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上川町ではたらくということ | #くらすように遊ぶマガジン

豊かなくらしってなんだろう?

多拠点居住やパラレルワーク、ノマドワークなど、インターネットやSNSの普及により近年くらし方やはたらき方が急激に多様化してきました。
自分らしく、豊かにくらしていくにはどうしたら良いか。
もちろん、その答えは決して一つではありません。
常にその問いと向き合い、探究し、アクションを起こし続けることこそが「豊かなくらし」 そのものなのではないかと私たちEFCは考えます。

この「 #くらすように遊ぶマガジン 」は、私たちとともに遊び、はたらき、くらしている仲間たちの「生き方」を紹介する「ライフスタイルマガジン」です。
このマガジンを通して、読者のみなさんがこれからの生き方や「豊かなくらし」について考え、アクションを起こすきっかけにしていただけたら幸いです。

連載「出会いを繋げ、居場所をつくる」

今回から全3回でお届けする連載「出会いを繋ぎ、居場所をつくる」では、昨年12月から約4ヶ月間、北海道に短期移住をしていた「あっちゃん」こと田崎 充彩(たさき あつや)さんに、滞在中の出来事や感じたことを綴って頂きました。

第一回のテーマは「上川町ではたらくということ」。
冒頭でもお伝えしたように、くらし方やはたらき方はどんどん多様化しています。さらに最近は新型コロナウイルスの影響で、はたらき方そのものが大きく変化している時代。
誰もがはたらき方について考え始めている今だからこそ、あっちゃんのように「ちょっと変わった」はたらき方をしている人の経験談は、新たな発見や気づきを得られる絶好の機会になると思います。

自己紹介

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みなさん初めまして。
今回上川町へ3ヶ月半、滝上町へ2週間の短期移住をした田崎充彩です。
みんなからは、「あっちゃん」って呼ばれてます。
「あっくん」って呼ぶ人もいます。「あつや」って呼ぶ人もいます。
どれでも構わないですが、よろしくお願いします。

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僕は学生時代、建築学科に所属し、栃木県宇都宮市を流れる小さな川、「釜川」という小川の周辺でまちづくりっぽい活動を大学の仲間としていました。
今もたまに宇都宮に戻ってはそのとき知り合った方々といろんなことをしています。
今回の記事の趣旨とは若干逸れますが、宇都宮での活動は現在も続いており、興味がある方はこちらもご覧ください。
学生時代にみんなで一軒家をリノベーションし、まちの拠点の一つとなったKAMAGAWA POCKETのHPです。
<http://kamagawapocket.com>
(ちなみに大学は途中でやめちゃいました。)

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現在の本業は山小屋のスタッフで、夏の間の半年間はずっと北アルプスの山の上で過ごしています。
冬の間は各地を転々としながら働き、山とまちを行ったり来たりという生活をここ5年くらいしています。
世にいうところの季節労働者、シーズンワーカーってやつですね。
北海道に来る前までは、冬の間は栃木県宇都宮市を拠点に、神奈川県の鎌倉や、長野県の白馬村などで仕事をしていました。

さて、長い自己紹介はここら辺にして、本題へ。
2020年12月から2021年3月まで、Earth Friedns Camp(EFC)の志水さんからのお誘いで、上川町へ短期移住をすることになり、4月からは峠を挟んだお隣の町、滝上町へさらに2週間の短期移住をしました。
今回の連載では
〈上川町ではたらくということ〉
〈上川町でくらすということ〉
〈出会いをつなぎ、居場所をつくる〉
の3本構成で、僕の北海道短期移住体験談をご紹介いたします。
まず、初回の〈上川町ではたらくということ〉では、上川町へくることになった経緯と現地でのお仕事についてお話させていただきます。
それではあっちゃんのプチ移住体験談、はじまりはじまり〜!

北アルプスから北海道へ、志水さんからのお誘い

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僕を上川町に誘ってくれたのは、層雲峡ホステルという宿を経営している志水陽平さんです。

出会いは5年前、僕が山小屋のアルバイトを始めた時の同期が志水さんでした。
僕もムサイ男ですが、写真からもわかる通り志水さんもなかなかムサイです。
山小屋にはムサイ男が集まるみたいですね。

そんなムサイ志水さんですが、山小屋で出会った人の中でも特に異彩を放ち、僕にとっては頼れる兄貴分的存在で、山小屋での仕事が終わった後もたまに連絡を取ったりしている仲です。
お互い本業が宿泊業ということもあり、応援し合える良き関係です。
山小屋での仕事は10月末にてシーズン終了となります。
大体いつも9月後半くらいから冬の仕事を探し始めるのですが、丁度そのタイミングで志水さんから連絡がありました。

最初のお話では、上川町の地域おこし協力隊〈KAMIKAWORK PROJECT〉(https://www.kamikawork.jp/)というものがあり、その隊員として、山小屋スタッフに面白い人がいれば紹介してほしいとのことでした。

