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オンラインサロンの無償化

新型コロナで人々の頭の中がいっぱいのときこそ、全く違うことを先に考えて突っ走るのが賢い人だと思うeffyこと小出俊夫です。

今回は、自分のオンラインサロンを無償化する話をしたいと思います。

組織に雇われない生き方へ

私は研究者ですが、フリーランスならぬフリー研究者になる挑戦を最近始めました。企業にも大学にもお世話にならず、自分で自分のやりたい研究をして、世の中にその結果をダイレクトに還元したい、という思いがどうしても捨てきれなかったからです。

世の中は確実に、一人が活躍することのできる世の中に変わってきています。ダニエル・ピンク著の「フリーエージェント社会の到来」は北米における組織に雇われない新しい生き方について述べた名著ですが、まさにいま日本でも同じことが起きています。

日本では、有料メルマガやアフィリエイトからその流れが本格的に始まったと思います。「まだ東京で消耗してるの?」で有名なイケダハヤトさんをはじめとするアフィリエーターと呼ばれる人たちが、ブログを書きまくってアドセンスなどで収益化をはかることで、サラリーマンを辞めて自立していく流れがありました。

最近だと、小学生の将来就きたい職業のトップにも躍り出るYouTuberなんかも、その流れの一つでしょう。そして、オンラインサロンはその次に来るムーブメントだと思っています。

オンラインサロンをやってみた

というわけで、フリー研究者になるために必要な予算を確保する手段として、オンラインサロンはアリかもしれないと思い、思い立ったらすぐ行動!と、自分の研究サロンを立ち上げたのが今年の初めのことです。

嬉しいことに、パッと10人以上集まってくれました。興味を持ってくれた人と会って話をしたり、会議を設定して開発プロジェクトが進み始めたりと、だんだん面白くなってきています。

ちなみに、私は国内最大のオンラインサロンである西野亮廣エンタメ研究所に入っています。入った時期は、自分のオンラインサロンを立ち上げた直後です。入った理由は、先輩たちはオンラインサロンをどう運営しているのかを知りたかったし、そもそも昔からキンコン西野さんの考えが自分の考えにもすごく似ていて心地よかったからです。

キンコン西野さんは自らのエンタメでディズニーを超えることを目指していますが、私は自分の研究を通して作るプラットフォームでGAFAを超えることを目指していて、勝手に親近感を覚えています。

私も当初はほぼ毎日noteを更新していましたが、西野亮廣エンタメ研究所もそこでしか得られない情報が毎日展開されています。なかなか内容も濃いので非常に勉強になっていますし、毎日続けてらっしゃることが自分の励みにもなっています。

なぜ無償化に踏み切るのか

そうやって始めた私のオンラインサロンですが、最近はその捉え方が変わってきていています。もともとは自分がフリー研究者として活躍するための、生活費と研究費を稼ぐ場として考えていました。しかし、はじめてからすぐに、私も会費を払って一緒に参加する場なんだな、という考え方に変わり、実際に私自身も会費を払いました。それは、お金よりもこのコミュニティそのものに価値があると感じたからです。

そしてその思いはさらに強くなり、コミュニティーの価値を高めることに集中し、オンラインサロンを無料にしたっていいじゃないか、と思ったのが今日です。

アフィリエイトも、YouTubeも、オンラインサロンも、そのサービスを提供するプラットフォーム企業は儲かり続けます。しかし、その場を使って活躍する人たちは、最初は良かったとしても、近い将来、プラットフォームが使いやすく当たり前のものになるにつれて、大量の人々が参入してパイの取り合いになり、個々人の収益化という意味では自立には程遠い苦しい状況になっていくと思うのです。

そんな状況を想定し、それってそもそもの組織に雇われている生き方と何が違うのだろう、と感じてしまったのです。プラットフォーム企業のちょっとしたさじ加減で生活が脅かされる状況にはなりたくないですしね。

