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16年ぶりのラオス(後編)

2度寝して、目が覚めるともう8時に近い。朝ごはん付だったので、下へ降りる。一段落したのか、中庭で麺をすすっているスタッフと目が合うと気まずそうに笑う。食堂の入口で、テレビを直してくれた兄さんが満面の笑みで迎えてくれた。

ラップをした麺が並ぶ。具が違うみたいだが、厨房の姉さんはセイムと言う。品数も十分で美味しい。今日は部屋にこもり、読書。明日のルアンパバーン行きの列車の予約を頼み、LINEからチケットをもらう。パスポートNo.が1桁間違っていると言うと、ノープロブレムと話す。ホントかよ。

翌日、トゥクトゥクに乗って、駅へ向かう。巨大な駅舎は人もまばら。
入口でチケットをチェックされたが、無事通過してほっとする。近代的な列車がやってきて、時代が変わったことを実感した。

1時間足らずで、ルアンパバーン到着。多くの旅行者がミニバン乗り場に大移動。予約している宿をドライバーへ伝えると、順番に降ろしてくれた。
以前歩いた場所と同じはずだが、町がキレイで、雰囲気の違いを感じた。

宿で一休みして、晩ごはんへ。前回の旅で通ったナイトマーケットを歩くと、電球が明るく、当時の面影を感じなかった。ガイドブックにあった小綺麗なレストランへ。ビアラオを飲んでいると、続々と日本人の若者がやってくる。美味しいが、値段はお高め。

交差点の角に大きなフードコートがあった。すごい人出だ。少し入った路地に屋台が並ぶ。汚いテーブルでカオソーイを食べていると、旅行者風の姉さんが麺を持って前に座った。どこからと聞くと、チャイナ!と笑顔で言う。上海から。一度だけ行ったと話すと、上海も変わったので、また来てほしいと話した。屋台でロッティとビールを買って宿に戻った。

翌朝、宿の前にあったメコン川沿いの食堂で、またカオソーイを食べる。 ルアンパバーンのカオソーイは、北部限定の肉味噌味。人気らしいが
自分的にはいま一つで、北タイのカレー味のほうが好きだな。
外は暑すぎなので、1日読書にふける。昨日と違うレストランで飽きもせず、ビアラオでまったりした。

翌日、バンコクへ戻るため、ルアンパバーン空港へ。長い時間かけて、辿り着いたルアンから、2時間あまりでバンコクへ戻ってきた。明日は、朝便なので空港近くの宿を予約していた。今晩くらい良い宿に泊まろうと、シーロムの4つ星へ。日本人だからかアップグレードしてくれ、2DKほどの広さ&高層階で驚く。部屋のランドリーで洗濯したかったが時間がない。。

行こうと思っていた、スラサックの東北タイ料理店へ。旅行者も少なく、居心地もいい居酒屋という感じ。常連になりたいくらい良い店だった。
バケツの氷って、ぬるいビールを冷やすのではなく、冷えたビールが暑さで、ぬるくなるから、入れて飲むというのを初めて知った。

満足したところで、お約束のカオサンへ。昔の面影は全くなく、若者と観光客で賑わっていた。路地に入った比較的静かな店に入り、ビアシンで一息して宿へ戻った。翌日は行きたかったタイ料理の店、足つぼマッサージの店などを周って、帰国の途についた。

今回のアジア旅。もうバンコクの物価は日本と変わらない気がした。宿はまだ安いか。ラオスの物価は安いけど、観光地化が著しく、以前の面影もほぼ無くなっていて少々寂しい気がした。鉄道は近々、マレー半島を抜け、シンガポールまで繋がるらしいので、又雰囲気が変わるかもしれない。
久しぶりのラオスだったが、来れてよかった。次の機会には、より田舎の町へ行ってみようと思う。