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学校選びのポイント! 共学と男女別学(男子校,女子校) それぞれのメリット・デメリット

10月も下旬に入り、中学受験や高校受験がいよいよ近づいてきました。志望校や併願校の過去問を解き始め、それぞれの学校の対策を始める家庭も増えてくる時期だと思います。
しかし、受験生の親御さんの中には志望校や併願校を決めきれずに悩んでいる方も多いと聞きます。
教育内容や設備、生徒の雰囲気や家からのアクセスなど学校選びで気にしないといけない点が多数。

さらに、上記のような内容は学校説明会に参加したり実際に学校に行ってみないと分からない部分が多く、全ての学校を見て回るのは難しいですよね。

そこで、今回のブログでは実際に学校に行かなくても分かり、その上で学校選びの大きな要素となる『共学と男女別学(男子校,女子校)それぞれのメリット・デメリット』を紹介していきます。
皆さんの学校選びの参考にしていただけると幸いです。

1.共学のメリット・デメリット

初めに、共学の特徴について紹介していきたいと思います。
現在、全国の高校の90%以上が共学で、中学,高校ともに共学化が進む傾向にあります。
学校生活をイメージした時に共学の学校を思い浮かべる方も多いでしょう。では、共学にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

■共学のメリット

共学のメリットとして、以下のような内容があります。
▼異性の存在が勉強や行事などに良い刺激を与えてくれる
▼社会と同じ男女混在の状況を体験できる
▼恋愛など、人生経験を積む機会が増える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・異性の存在が勉強や行事などに良い刺激を与えてくれる
やはり、共学は異性の存在が学校生活において良い刺激になることが多いです。
勉強面において、男女では脳の構造がそれぞれ違うと言われています。
そこで、異性と一緒に勉強をすることで、自分には無い新しい考え方を知り、柔軟に学習をすることが可能です。
また、異性にかっこいいところを見せるために勉強を頑張る生徒がいることからも、勉強面で良い刺激を与えていると言えそうですね。
行事、主に修学旅行や体育大会・文化祭などにおいても異性の存在は良い刺激になります。
体育大会のチーム対抗戦などでは、男女が共に応援し合うことでチームそれぞれに団結力が生まれ、行事がより盛り上がります。
・社会と同じ男女混在の状況を経験できる
共学のメリットの中で大きな要素であるのが、社会と同じ状況を経験できるということです。
大人になって社会に出たら、よほどのことがない限り男女共に働き、生活することになります。
そこで、社会の縮図とも言われる学校生活において先に男女混合の状況を経験することで、現代社会にスムーズに馴染むことができます。
男女の行動習慣や価値観の違いなどはすぐに理解できるものではありません。
長い学校生活の中で価値観の違いを知ることで、相手の価値観を尊重して多様性を認めることができたり、コミュニケーション能力を高めることなどができます。
・恋愛など、人生経験を積む機会が増える
学校生活と言っても、勉強や部活動をするだけではありません。
共学の特徴とも言えるのが恋愛の多さでしょう。
クラスや部活、行事などで関わる異性も多く、男女別学よりも恋愛がしやすい環境だと言えます。
恋愛をしていく中で、異性との接し方や異性の考え方を学ぶ機会が増えますね。
また、恋愛は自分の考え方や強みなどを理解するきっかけにもなるので、良い人生経験になると言えます。


■共学のデメリット

上記の説明で、共学には様々なメリットがあることが分かっていただけたと思います。
それでは反対に、共学にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
共学校のデメリットとして、以下のような内容があります。
▼男女の特性に合わせた授業がしにくい
▼異性の目が気になってしまい、窮屈に感じてしまう
▼異性との関わりが多く、学業が疎かになってしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・男女の特性に合わせた授業がしにくい
先ほどメリットを説明した際にも軽く触れましたが、男女ではそれぞれ脳の構造や物の考え方が違っています。
ですので、勉強の効率だけを考えるのであれば、男女別々でそれぞれの特性に会った授業を受けた方が効率的なのです。
しかし、共学では勉強効率のためだけに男女別々の授業を受けさせるのは難しいのが現状です。
偏差値がトップクラスの学校に共学の学校が少ない要因の1つでもありますね。
・異性の目が気になってしまい、窮屈に感じてしまう
思春期の真っ只中の中学・高校時代、異性の目を必要以上に意識してしまう学生も多いようです。
普段の生活の中でも、「男らしく・女らしく」と意識してしまい、本来の自分の性格などを隠してしまうことも。
「生徒会長や部長は男子」「運動部のマネージャーは女子」などの先入観に囚われる事もあり、性別によって学校生活における役割があらかじめ決まってしまうことも多いようです。
・異性との関わりが多く、学業が疎かになってしまう
先ほどは恋愛ができることを共学のメリットとして紹介しましたが、デメリットになってしまう一面があるのも事実です。
好きな人や恋人ができると学業が疎かになってしまう人が多く、授業中にずっと好きな人の事を考えてしまう生徒や、放課後は頻繁に恋人と遊びに出かけて家で勉強をしなくなってしまう生徒もいます。
また、受験の際にも、恋人と離れたくないから志望校を県内に絞るなど、進路選択に影響があることも。
共学の学校に行く際には、恋愛を楽しみながらも学業との両立をしていくことが大切ですね。

