一条校インター幼稚園受験、自身は保健師(保健学博士号)、バイリンガル教育にも詳しく、多方面から相談できるチューター
保健師として、地域の保健センターや関東圏一条校の中高一貫校で養護教諭としての勤務経験があるRina Kawataさん。保健学博士号をもっている2児の母です。多方面からの相談に乗ることができるチューターさんです。
チューターになったきっかけは?
上海で一緒に託児・幼稚園情報サイト・グルチャ運営の活動をしていた坪井代表から声をかけてもらい、自分の経験がだれかの役に立つならと思い、チューターになりました。
家庭の教育方針を教えてください。
4歳と1歳になる子どもがいます。家庭内では、やりたいことや夢を見つけて実現できるよう、さまざまな経験ができるように、サポートすることを方針としています。多くの人と関わる経験をして、やりたいことを見つけてほしいと思います。言語はそのためのツールになればと思います。
保健センターで働いていた経験もふまえて、3歳までどんなことを意識しながら子育てしていましたか。親として気を付けるポイントなどはありますか。
保健センターでは、0歳〜3歳の子どもの乳幼児健診(身体・運動・言語社会性の発達の確認など)や子育て支援に関わっていました。0〜3歳のうちは、健康的な生活習慣と愛着関係を作ることが最も大事です。言語の面では、母語の基礎をしっかりと作ること、その上で楽しく外国語に触れることを意識していました。
家庭では、夜寝る前の時間を大切にしています。読み聞かせ、童謡を歌う、創作のお話を作って一緒に話すことを習慣化しています。これらを通じて会話を膨らませることで、国語力の向上、語彙や感情表現、物語の予測力、想像力が身につくからです。また、その日のできごとや楽しかったことなどを話しながら、コミュニケーションの時間をとり、子どもを抱きしめ「大好きだよ」と愛情を伝えます。
日常の中で「ごめんね」「ありがとう」をきちんと伝えることも意識していました。
上海での託児所・幼稚園選びのポイントは?通ってみてどうでしたか。
子どもがまだ日本語も話せない乳児である7カ月のときに夫の上海赴任に同行しました。帰国時期ははっきりしないものの、数年後であろう本帰国も見据えて日本語も大事に考えていました。
はじめのうちは住んでいるエリアに日本語の託児がなかったので、中英ローカルインターに入っていました。英語メインの園でしたが、2歳前後はなかなか2語文がでなかったこともあり、上海市内での転居をきっかけに日本語を伸ばしたいと思い、日本語環境のある日系モンテッソーリ園の託児に移りました。
その後、3歳前には日本語の語彙が多く会話のやりとりも豊富になって母語の基礎ができたことや、運動量が増えたこと、中国人のシッターさんが毎日自宅に家事育児の手伝いに来ていたことから中国語も話し始めており、現地で生活する息子が困らないように、現地の言葉や文化も楽しみたいという気持ちがありました。
上海では、年少から英語や中国語を本格的に学べる園に行きたいと考えていたため、年々小では日本語対応の先生もおり、子どもたちが中英が理解できない場合の日本語でのフォローもしていただける、多言語環境の日中英のローカルインター幼稚園に行きました。
上海では早期教育が充実しており、およそ3歳頃までの子どもが通う託児所でも教育をしてくれます。園の選択肢が幅広いうえ、子どもの適応や成長発達にあわせて転園しやすいと思います。託児所や幼稚園によってそれぞれ特徴があるため、教育内容や子どもの性格・体力を考慮しながら、言語習得レベルや帰国後の進路などをふまえて園選びを行うのがポイントです。
上海にいながらどうやって日本での保育園・幼稚園選びを進めていきましたか。
私の場合は、日本へ帰るのが急に決まり、夫の勤務地がはっきりしたのは帰国直前。とにかく時間がない中での幼稚園選びでした。時期が2-3月頃だったので、そもそも夏や秋ですでに申し込み枠が埋まっており、募集していないところが多かったです。語学を継続できるように認可外も含めて調べて問合せをしましたが、説明会に出席していないとエントリーできないところも。情報収集は、Webまたは帰国した友だちからの話・口コミからです。
