中学生からの憧れを叶えてくれたお店・味王
いつでも仲間と集まれる。
近況報告をしたり、だれかが持ち込んだ悩み事の作戦会議をしたりする。
美味しいごはんと一緒にあたたかく迎えいれてくれる、もはや家みたいなお店。
そういう場所が、ほしかった。
きっかけは、中学生のとき。
夏休み、学校からのすすめで買った本のうちの一冊だった『ぼくらの七日間戦争』。
表紙が変わっていてちょっと悲しい…
1学期の終業式、同じ中学の1年2組の男子生が全員家に帰らず行方不明になるところから始まるこの物語。親たちは誘拐を心配するが、息子たちは自分たちの意志で大人への反抗心から廃工場に立てこもることにしたのだ。各自の強みを生かして戦い、クラスの女子の協力もあって大成功した「七日間戦争」をきっかけに、1年2組の生徒たちはクラスメイトから仲間になる。進級しても進学しても、互いの問題を知恵と悪い大人へのいたずらで解決していく。
中学生のわたしは、この全27巻の「ぼくらシリーズ」にハマりにハマっていた。塾の帰りに本屋さんに寄ると、母にシリーズの文庫を1冊か2冊ずつ買ってもらった。読み始めたら止まらなくて、何時までかかってもその晩のうちに1冊読み切っていた。
「こんな仲間と誰かのために、一緒にわくわくしたり必死になれたら最高だよな」。世界を変えるなんて絶対ムリ。学級委員だけど自分のクラスを変えることすらできる訳ないと思っていた当時のわたしにとって、ぼくらシリーズの登場人物の関係性は憧れだった。
物語のなかで、彼らにとってのいつもの場所になっていたのが「来々軒」。相談事があったとき。ちょっと問題が起きたとき。仲間に会いたくなったとき。「じゃあ来々軒いくか」。仲間のひとり・橋口純子の家が経営している中華料理屋は、彼らのホームで、仲間同士の秘密基地で、いつも何かが始まるきっかけの場所だった。
あれからかなり時間は経って、わたしにも来々軒のような場所ができていた。
講座で同期だった子がご家族で経営されている台湾料理屋さん。
いつ行ってもおいしい食事とお酒、「おかえり!」で迎えてくれる。
ごはん食べに行こう! という話になると、真っ先に行き先候補にあがる。
「今週末は、あの子が来るよ」と教えてもらうと、つい足がお店に向かってしまう。
そういうお店。
みんなで集まって何度もおいしいごはんをおなかいっぱい何度も食べた。
これからわたしどうすればいいの、と迷子になってタロットしてもらった。
これからの作戦会議しに行ったこともあったし、早朝から読書会で思いを聞きあって充実の時間を過ごしたことも。
お言葉に甘えに甘えて最近は、わたしのスーパーアイドル・えだつよし君のサイン入り写真集まで置かせていただいている。担当共々大変お世話になってありがとうございます!
この場所からどれだけの楽しい・うれしいが生まれたか知れない。
お店で過ごす時間が大好きすぎて、機会を見つけては仲良しの子を連れて行ってしまう。好きな人には、好きなものを共有したいんだ。
憧れつつこんなの絶対ムリと思っていたことをぽーんとまるごと全部叶えてくれた「味王」さんには、何度ありがとうを伝えても言い足りない。
中学生だったわたしに教えてあげたら、どんな反応するんだろう。まさか物語の中に出てくるようなお店と仲間がわたしにもできるなんて、想像もしていなかった。
どうかこれからも、「おかえり」と迎えてくれるわたしの故郷であり続けてください。
味王さんでは現在、もっと味王ファミリーになる50周年キャンペーンを実施中。創業したおじいちゃんおばあちゃんの想いを引き継いで今日もおいしいごはんとお酒を用意して待っていてくださるお店のご家族の想い、ぜひこちらから読んでみてほしい。これからでも家族になれるので。
お店、新宿駅からすぐのところなので、お近くで用事があるときなどぜひ行ってみてね。魯肉飯も小籠包もおいしいのよ。
(こんなの書いてたらすぐにでも行きたくなってしまった……誘っていただけたらいつでも喜んでご一緒します~!)
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