2.男女別学(男子校,女子校)のメリット・デメリット

続いては、男女別学(男子校,女子校)の特徴について紹介していきたいと思います。

先ほどは世の中の大半の学校は共学だという話をしましたが、中学受験などを経験されている親御さんからすると、馴染みがあるのは男女別学(男子校,女子校)かもしれません。
その理由は、男女別学(男子校,女子校)に伝統のある学校や男女御三家などの難関校が多いからです。

では、男女別学(男子校,女子校)にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

■男女別学(男子校,女子校)のメリット

男女別学(男子校,女子校)のメリットとして、以下のような内容があります。
▼男女の特性に合わせた授業ができる
▼異性の目を気にせず、のびのびと過ごせる
▼同級生や先輩,後輩との絆が深まりやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・男女の特性に合わせた授業ができる
先ほどから何度か話に出ているように、男女では思考方法や脳の構造が違うため、性別に合わせた学習をした方が効率的に学ぶことができると言われています。
そこで、異性がいない男女別学(男子校,女子校)では性別に合わせた学習を取り入れやすく、共学と比べて学力が伸びやすい傾向にあります。
偏差値が上位の学校に男女別学(男子校,女子校)が多い理由の1つとも言われているので、学業を重視している家庭には男女別学(男子校,女子校)が向いているかもしれませんね。
・異性の目を気にせず、のびのびと過ごせる
やはり、異性の目を気にせずに同性だけでのびのびと過ごせるのも男女別学(男子校,女子校)の大きなメリットと言っていいでしょう。
共学と違って「男らしさ・女らしさ」を気にする必要がなくなるので、自分らしく成長していける環境にあります。
性別を気にせずに「ありのままの自分」でいられる環境は思春期の学生にはとても大切だと思います。
・同級生や先輩,後輩との絆が深まりやすい
男女別学(男子校,女子校)は、一生の友達を作りやすい環境だとも言われています。
異性の目を気にせずに腹を割って話が出来るので、相手の事をより深く理解したり、心から信頼する事が出来ます。
異性がいないことによって行動を一緒にする機会が多いことも、仲間意識を強める理由の1つだと思います。

■男女別学(男子校,女子校)のデメリット

上記の説明で、男女別学(男子校,女子校)には様々なメリットがあることが分かっていただけたと思います。
それでは反対に、男女別学(男子校,女子校)にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
男女別学(男子校,女子校)のデメリットとして、以下のような内容があります。
▼異性の価値観を知りにくい
▼社会に出たときに適応するまで時間がかかる
▼恋愛などをする機会が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・異性の価値観を知りにくい
やはり、男女別学(男子校,女子校)のデメリットになりやすいのは、異性との関わりの少なさです。
共学の学生は、異性と一緒に学校生活を送ることで、異性との価値観の違いを知ること、行動習慣の違いを知ることができます。
しかし、中学・高校の6年間を男女別学(男子校,女子校)で過ごした学生からすると、異性の価値観などを知る機会が少なく、異性とコミュニケーションを取る際などに会話が嚙み合わなくなってしまうこともあります。
・社会に出たときに適応するまで時間がかかる
男女別学(男子校,女子校)の学生は社会に出る際に苦労をするという話を聞きます。
理由は、学校生活と実社会の間に大きなギャップが存在するからです。
社会の縮図とも言われる学校生活ですが、男女別学(男子校,女子校)では異性との関りが極端に少なく、実社会と比べると大きく状況が違うと言えます。
社会に出てから不慣れな異性とコミュニケーションをしたり、一緒に生活していくことを考えると、異性とのやり取りが少ないことはデメリットと捉えられると思います。
・恋愛などをする機会が少ない
学校生活は学業と部活だけではありません。
やはり、学生時代に恋愛をする機会が少ないというのもデメリットの1つと言えるでしょう。
一度きりの人生、学生時代に青春を過ごしたいと思う人は少なくないはずです。
また、青春を過ごすだけでなく、恋愛を通じて相手を敬うことや異性の価値観を知ることの大切さを学ぶこともできます。
社会人になると恋愛をする機会が減る人が多いので、学生のうちに恋愛をしておくことは大きな人生経験になりそうですね。

まとめ

もちろん上記のメリットやデメリットは一概には言えず、共学でも異性の目を気にせずにのびのびと過ごすこと、男女別学(男子校,女子校)でも異性と関わって価値観の違いを学ぶことは可能です。

しかし、環境というものは行動や価値観に大きな影響を与えます。
なので、お子さんがどのような学校生活を送りたいのかを理解したうえで、学校選びをしていく事が大切だと思います。

この記事が皆さんの学校選びの参考になることを願っています。

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