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動画クリエイターが紹介!それぞれの使い分けシチュエーション -カメラとレンズの種類-

 皆さんこんにちは!
 Effic編集部通称ワタクシです!
 
 5月も終盤に差し掛かってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
 だんだんと夏に差し掛かって、暑いな〜と思う日も増えてきましたね!
 さて、今回は「カメラとレンズの種類」というテーマでお送りします!「カメラって全部一緒じゃない?」と思っていたり「またレンズ買うの?この前買ったばかりでしょ、そんなお金があったら少しでも多く家計に入れなさい」と奥様に止められたりした方、ぜひご参考にして(または説得材料としてご使用)いただけたら嬉しいです!

カメラの種類

 「どんなカメラが良いの?」というご質問は必ずと言ってよいほどいただくのですが、「自分が気に入ったもの」でまずは良いと思います!……と言うと「そもそも好きとかどうとか言う前にどんな種類があってどんな機能があるのか知らんわそれを教えろと言っているんだqwertyuiop」と怒られることがしばしばありますので、そのあたりも含めてご紹介します!
 まずは、一眼レフカメラ。「カメラ」と聞くと真っ先にこのタイプを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

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 これは一眼レフカメラですが、最近ではミラーレスカメラが主流になりつつあります。

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 このようなものですね。
 何が大きく違うのかと言うと、カメラ内部の構造に大きな違いがあります。「一眼レフの方が性能が良さそう」と考えていらっしゃる方も多いですが、実は性能面や画質面では差は全くありませんし、最近ではメーカー各社がミラーレス一眼に力を入れているという背景もあり、ミラーレスが主流になりつつあります。
 一眼レフカメラは、内部にミラー構造と呼ばれる構造を有しています。

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 出典:キヤノン株式会社「初心者向け!一眼レフカメラとミラーレスカメラって何が違うの?おすすめカメラ3選と一緒にご紹介!」 、(https://cweb.canon.jp/eos/special/beginner/column6/ 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)

 キヤノン株式会社様のwebページから引用致しました上の画像を見ていただくと分かりやすいかと思います。
 一眼レフカメラは撮影物を一度カメラ内部のミラーに映し、ペンタプリズムというガラス製の多面体に反射されたものがファインダーを通し、私たちの目に映ります。
 それに対し、ミラーレスカメラはミラーやペンタプリズムといったものが無く、撮影物を直接イメージセンサーに通します。つまり、私たちがミラーレスカメラの液晶モニタ上で見ているものは、カメラのイメージセンサーが電子的に映し出している画面になります。「鏡に映った画面を見るか」「電子的に映し出された画面を見るか」という点が大きな違いとなります。
 ちなみに、一眼レフカメラのシャッターを切ったときに何が起きているのかを非常に明確に表している動画が株式会社ニコンのページにありましたので、興味がある方はぜひこちらもどうぞ。
 また、電気屋さんでカメラを見ているときに「フルサイズ」や「APS-C」「マイクロフォーサーズ」といった単語を聞いたことがある、という方も多いと思います。これはイメージセンサー(撮像素子)の大きさを表しています。イメージセンサーは、入ってきた情報を取り込む役割を持ちます。そのため、イメージセンサーの大きさは画質に大きな影響を与えます。一般的なスマートフォンに搭載されているイメージセンサーは1/ 2.3サイズ(6.2mm×4.6mm)ですが、フルサイズになるとそのおよそ30倍もの大きさを有しています。マイクロフォーサーズの大きさは17.3mm×13.0mmなのでスマートフォンのおよそ9倍、APS-Cは23.6mm×15.8mmなのでスマートフォンのおよそ15〜16倍の大きさとなります。イメージセンサーが大きくなると、高画質になったり、暗いところでもよく撮れるようになったり、背景が大きくボカせたり、などといった効果がありますが、その分費用も高くなったり、手振れしやすくなったりします。

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レンズの種類

 レンズの種類は非常に多くありますが、大きくは下の9種類が挙げられます。
・標準ズームレンズ
・広角ズームレンズ
・望遠ズームレンズ
・単焦点レンズ
・マクロレンズ
・魚眼レンズ
・シネレンズ
・アナモルフィックレンズ
 それでは、1つずつご紹介したいと思います!

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・標準ズームレンズ
 一番よく用いられるレンズです。焦点距離は大体18mm〜55mm程度を指します。ちなみに、「焦点距離」というのは簡単にご説明しますと、どれくらい遠くのものを映すことが出来るかを表す数値です(数値が小さくなれば広範囲、数値が大きくなればより遠くのものを映すことが出来ます)。
 人間の目の見え方に一番近いため、いろいろな撮影で用いることが出来ます。インタビューやYouTubeの撮影など、いろいろな撮影で活用しています。
 
・広角ズームレンズ
 焦点距離は大体10mm〜35mm程度を指します。
 ちなみに、10mm以下のレンズを超広角レンズと呼んだりします。広い範囲を撮影出来るため、ダイナミックな演出をしたい場合や臨場感を出したい場合などによく用いられます。ワタクシは建築写真なども撮影することがよくありますが、その場合は12mmのレンズで撮影することが多いです。

・望遠ズームレンズ
 焦点距離は大体70mm以上程度を指します。
 サッカーの試合の中継でピッチの側に大きなレンズを構えているカメラマンを見たことはありませんでしょうか?あるいは、公園で大きなレンズを構えて鳥を撮影している人を見掛けたことはありませんでしょうか?望遠ズームレンズは、遠くのものを撮影したい、という場合に用いられるレンズです。またそれだけではなく、望遠レンズには「圧縮効果」という効果があり、被写体と背景の距離が近くなったような錯覚を抱かせることが出来ます。その効果を上手く活用し、映画などでも時折使われる「ドリーズーム」というカメラワークを行うことによって、不思議な感覚を覚える演出を取り入れることが可能です。

