「まだ気づいていない」のは反ワクチン・反コロナの方だ

78%の日本人。2020年1月1日から翌2021年7月1日までに、平均何回、TVを経由して「コロナは怖い」「ワクチンは他人のために打つべき」という虚偽広告に接触したか知っていますか?

30分に一度CMが流れる計算では、この570日間で3370回。2020年の調査では、日本人は平均して1日に3時間のTV視聴を行っている。70代はなんと1日平均5時間以上に及ぶ。平日と土日を平均してこの数字である。年寄りがこぞって打つ理由は集団的な情緒や、「AI vs子どもたち」で騒がれたような、全世代のリテラシー欠如だけでは説明がつかない。70代は接種決断時点で「5200回相当の刷り込みが完了しているから」と考えた時、しっくりくるだろうか?私はきた。問題は情報の質ではなかったのだ。

私の言いたいことは、反コロナ反ワクチンの「どうして伝わらない?どうして今以上に誰も声を上げない?」と頑張っている皆さんは、無謀だ、ということだ。皆さんは日本国民の8割近くを占める【コロナ脳偏差値80程度の超エリートのみなさん】を、たった1日かそこらの説得で改心させようとしているのである。そんなことは不可能です。心情としては私も皆さんに協力したい。だが少なくとも、それならそれで対策を講じる必要がある、ということだ。そして、そのカギは情報の量であり、反復性であり、刷り込みであり、プロパガンダ戦の本質だ。

情報の質で勝負するのは良い。私はそれを止めない。どんどんやってほしい。しかし質だけでは絶対に勝てない。量が必要だ。この2年間で分かったでしょう。「向こう」は予め、7割強はTVコマーシャルやTwitterの右側にある固定広告、ティックトッカーやYOUTUBERへの案件で、確実に洗脳を完遂できると知っているからだ。日本では2回接種済の人は、2022年時点でほぼ8割。これ以上の洗脳は不要。だって、十分な成果が上がってるんだから。

メディア(または広告主のみなさん)は潤沢な資金をもっている。だからキャンペーンを実施して、「りんごは食べ物ではない」という情報を1日に何度も流す。2年間もあれば、毎日TVを3時間見ている人たちの、偽情報への接触回数は4000回を超える。結果、日本人人口の78%の意識に「りんごは食べ物ではない」という常識を作りだすことができる。これは必ずしも【リンゴ=非食糧】という認識への肯定を促すものではない。ただ「りんごは食べ物ではない」と思うようになるのである。正負の感情は関係ない。「いいか悪いかは知らないが、兎に角リンゴは食べ物ではない。空気には触れないように、りんごは食べ物ではない。そういうものだろう。」という理屈だ。善悪ではない。1+1=2だ。好きも嫌いもない。どこかで見たことありませんか?そう、ワクチン接種者です。危険とかそういうのは知らない。効果があるとかないとか、そういうのは知らない。ただ、打つ。打つべし。打つべし打つべし。

この場合のキャンペーンというのは、メディアにお金を払って広告を打つことである。政府広告でも薬品会社でも良い。重要なのは、広告料を払っている者があり、広告料を受け取っているプラットフォームがあるということ。お金を頂いたのだから情報をプラットフォームに流さなければいけない。こんなのは普通のことで、利益が大事なのであれば、何も問題は無い。会社は会社のやるべきことをやっている。システム通りに機械は動いている。人間は歯車だ。歯車は自分で考えてはいけない。伝達される指令通りに動かなければいけない。

残念ながら反ワクチン・反コロナのみなさんは情報の質ばかりに目がいっており、キャンペーン情報の量や、記憶と反復の関連について十分にお考えになっていない。みなさんは情報の質に基づいて現在の混乱や矛盾を分析なさっているが、現実には質の判断ができない人が大半である。それには絶対的な理由がある。その理由は量に起因する。質で解決しない。それを誰も、言論の場で問題点を叫んでいる皆さんが指摘していないような気がした。みんな「私はリテラシーが高いから、これが偽のパンデミックだと気づいている。どうだ偉いだろう」と言うばかりだった。だからこの文章では情報の質ではなく量が問題なのだということの一端を指摘したい。

反ワクチン反コロナの皆さんは分かっていない。洗脳とは、刷り込みたい情報が簡潔であればあるほど良いものだ。「1+1は9」は素晴らしいフレーズなのだ。「糖分は勉学の友」も良い。「2025年に日本は終わる」でも良い。文構造が単純であればあるほど良い。ロジックがあいまいでも構わない。そんなことは問題にならない。何故か?単位時間あたりの反復量こそが重要だからだ。刷り込みは一回では成らない。何度も何度も淡々と情報を流し続けることが肝要だ。100回では不十分。1000回刷り込む。1000回刷り込まれた状態と2000回刷り込まれた状態とでは異なる。その違いをあなたはイメージできますか?

