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子どもには、自由に発想でき、ルールも自分達で考えられるような機会を与えたい

Edu.torチューターとしてご活躍中のMaryさんに、お話を伺いました。

チューターになったきっかけは?

私は地方出身で、子どもをインターナショナルスクール(インター)に入学させようと考えた時、簡単に情報を集められませんでした。特にインターに入学された方の生の声を集めることには苦労しました。

幸いなことに夫の仕事関係の方から話を聞くことができましたが、環境によっては生の声を聞けないまま、入学を決めざるを得ない方もいるでしょうし、入学後に違ったなと感じることがあったら勿体無いと思っています。そういった方々の手助けになればと思い、チューターを始めることにしました。

お子さんをインターナショナルスクールに通わせたいと思ったのはどうしてですか。

インターナショナルスクール(インター)だけが良いと思っていたわけではないのですが、私自身が厳しい幼稚園や中学高校生活を過ごしてきて、いわゆるコンサバティブな教育を受けてきました。

大学で東京に出てきて、出会った友人の中にはインター出身の子や帰国子女の子、都内の自由な校風出身の子もいて、そういう友人と話をしていると、私は割と制約が多い中で生きてきたんだなと実感しました。ディスカッションをしても勝手にこれはダメだと決めてしまいがちで、子どもには、自由に考えられて、自分達で話し合ってルールも決められる、そんな機会に恵まれた学校選択をしたいと思いました。そう考えた結果、インターナショナルスクールを選択しました。

ハワイで、現地の人と積極的にコミュニケーションをとり、成長を感じられた旅行に

ゆくゆくの学校選択を見据えて、早めの情報収集と行動が重要

インターナショナルスクールにはどのように進まれましたか?

生後10ヶ月からプレスクールに通い始めました。

ゆくゆくは、老舗インターへの入学を考えていましたが、老舗インターはとても人気でウェイティングも多い状態でした。そのため、老舗インターの受験に強いプレスクールに生後18ヶ月で転校し、その後、3歳で受験をして、今は高校まで一貫校となる老舗インターに通学しています。

インターナショナルスクールの学校選択のポイントは?

男の子なので、遊び場やプール、グラウンドが充実しているといったファシリティ面は重視しました。

また、色んな国の子どもと交わってほしいこと、挫折経験を味わったり、マイノリティになることで気がつくこともたくさんあるので、国籍の比率が厳しく、海外から編入してくる子が多い学校を選択しました。

さらに、インターは学校間や海外へと転校する子も多いので、横のつながりがある学校に通わせたいと思いました。これも老舗インターを選んだ理由の一つです。

入学までに苦労したことはありますか?

コロナ禍で学校見学があまりできなかったので、学校の雰囲気を把握することが難しかったです。入学には国籍の制限やきょうだい枠などもあるので、果たしてどのくらいの人数が合格できるのかも分からない中で受験準備をしていくことは大変でした。

また、受験には、今通っている学校の推薦状が必要なので、ボランティアへの参加が求められたり、日本のお受験と同様に子どもの言葉の面や社会面などのフォローも必要で、まだ幼い息子のことは最後まで心配でした。

結果、面接では、子どもが途中で自由に話し始めたり、「プレイグラウンドには滑り台をもう一つ作った方がいい!」と自由な発言をしても、「良いアイデアを持っているね」と子どもを黙らせるのではなくて、優しく促してくれる場面がありました。帰り道は校長先生が手を繋いで歩いてくれたり・・・こういうふうに接してくれる学校はいいなと思わせてくれた受験となりました。

インター受験のために違うプレスクールにも通わせ、物怖じすることなく対応できるよう努めました

子どものやりたい気持ちを尊重し、親身になってくれる学校に

インターナショナルスクールに入学されて良かったことは?

インターはファミリーイベントが多いので、子どもと先生の様子を見る機会が多いのですが、先生達の子どもへの声かけがびっくりするほど優しいんです。パッションもあって、愛に溢れた先生達が接してくれることは子どもにとって幸せだと思います。

子どもは今の学校が好きで、先生が好き。家庭以外で、お姉さんのような存在ができるというのは有難いと思っています。もちろん人を傷つけたり、自分を傷つけることは叱られますが、それ以外は子どものやりたいことを優先してくれます。例えば、先日、芋掘りをしましたが、一人の子がスイートポテトを作りたいと言ったら、3日後にスイートポテトを作る授業をしてくれました。カリキュラムは決められているものの、子どものやりたい事を取り上げて、やれる機会を作ってくれることが良いと感じています。

また、先生との距離が近いです。これから難しい年頃になった時に、先生や学校のカウンセラーが話し相手になってくれるのではないかと思っています。

学校にはどんなことを期待していますか?

学校と家庭で半分ずつ、一緒に体験していけるのがいいと思っています。インターにももちろん良し悪しがあって、100点をつける人はいません。学校で全ての教育ができるわけではないですし、社会や家庭含めて、子どもの意思を汲みながら進んで行けたらいいと思います。

また、社会人になると、手取り足取り教えてくれることはないと思います。インターでは、これをやって来てと指示されるのではなく、周りを見て勝手に学んだり、自分で議題を考え問題解決をする機会が多いので、おそらく社会に出た時の学び方と近しいのかなと期待しています。

クラスメイトと話し合って何週間もかけてクラス名を決める経験も

本人がやりたいと思える環境を整えること、何より本人のやる気を大事にしたい

日本の勉強についてはどうお考えですか?

日本人なので、日本で就職することを考えたら、日本語がきちんとできないと難しいなとは思っています。そのため、以前はできる限り日本語と英語を半々にしようと頑張っていた時期もありましたが、今は会話はできるようにと心がけてはいるものの、漢字の書き取りなどは強制しなくても良いのかなと考え始めています。

子ども自身が、日本が好きで日本で頑張りたいと思わなければ、どんなに押し付けて勉強させても難しいと思っています。それよりも沖縄や京都など、日本の名所に連れて行って、日本の良いところをたくさん見せて、興味を持てるように工夫しています。

何より本人がやりたいと思わないと力は出せないでしょうから、やりたいと言った時に環境を整えてあげたいと思っています。

色々な立場の人とコラボレーションしながら問題解決していける力を身につけてほしい

ご家庭での教育方針を教えてください。

自分の常識は世界の非常識なので、なるべくいろんな価値観やアイデアを持った人達と交わることを大切にしています。

お子さんには、どんなことを期待していますか?

私利私欲のために、お金持ちになるために社会で働くのではなくて、社会の問題を色んな考えや能力のある人とコラボレーションして解決しようとしてほしいです。小さな問題でもいいから、その問題を見つけて解決していけるような大人になってほしいと思っています。次世代に少しでもより良い未来をつなぐ橋渡しのような存在に。自分の人生を賭けて何か問題を解決できたら幸せだろうなと思います。

コラボレーション、コミュニケーションの大切さを小さい頃から学ぶ

インターに関する学校選択・情報収集の一助となれば

最後に、個別相談検討中の方へメッセージをお願いします。

インターは閉鎖的な学校も多く、基本的な情報だけでなく、生の声を集めることが本当に難しいと思います。そういった方々の少しでもお役に立てることができればと思っています。

Edu.torでは、ご相談をお待ちしております!

今回インタビューしたチューターのプロフィールはこちら

https://edutor-tutor.com/tutors/94


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