それが、オンラインサロン無償化を決断するに至った理由です。オンラインサロンでお金は頂かなくてもいいと思ったのです。お金は、自分が創造した価値にあとからついてくるものであって、YouTubeやオンラインサロンはその価値創造の場だと考えれば、逆に私がお金を払ってでもその場を作ることに意味があるのではないか、と感じたのでした。

学校2.0 + 企業2.0 = オンラインサロン

ところで、わざわざお金を払ってみんなが集まってきて勉強する場というと学校がそれにあたるわけですが、最近は学費無償化が進んでいますね。人類の英知を学ぶ場はそもそも価値が高いわけですが、その場が無料になるのはとても素晴らしいことだと思います。

オンラインサロンも、抽象化してみれば同じ概念です。オンラインサロンは誰もがいつでもどこでも生徒にも教師にも校長になれるという意味では学校2.0とでもいえるでしょうか。近年学費無償化が進むのと同様にして、今後オンラインサロンが無償化していくこともありえなくはないと思います。予算は学校と同様に税金や寄付で賄われます。その予算を得るには、その場の価値が高くみんなが必要だと思う必要があります。

逆に、お金をいただくためにみんなが集まってくる場というと、会社がそれにあたります。会社とはみんなが集まって働いて一人ではできない大きなことを成し遂げて、その対価として得られたお金の分配を給料として頂くという場です。

オンラインサロンも、先ほどと同様に抽象化してみれば会社と同じ概念です。オンラインサロンは、あるテーマに向かって、みんなが持つスキルを出し合って協力して何かを成し遂げるその過程を楽しむ場で(少なくとも西野亮廣エンタメ研究所はそういう場だし、私のオンラインサロンはそうなるようにしたいと思っています)、その意味では会社2.0といえるのではないでしょうか。

とにかく価値を高める

なかなか不思議な話ですが、お金の流れが全く逆な学校と企業の両側面を概念を持った存在がオンラインサロンだということができると思います。

であれば、会費のことはいったん忘れて、税金や寄付の集まる、価値あるオンラインサロンになっていくことを目指すのがよいのではないかと思ったのでした。価値を高めるにはもちろんテーマは重要です。しかしそれ以上に、やる気に溢れスキルに優れたメンバーが集まっていることが重要です。

もちろん会費はその場が必要だと思う人しか入ってこないフィルターになっているので、必然的に良い人材が集まるようになるのですが、会費ではなく入学試験や入社試験のように、メンバーになるための試験があれば十分だと思っています。

4月から無償化に踏み切ります!

…というわけで、4月から月額会費制にしようと思っていた私のオンラインサロンですが、むしろ逆に、4月からは無償化します。同時に、有料ノートも無償化して一般公開します。

ただし、オンラインサロンとして運営しているFacebookグループは秘密のままにします。このグループへは誰でも参加申請できますが、ちょっとした試験を設け、試験をパスした人だけが参加承認される仕組みにしたいと思います。

今の私の頭の中を吐き出すとこんな感じです。オンラインサロン無償化なんて、かなり先を行っているような気がしますが(さすがにキンコン西野さんも、自分のオンラインサロンを無償化するなんて言い出さないでしょう)、私はチャレンジしてみたいと思います。

というわけで、その第一歩として、今回の記事は無料記事として書いています。

いろいろ意見もらえたら嬉しいです。

私のオンラインサロンは、こちらからマガジンを購入したあとに

こちらのグループへ参加申請をお願いします。このスタイルでの入会は、今月末で締め切ります。


【今日のトップ画像】ギークハウス荻窪の作業スペース、これでほぼ完成かな。ギークハウス住民以外にも開放することを考えています。イベントに使っていない時は、カフェの代わりにみんなに使ってもらいたいと思っています。

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現在、こちらのマガジンの購入は中止しています。内容を編集して、少しずつ無料で公開していく予定です。

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