見出し画像

❸学校選び

小学校6年間、一貫教育校であれば、さらに中学校~大学まで長期間お付き合いしていくこととなる学校ですので、子供に合う学校、ご家庭の教育方針に沿う学校を選びましょう。本記事では小学校を選定する際の比較観点等を紹介します。



3-a. 通える小学校を調べよう

首都圏の公立小学校であれば、徒歩で10分程度で通える小学校が多い一方で、私立小学校への通学は一般的に公共交通機関を使い、ある程度の時間を要することになるでしょう。通学時間に60分程度などと制限をかけている小学校もあれば、制限のない小学校もあります。制限がない小学校としても、60分程度、どんなに長くとも90分程度が現実的ではないでしょうか。ご家庭で通学時間の上限を決め、その範囲内で通える小学校をリストアップしてみましょう。


3-b. 志望校を決めよう

小学校には様々な特徴があります。以下に整理する比較観点を参考に、お子様の性格やご家庭の方針と照らし合わせ、志望校を決めましょう。今後志望校を追加することもあるでしょうが、早期で志望校に目星をつけておくことで、学習計画や幼児教室で受講するゼミの選定が円滑に進みます。


観点1. 共学校 or 男女別

志望校選びのポイントのひとつに共学校か男女別学かがあります。個人個人に依るところも大きいと思いますが、男子と女子の特性や成長スピードに応じた教育を展開し効果を最大化するという考えのもと男女別学を選ぶ家庭もあるようです。
一方で、社会に出てからの適応性を身に着けるためにも、多様な人・価値観に触れることを重視する家庭は共学を選ぶ家庭が多いでしょう。


観点2. 中学受験校 or 一貫教育校

中学受験をするか否かも小学校選びの大きなポイントになるでしょう。
中学受験するなら、私立小学校に通わせず、公立小学校と進学塾で良いのではないかと考えるご家庭もあるかもしれません。しかし、独自の教科書を使って難易度の高い問題に取り組んだり、周りの友人と切磋琢磨して中学受験に向かう環境があるなど、一日のうち長い時間を過ごす小学校生活を中学受験校で過ごすメリットは多いように思います。
一方、近年は学力のみならず、いわゆる非認知能力の重要性がより一層重要視されるようになってきました。こうした背景から、受験勉強に傾倒するのではなく、一貫教育環境のもと長期的な視点での教育を望むご家庭も増加してきたように思います。一貫校では中学受験科目だけでなく英語学習、プログラミング学習、体験学習等にゆとりをもって取り組むことができるでしょう。


観点3. 教育方針・校風

教育方針や校風は学校各々異なります。教育方針は学校ホームページやパンフレットで多少イメージできるでしょう。近年、SNSやブログで情報発信している学校も増加しており、雰囲気についてもある程度想像を膨らますことができるでしょう。しかし、実際に学校に足を運んでみたら、イメージと違うこともありますので、「❻説明会・見学会」の記事で後述しますが、説明会や見学会、イベント等に参加し、校舎の雰囲気、先生や在校生の様子を確認する必要があります。


観点4. 弁当 or 給食

毎日給食が提供される、週数日給食が提供される、給食が一切提供されない学校があります。
専業主婦・主夫の家庭であれば、この観点はさほど重要ではないかもしれませんが、共働きの家庭であれば給食が提供されることも学校選びのポイントとなるのではないでしょうか。我が家は共働きであったため、給食が提供される学校を中心に志望校を選定しました。
学校のホームページやパンフレット、募集要項等から分かることが多いので確認しましょう。
なお、アレルギーのあるお子様の場合、給食が提供される場合もアレルギー対応は学校によって異なりますので確認しておくべきでしょう。


観点5. アフタースクール有り or 無し

アフタースクールの有無も共働きのご家庭にとっては小学校選びのポイントになるのではないでしょうか。仕事中、民間の学童に預けるという方法もありますが、人気のところはなかなか入れないところもあるようです。
我が家もアフタースクールがあって助かっている家庭のひとつです。勿論仕事中に子供を預かってくれるというメリットも感じますが、それ以上に、私立小学校では地元に友達が出来づらい分小学校の友達と授業以外で交流できる時間があることが貴重に感じています。
また、アフタースクールと一口に言っても、放課後遊び程度のものから、宿題を見てくれたり、習い事のようなプログラムが提供されるものなど、中身は学校によって異なります。学校によってはホームページで中身を公開しているケースもあるので確認してみましょう。


3-c. 練習校にも目星をつけておこう

首都圏であれば凡そ東京都が11月頃から、神奈川県や埼玉県が10月頃から受験が始まります。今後幼児教室の案内などで模試などを定期的に受けることとなると思いますが、それでも受験本番との雰囲気は異なります。例え志望校が都内の小学校であっても、神奈川県や埼玉県の学校を受験することでぶっつけ本番にならなくて済みます。練習校であっても受験するからには、説明会等に参加することを推奨しますので(詳細は「❻説明会・見学会」で記事にします)、この時期からある程度目星をつけておきましょう。練習校については幼児教室に相談し、おすすめを聞いてみるのもいいかもしれません。


ぶっちゃけ受験体験談

え、アフタースクール入れないの?

アフタースクール「有り」と謳っている学校でも、必ず入れると思っていると痛い目を見ることがあります。とある学校の在校生の保護者に話を聞いてみると、当該学校ではアフタースクールの定員が非常に少なく、低学年が優先で枠が埋められていき、3年生からアフタースクールに入れない実態があるというのです。公開情報だけだと分からないこともありますが、どうしても気になる場合は、学校の相談会や、幼児教室のつてで在校生の親とつながったり、掲示板で質問をしたりするのもよいかもしれません。


▼マガジン

▼記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?