👀私の視点[語学力よりも大事なこと]
今の時代、「コミュニケーション力」が大事だとよく聞きます。
「語学力」も必要だとよく聞きます。
似た言葉に「言語能力」もあります。
この3つの言葉、重なる部分も多いけど違う部分もあります。この記事では、その相違点には深く踏み込みませんが。
「語学力」を身につけること、
「言語能力」を身につけること、
「コミュニケーション力」を磨くこと。
みんな少しずつ意味が違うし、
「語学力」を磨けば「言語能力」「コミュニケーション力」が上がるかというと、うーん、まぁ無関係とはいえないけど、と歯切れが悪くなる。
私が言いたいのは、
語学力と、言語能力と、コミュニケーション力は必ずしも直結していないということ。
そして、語学力・言語能力・コミュニケーション力にとらわれているとほかの大事なものを見落としかねないということ。
発音や文法を含む語学力を磨くことに躍起になるよりも、日常のなかで人をキズつけ・キズつけられ、そして仲直りする経験をしておいてほしい、と私は思います。
「チクチク言葉を使わない」、「人に迷惑をかけてはいけない」、「人を傷つけてはいけない」という理想は立派だけども、そうなるためには失敗をたくさんして、そこから学ばないとわからない。
いくら言葉を巧みに使えるようになっても、「話したいこと」「表現したいこと」「知りたいこと」がないと宝の持ち腐れではないか、というのは言い過ぎでしょうか。
社会的な影響力があるひとの「不用意な発言」とそれに対するキャンセルカルチャーには、どちらも「語学力」「言語能力」「コミュニケーション力」以前の「想像力」「思いやり」「共感しなくても理解しようとする姿勢」が欠けていると思ってしまいます。
たくさんの失敗、
話したいこと・表現したいこと・知りたいことの発見、
想像力、
思いやり、
共感しなくても理解しようとする姿勢。
これを思い切り体験できるのは、10代のうちが華だと思います。
これを思い切り体験できそうな環境を用意できるなら、10代の子育ては心配不要ではないでしょうか。
これができているなら「語学力」「言語能力」「コミュニケーション力」はあとからついてくるだろう、と思っています。
私にとってはそれがボーディングスクールでの4年間でした。
私の「語学力」「言語能力」「コミュニケーション力」は、ボーディングスクール留学で完成したものではありません。
ボーディングスクールで耕された土壌、蒔かれた種から、少しずつ成長していっているようなものです。
そしてこれからも成長と変化を重ねて行くのだと思います。
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