なつぞら俳句 4月
4/1
風薫る草原はるか十勝岳
涼しさや狐が足をそっと入れ
草いきれ平原むこう赤い屋根
五右衛門風呂肌まで染まるセピア色
4/2
夏の暁だんだん色つく十勝岳
美味さより芋がくいたし真夏なり
夏の宵繕いをする妻を待ち
夏の朝十勝の水が美味きなり
4/3
夏の暁バケツのリズム乳搾る
鶏鳴や畑が緑増し始め
牛が啼く夏の牧場が草ひかり
白樺やなつぞら青く馬車は行く
4/4
夏の昼長靴を買う闇市場
妹つれ暑き日磨きチョコレート
二人してアイスクリームが溶ける舌
夏の暮揺れる馬車の染まる