接触回数が担保できなければ彼らの洗脳は未遂に終わる。これをお読みになっているあなたは未遂の代表例です。でも、キャンペーンを打つ人たちにとっては、ほとんどそんな心配はない。なぜか?2020年度の統計では日本人の78%がTVを3時間見ているから。十分だ。彼らには十分な接触回数が担保できる。集団催眠の条件として申し分ない土台ができていたのである。2年間あれば日本人の78%という数の人々に、実に4380回の「コロナ怖い」を刷り込むことができる。キャンペーン会社さんたちは、これをお読みになっているあなたを洗脳することはできなかった。でも良いのだ。だって残りの78%がターゲットなのだから。全然構わない。TVだけが問題なのではない。キャンペーンが打たれているのはネット上も同じだ。コロナ禍に特定のYOUTUBERが案件で炎上していたのはご存知の方も多いでしょう。ティックトッカーは中国の国策アプリだが、当然のように案件でまみれている。どこが金出してますか?主要な株主は?これを調べない人は、ピンと来ないでしょう。


ところであなたはshenanigan という英単語の意味を知っているだろうか?これの意味は”イタズラ”である。質の悪い、子どもの悪質なイタズラを想像してほしい。それがshenaniganだ。知らなかったという方は、これを機に、1日に5回ノートに書き取ってみてご覧ください。それを2年間730日、来る日も来る日も続けてほしい。すると3500回以上の反復を積んだことになる。それ以降は絶対に、反射的に「shenanigan=イタズラ」と言えるようになる。shenaまで聞けば「イタズラ!」と即答できるようになる。私が保証する。大丈夫。スペルミスだってしない。ミスなどありえない。それが回数の力です。簡単でしょ。

そこに好きも嫌いもない。shenanigan=イタズラ。それだけだ。2年後、言葉に愛着は沸くかもしれない。


回数と並行して、時間の量にも触れたい。しかし私がこの文章で言いたいのは、反コロナ反ワクチンの「どうして伝わらない?どうして誰も声を上げない?」と頑張っている皆さんは、コロナ脳偏差値80位の超エリートを1日で改心させようと、無理をしているということだ。こんなことはできるわけがない。それならそれで、対策を講じる必要がある。これに尽きる。

2020年1月1日から翌2021年7月1日までに「コロナこわい」の情報に触れるチャンスがあった分母の時間は、上記の平均1日3時間を基にすれば、1710時間である。この時間内に「ワクチン打とうCM」を見ることもあるだろうし、ニュース番組で1分程度のコロナこわいキャンペーンコーナーを見るかもしれない。携帯を触っている時間も平均的には3時間をややオーバーする程度だから、SNSを開いても同じことだ。広告はどこにだっている。まるでゴキブリのようだ。

浅学の身で恐縮ですが、この1710時間、私の中では、手探りで、かつ留学しないでTOEICの点数が900点を超えるのに必要な学習累積時間と、おおむね同じである。一般常識的には、1000時間の良質な学習累積で、英語ではグロービッシュと呼ばれる「2000語彙前後の範囲で簡単な日常会話を流暢に操るレベル」までは十分にたどり着ける。live up to とか put it offとか、簡単な語を広く使いこなせるレベルである。余談だが日本語と英語の相性は最悪の部類であり、英語話者にとって日本語は2番目に相性が悪い言語という統計データがある。1番はにょろにょろしたアラビア語である。言語習得のプロにとっての最も基礎的な知識が学習時間の質と量についてのものだ。現状、習得したい範囲、訓練の質、訓練の量。言語習得は刷り込み的な性格が非常に強い。これが知識だけでなく経験で分かっていないと、少なくとも良い教師にはなれないと思う。

30~50代の少なくない人が、その両親と家族の接種の話題でモメていると聞く。しかし彼らが相手にしているのが70代であるとすると、2020/1-2021/7の合計被洗脳時間が2850時間以上という、超エリートコロナ脳たちである。相当訓練されたエリートたちであるのは言うまでもない。日常会話レベルでよければ、2.5カ国分をきっちり身に着けているレベルだ。コロナ脳界のトリリンガルである。ハッキリ申し上げますが、彼らは重症なのである。💉をめぐる不和が原因で1年間絶縁状態になっても全く不思議ではない。そのくらい話が通じないと思った方がいいような学習累積時間なのである。反復学習を舐めてはいけない。

じゃあ対策は難しいか?というと、別になんてことはない。ただ回数で圧倒すればいいだけである。「コロナは大したことないよ」という情報を、各自が毎日5回なり10回なり20回なり、Twitterの呟きでも街頭のチラシ配りでも良いので、接触回数を意識して活動し続ける以外にない。あなたが発信者になるのである。お金がある方は何度も様々な広告を打てばいい。1回では意味がない。特に洗脳がキマっている人には。1日3回発信をすれば、1年で1000回はやれる。お金が無くてもこれはできる。1日あたり5分でいい。量が大事なのだ。発信しない日があれば、その分地獄が長引くと思う必要はあるかもしれない。面倒くさいかもしれないが、事実だ。

意味がないと思っても、そんなことは後で振り返ったときに決めるものだ。今決めることではない。

お金も無いし活動もしたくないという方もおられると思う。そういうどちらかというと受動的な方(もしくは、もう疲れてしまっていて、死ぬのを待って生きているだけの人かもしれない)は、とりあえずTVを今日捨てる手配をするとか、スマホを玄関でへし折るとかすれば良いと思う。快適に過ごせて、そのうちに行動力がついてきますよ。

少しでも考えるヒントになればと思いつつ、このあたりで筆をおきます。失礼いたしました。

2022年3月21日 一部加筆
モレテル・ウンピー


続編:では、より具体的にマスク社会を終わらせるためには?

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