体調は安定してきたけど…

双極症Webライターのえふえふです。

双極症とは双極性障害のことです。
「双極性障害」のほうが一般的に知られていますが、
今後は「双極症」に名前が変わっていくらしいです。
時代を先取りしたいのと単に文字数が少ないからということで、
あえて「双極症」という表現を使用しました。

まあ、表現の問題はそこまで重要な問題じゃないのですが…。
私は双極症を16歳ごろに発症し
今のこの病気と付き合いながら生きているのですが、
高校生・大学生の頃を比べるとこの1年くらいは
かなり体調が安定してきました。
双極症は端的に言えば好不調の波が激しい病気と言えるのですが、
その波の幅も収まってきたように感じます。
私は双極症II型ですので、
調子が良い(良すぎる)軽躁期と調子が悪いうつ期と
真ん中くらいの時期をを行ったり来たりするのですが、
近年はうつ期の長さが短くなってきました。
これはとても良いことです。
うつ期は本当に地獄のような時間が流れるだけで、
生きてるだけでしんどいのです。
そんな時間が少なく済むことに越したことはありません。
(もっともそんな日がゼロであることが望ましいのですが…)

でも、体調が安定してきたことで
ちょっとした悩みもあります。
それは以前よりも保守的になったことです。
自分の体調を安定させることができた一番の要因は、
私が思うに頑張りすぎないようにしたことだと思っています。
とりわけ軽躁期に頑張りすぎないように意識しました。
軽躁期は気分がとても高ぶり万能感を覚えて
あれやこれやと活動的になりやすいのですが、
気のままに活動的になりすぎると
どうしてもその反動がうつ期にやってきます。
なので、軽躁期でも活動しすぎないよう
注意しながら日々を過ごすようにしました。
車の運転にたとえるなら軽躁期は下り坂走行です。
アクセルを踏まなくても勝手に加速していくのです。
だからこそブレーキを上手く使いながら過ごしていくことが大事なのです。
でも、安全運転でノロノロ走る人生って面白いでしょうか?
まだまだ自分はやれるという感覚がありながら、
自分の力をセーブするのはどこか不完全燃焼感があります。
もちろん、うつ期の辛さを軽くするためには
必要だとは重々理解しています。
でもその瞬間を楽しみたい気持ちもある。
できればこの楽しい瞬間がずっと続けばいいのに…
(続かないんですけどね。)
そうやって新たな葛藤が生まれるようになりました。

結局のところ、
「バランスが大事」というシンプルな結論に至るのですが、
シンプルな結論ほど抽象的で曖昧で難しい。
生きていく上で二兎を追えるものなんて少なくて、
トレードオフな選択に迫られるのがほとんど。
その中で幸福の最大値となる選択を探っていかねばならないのです。
人生って難しいな…。
でも、若かった時よりは大人になって
より最適な選択をできるようになっている。
またここから更に大人になればいいんだ。
そう言い聞かせて生きていきたいと思います。

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