・単焦点レンズ
 上の3つはズームが出来るレンズです。それに対し、ズームが出来ないレンズも存在します。そういったレンズのことを「単焦点レンズ」と呼びます。「ズームが出来ないってただ不便なだけでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、レンズの光学性能が優れていたり、F値が小さく暗所でも撮影しやすかったり、といったメリットがあります。 「「F値」とは何か?」と言いますと、人間の目で考えると分かりやすいかもしれません。人間は暗いところでは瞳孔が開き、逆に明るいところでは瞳孔が閉まります。この瞳孔の役割を持つのが、F値です。瞳孔を開け閉めすることで人間は目に入ってくる光の量を調節しています。カメラもF値の数値をいじることでカメラに入ってくる光の量を調節することができます。F値は数値が小さければ小さいほど、入ってくる光の量は多くなっていきます。つまり、小さいF値が設定出来るレンズほど、暗いところでも撮影がしやすい、ということですね!

・マクロレンズ
 文字通り、被写体をマクロに撮影出来るレンズです。小さい被写体を大きく映すことが出来ます。植物や昆虫などを映したいときによく用います。

・魚眼レンズ
 周囲360°をほとんど映すことが出来る特殊なレンズです。周囲が丸まって映る点が非常に特徴的です。ところで魚の目って魚眼レンズのように見えるのかしら?好奇心が抑えられないワタクシはちょっと調べてみました。
 “水面下から水上を見上げると、水上の景色は屈折して円形に歪みます。水面下からの視点、つまり魚の視点からの画像を撮影できるレンズということで「魚眼レンズ」と呼ばれているのです。これを言い換えると、魚の目は、魚眼レンズと同じような像を映しているわけではないのです。”
引用:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社「魚の目は、魚眼レンズのように見えるの?」 、(https://acuvuevision.jp/knowledge/knowledge_03 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)
 とのことで、魚の視点からの画像を撮影できるレンズという意味で魚眼レンズという名前になっているそうですね。

・シネレンズ
 何とも物騒な名前!と思いきや、映画の撮影では欠かすことが出来ないレンズです。シネマレンズとも呼びます。こっちの方が分かりやすいですね。
 今までご紹介していたレンズはスチールレンズ、つまり静止画を撮影する目的で作られたレンズです(もちろん、動画も問題無く撮れます)。シネレンズは「動画を撮影する」という目的に特化したレンズです。映画などの撮影では、カメラマンの他にフォーカスだけを操作するフォーカスマンという人がいます。非常に細かい設定によって表現が全く異なってきてしまうので、カメラ任せでは無く、人間の目と手で微細な調整を加えていく必要性があります。そういった調整まで全て細かく出来るように作られたレンズがシネレンズです。また、多くのシネレンズは金属で出来ており、過酷な撮影環境においてもきちんと動作するように設計されています(つまり、その分高価です)。

・アナモルフィックレンズ
 「シネレンズが高いのはよく分かりました。でも私にはそんな高価なものは買えません。また、そこまで大掛かりな撮影機材を準備する予定も無いのですが、ちょっとイイ感じにエモく撮りたいんですよねぇ、何か良いレンズ知りませんか?知ってたら教えて欲しいんですけど。」という欲張りな方向けのレンズとして、最近アナモルフィックレンズというレンズが流行ってきています。

 以前の記事でも画面の上下に黒帯(レターボックス)を入れると映画っぽくなりますよ、と書いたのですが、このアナモルフィックレンズはレターボックスを入れることを前提にしたレンズです。レターボックスを入れると上下が黒帯で隠れてしまう部分があります。それを防ぐために、横方向を圧縮して撮影・記録し編集を行うタイミングで正しい比率に直す、ということを出来るようにしたのが、アナモルフィックレンズです。
 これを→こう

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 また、イイ感じのレンズフレアが出やすかったりイイ感じのボケ具合が出たり、とりあえず何かイイ感じの映画っぽい感じのやつが撮れたり撮れなかったりする感じです。ワタクシも欲しいです。+++++++++++++++++++++++++++
 今回の記事はここまでです!
 「動画を作りたいけど、どうやったら良いのか分からない」という方は是非、Efficまでお問い合わせいただけたら嬉しいです!

 次回は「撮影機材って何を準備すればいいの?」というテーマでお送りします!
 今回の記事では主にカメラやレンズに焦点を当てましたが、次回は動画制作を行う際に使う機材についてご説明したいと思います!
 「こんな内容を読んでみたい!」というご要望がありましたら、コメント欄にお気軽にご投稿ください!
 本日もご覧いただき、ありがとうございました!

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 https://effic.work/

参考資料
キヤノン株式会社「初心者向け!一眼レフカメラとミラーレスカメラって何が違うの?おすすめカメラ3選と一緒にご紹介!」 、(https://cweb.canon.jp/eos/special/beginner/column6/ 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社「魚の目は、魚眼レンズのように見えるの?」 、(https://acuvuevision.jp/knowledge/knowledge_03 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)
株式会社ニコン「デジタル一眼レフカメラの構造」、(https://www.nikon-image.com/enjoy/phototech/manual/01/01.html 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)
MOBERCIAL CO.,LTD「動画撮影向きのレンズはどれ?6種類のレンズそれぞれの特徴と違い」(https://www.mobercial.com/article/lens/ 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)
シュッピン株式会社「【SIRUI】50mm F1.8 Anamorphic 1.33X「話題のアナモルフィックレンズを使ってみる」、(https://news.mapcamera.com/maptimes/%E3%80%90sirui%E3%80%9150mm-f1-8-anamorphic-1-33x 最終閲覧日:2021年05月21日閲覧)

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