見て大興奮していて、その様子が愛おしい。
息子が大好きなトミカから、「ドリームトミカシリーズ」として、キティちゃんとのコラボ商品をプレゼントしたことがある。
りんごの絵が描かれた車にキティちゃんの小さな人形が乗り込む、というものだ。人形は取り外しができて、写真のように座らせることもできる。息子はとにかく、このトミカが大好きで、毎晩寝るときに握っているほどだ。
見当たらないと、「ニャンニャ、いない」と言って悲しそうな表情を浮かべる。その様子がかわいくて、かわいくて、たまらない。
しかし、昨夜変化が起こった。息子が、「キテーちゃん、どこだぁ〜」と発したのだ。
キテーちゃん……。
正式名称に近い発音ができたのだから、親としては息子の成長を喜んでいい。でも僕は、嬉しさよりも戸惑いが大きかった。
もうニャンニャと言わなくなったことが、なんだか寂しかったのだ。この1か月ほどで、息子が見せる言葉の成長は著しい。ちょっと前までカタコトだった言葉をはっきり発音できていて、妻や僕と日本語で会話できることが増えてきた。
まだ「あー、あー」としか言えなかったときには、「早く話せるようにならないかな」と思っていたのに、いざ話せるようになってくると、「もっと昔に戻ったらいいのに」なんて感じる。勝手なものだ。
もう一度聞きたいな。「ニャンニャ」と言うかわいい声を。
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