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ただタイミングが合うスタッフがおらず、紹介には至らなかったのですが、頂いた資料に目を通すと、「なんだか面白そうな活動をしているではないか」、「できれば僕自身が関わってみたい!」、「また志水さんと一緒に仕事がしたい!」そう思いました。
けれども山小屋の仕事があるので、夏の間は北アルプスに行かなければなりません…
一か八か「もし冬の間だけでもよければ、是非行ってみたいです!」とお伝えしたところ、上川の層雲峡オートキャンプ場の冬季スタッフを募集中で、期間は12月中旬〜3月中旬、業務内容は冬のアウトドア体験コンテンツの企画や、キャンプ場の情報発信、イベントサポートなど、というまさに僕にぴったりの求人でした!
さらに町営のシェアハウスに空きがあり、居住可能!提示された給与額も満足いくものでした!
「KAMIKAWORKの取り組みの一環であれば、地域と関わっていくこともできそう!」
そう思い、これは行くしかない!と北海道へ行くことを決めました。

山小屋の仕事は基本的に、肉体労働で、ここ数年デスクワークをしてこなかったので、企画を練ったり、資料を作ったり、プレゼンしたりするのが楽しみで仕方なく、ワクワクししていました。
実はこの時、zoomやslackなどお仕事系ソフトの知識があまりなかったので、少々焦りながらも使い方の予習をしたりもしました。
そんな感じで上川町へ向かう前も、現地で楽しめるように少しずつ準備をしていました。

人生初めての北海道!いざ北の大地へ!

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12月上旬、勤務開始の数日前に羽田空港から旭川空港へ移動、志水さんとの久しぶりの再会も果たし、翌日現地上川町に到着。
カミカワークのメンバーも住んでいるシェアハウスに入居しました。

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このシェアハウス、めっちゃキレイなんです!
面接の時にも聞いてはいたのですが、とにかく予想以上にキレイ。
各住人の個室とは別に共有のリビング・キッチンスペースがあり、水回りの設備も充実。シャワー室が2室、別に浴槽付きの浴室もあって、至れり尽くせりではないかと感動しました!

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さらに!シェアハウスと同じ建物内には、まちの人が利用できるコワーキングスペースも完備!
すごすぎる…!

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実際にキャンプ場の仕事が始まるとキャンプ場で活動するアウトドアプロデューサーやEFCがキャンプ場の企画運営に関わっていることもあり、上川町や層雲峡を盛り上げていこうという気運を感じて、僕もそういうつもりで仕事をしようと改めて気合いを入れることができました。
さらに、他のキャンプ場スタッフも多くはシェアハウスで一緒に過ごしているので、何か気づいたことや改善した方が良いこと、イベントの企画や個人的にやってみたいことなどを気兼ねなくいつでもすぐに相談や提案することができ、役場からも「どんどん進めて欲しい!」と言ってもらえて、キャンプ場のことやその他のカミカワークメンバーが行なっている業務を自分事として捉えて働くことができました。

キャンプ場での仕事

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僕の業務内容はこんな感じでした。
・雪かきやテント設営などのルーティン
・リニューアルオープンに向けた全体のオペレーションの整備
・HPやSNSなどの発信のディレクション
・イベントの企画、運営
・冬季キャンプ場スタッフのシフトマネジメント

もちろんすべてを一人でやっていたわけではなく、他の冬季スタッフ並びに役場の方々やEFCメンバーと協働してお仕事していました。
僕個人としては、「やれることは何でもやります!」というモチベーションをすべてぶつけてみたところ、やれることが意外と多かったという印象です。
他のスタッフも面白いメンバーが揃っていたので、キャンプ場の仕事はとても充実したものになりました。

様々なイベントを企画運営

層雲峡オートキャンプ場は、はじめての冬季営業のため、認知を広げたいということで特にイベントの企画・運営に注力しました。
毎週末開催した、焚き火やスノーシューなどの体験イベントは、親子連れのお客様にも大好評!
年始の営業開始直後に開催した、「層雲峡で楽しむ、初めての冬キャンプ『Snow Forest CAMP』」では、アウドドア経験豊富なスタッフと一緒に、冬キャンプならではの遊び方にチャレンジしたり、家族連れのお客様に楽しんでいただけました。

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今シーズンから提供開始したグランピングですが、キャンプ場だけでなく、上川町の未来型公民館大雪かみかわ ヌクモでも体験会を開催。

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まだキャンプに挑戦したことがないような方にも魅力を発信しました。

3月のキャンプ場冬季営業終了直前には、雪遊び、マルシェ、フード販売、道内アーティストによる野外ライブと内容盛りだくさんのイベント「ゆきんこ CAMP FES」を開催しました。

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宿泊者限定のイベントでしたが、チケットは完売し、大変多くのお客様にお楽しみいただけて、準備は大変でしたが、当日はスタッフもエンジョイできました。
もちろん、雪かきなどの大変な仕事もあったりと決して楽なものではなかったですが、山小屋の経験も活かせたり、新たな発見があったりと、良い経験ができたと思います。

以上、上川でのお仕事のお話でした。
次の記事、〈上川町でくらすということ〉へ続きます。

ライター/田崎充彩
写真/田崎充彩、絹張蝦夷丸
カバーデザイン/hina( https://twitter.com/k313110

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