幅広く検討した結果、海外帰国生枠で上海から受験することにしました。受験時の願書や、園内の先生とのやり取りも英語なため、両親どちらかの英語力は少し必要かもしれません。私も働くことが決まっていたので、アフタースクールがあるところもポイントでした。
実際に今通っている関東圏一条校インターナショナルスクールの雰囲気や教育はどうですか。
現在4歳の子どもが通っているインターナショナルスクールは、幼稚園・小学校まであります。日本の学習指導要領に沿って日本語、英語の両方で授業を行うイマージョン教育プログラムを行っているため、日本の公立中学校、中学校受験、インターに進学することも可能です。将来の選択肢を幅広く取れるのがいいところだと思います。
帰国生や外国籍のお友だちがいて、年少から息子も楽しそうに通っています。子どもたちがタテとヨコのつながりがもてるようなプログラムになっており、伸び伸びと過ごしています。芝生や遊具、体育館などの施設も充実していて、思い切り体を動かせる環境です。また、先生たちのレベルがかなり高いと感じています。修士以上の学位をもっていたり、バイリンガル教育の実務経験豊富な教師陣が揃っており、丁寧に子どもたちをみてくれています。保護者も参加できるイベントごとも多いです。みなさん教育熱心で、PTA活動の中でも保護者どうしが交流・情報交換をする機会も設けられています。
授業が基本的に英語のため、家庭内では日本語を大切にしています。習い事としても日本語習得の時間を増やすようにしています。
勤めていた関東圏一条校の中高一貫校(国際バカロレア認定校・DP、寮あり、SGH・SSH)の話を聞かせてください。学校の雰囲気や実際の子どもたちの様子はどうでしたか。
私が勤めていた学校は、研究都市の文教地区にある文武両道の自由な校風でした。帰国生の受け入れをしている伝統校です。学校行事も多く、ラグビーなど部活動も盛んです。留学や海外大学へ進学する生徒も多くいました。近隣の研究所や国立大学との連携もあるため、大学生や院生、研究者のチューターサポートも受けられます。スーパーグローバルスクール、スーパーサイエンススクールとして指定されており、個性豊かで才能ある子どもたちが学校生活の中で切磋琢磨して育っていっていました。先生方も熱心で、子どもたちが夢を実現できるような関わりをもっていました。
帰国子女や寮生活をしている子どもたちは、どんな悩みや不安をかかえていることが多かったですか。養護教諭として、どんなふうにケアにあたっていましたか。
思春期は心も体も成長が大きく揺れ動く時期なので、日本人でも、海外で育っていると思考言語が英語だったり、日本の習慣・マナーや文化にカルチャーショックを受ける子もいます。急な環境変化に体調を崩したり、学習や授業の進度、周囲の人との距離感の違いなどに悩んだりする子も。
親は海外赴任をして、子どもだけ日本で寮生活をしながら学校に通っているケースもあるため、先生であっても時には親代わりとなって話を聞いたり、子どもたちの心身の健康や成長について保護者と連携を取っていました。だんだんと自立をしていく時期ですが、親は心を子どもから離さない必要があると感じます。コミュニケーションをしっかりとることが大事です。
私の勤務していた学校では、近隣の国立大学と連携していたため、専門の医師やスポーツトレーナー、臨床心理士などの協力がありました。学校生活を送るうえでの心身のケア・サポート体制の充実も、子どもたちの自己実現に重要なポイントになると思います。
勤務経験豊富で博士号ももっていらっしゃいますが、ほかに相談できることはありますか。
思春期の子どもの発育・健康相談のほか、上海での出産・育児、ネパール事情などにも詳しいので教育相談なども受けられると思います。
悩まれている方がいましたら、お力になれたら嬉しいです。
Edu.torでは、ご相談をお待ちしております!
今回インタビューしたチューターのプロフィールはこちら
https://edutor-tutor.com/tutors/149
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