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変化していくことが当たり前なんだとお隣さんから教わった

インターホンが鳴った。
画像が出ないからマンションの入り口ではなく部屋のインターホンだ。

「誰?」

中々ないことで少しドキドキして出る。
ドアを開けるとお隣さんが立っていた。

お隣さんとは3回ほど話したことがある。
私が引っ越してきた時ご挨拶したのと、ベランダでお互い洗濯物を干してる時に世間話したのと、帰省のお土産を渡したときだ。

私より年上。穏やかで品があって小柄。

「実は1月末にオーストラリアのブリスベンに引っ越すことになったんです^_^」

仕事で向こうから呼ばれていくことになったのだとか。

「すごいですね!おめでとうございます!!」

何の仕事をしてるのかなど身の上の話は一切したことがなかったが、どうやらAIの研究者だったようだ。

リケジョ!!

うちもAIを使った理系の会社だ。
何だか親近感が湧く。

しかしながら引っ越されるのか。。。

普段からやり取りはなかったが、洗濯物が干されていたり、生活音がたまにしてきたときになんか安心感があった

離婚して久しぶりの一人暮らしは寂しかった。
たとえ家族や友達でなくともすぐ隣に誰かいる。
しかも私と同じように1人で生きている方がいるというだけで心の支えになった

お茶菓子まで持って挨拶をしてくださるお人柄が伺える。

お心遣いのあたたかさと引っ越されるのか、というちょっとした寂しさが同居した感情。

そうか、人って変化していくよな。

私も離婚したり大きな変化がここ数年であったが、他人が変化していくのを見ると自分は全然変わらずそこで足踏みしている気分になる。

私もそろそろ引っ越そうかな。

そんなことを考えていた時にふと結婚してた時住んでたマンションのお隣さんのことを思い出した。

お隣さんは有名な方だった。
とても良いセンスをされたご夫婦で、ご夫婦共に表現することを生業にされてる。

奥様はあまり外で出会うことはなかったが、ご主人はたまにエレベーターであって世間話をしていた。とても気さく。お話好きでお世話好き。
私が牛乳に買いに行こうと外に出た時も、

「そのためだけに出かけるなんて!買ってきてあげるよ!」
とすごく美味しい牛乳を買って届けてくださったり。

「近くにおいしくて無添加にこだわったお弁当屋さんがあるから買ってきてあげるよ!」
と在宅勤務の私たち2人分を買ってきてくださったり。

父ほどの年齢の方だったがアーティストだからなのか、とてもそんな年上に見えないほど若々しくて。

そんな方を側から見たらまるでパシリのように使う私に元旦那は「すげーな、お前」とよく突っ込まれた。

ふとそんなことを思い出してつくづくわたしはお隣さんや人に恵まれてるとありがたく感じていた。

「お元気かな?」

検索したら出てきた。
どうやら奥様は田舎に引っ越された様子。
しかし見た感じ旦那様はいない。

旦那様もSNSで検索したら出てきた。
思わずメッセージを送る。
するとすぐに電話が来た。

覚えててくださって連絡きたことをすごく喜んで下さっている。

奥様とは同じマンションに住んでる時に円満離婚をされてたのだとか。
でも円満なので同じマンションで住んでいた。

ただ、奥様はパッと思いついたらすごく行動が早いらしくあっという間に田舎に家を建てて引っ越していったと。

自分のハートに常に素直に行動される奥様と優しくて今も同じマンションに住む旦那様。

こーゆーとき辛いのは残された方だ。
置いてけぼりをくらったような。


旦那様もずっと大人で沢山人生経験をしてこられた。

きっとそんな寂しさやポッカリと空いた穴があっても前を向いて生きようと頑張っておられるんだろう。
お話しててそんなことを感じさせる。

人はみんなどんだけ強く見える人も孤独や寂しさも抱え、
それでもやりたいことを優先して大きく変化する人とその場に止まりながらも細やかに変化する人がいる。

マクロに動くか、ミクロに動くか。
いずれにしても変化している。

2023年、私も視点が180度切り替わる変化があった。
これまでの人生への見方がガラリと変わった。
それによって人生ってこんなに楽しいのか!と常に喜びを感じられるようになった。
官能パートナーさんにも出会い本格的に官能に目覚めてきたし、おかげさまでブロックがどんどん解除されている。

でも仕事は変わってないし、引っ越しもしていない。
ぱっと見は何も変わっていない。内面の変化。
なので私の中ではミクロに変化した一年だ。

それはそれはとても貴重で満足を超える満足な一年だった。

しかし人は欲深い。
そろそろ大きくわかりやすい変化もしたいと沸々としている。

ブリスベンへいくお隣さんや
山小屋を建ててしまう元お隣さんのように。

2024年は心赴く方へマクロに変化していこう。

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