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❶小学校受験の決意

この記事では、私立小学校、公立小学校の違いをお伝えします。私立小学校は費用も膨大にかかりますし、公立小学校と比べたデメリットも把握したうえで、後悔のない選択をしましょう。



1-a. 私立小学校の魅力を調べよう

私立小学校には公立と比較し、良いところが沢山あります。私立小学校と公立小学校をヒト・モノ・プロセス・カネの観点で比較しましたので参考にしてください。(状況は個々の小学校に依りますが、あくまで傾向として整理しました)

通学に時間がかかる、学費が高額などのデメリットもありますが、公立小学校を上回る観点も多く、ご家庭のお考えによっては魅力的に感じるのではないでしょうか。
後述で各観点について解説していきます。


「教員」の違い

公立の小学校には、数年ごとに同じ自治体の小学校への異動があり、担任の先生がコロコロ変わります。よく「当たりの先生」「外れの先生」などと聞きますが、教育の質が左右されやすいです。
一方、私立学校では教員の異動がなく、質の高い先生に継続して教えてもらうことができるケースが多いです。


「生徒」の違い

私立小学校に入学する児童は幼児教室や家庭での教育を良く受けている子供がほとんどです。そのため、規則を守れたり、学習習慣や授業に取り組む姿勢が身についておりますし、それが「当たり前」となっています。幼少期に「当たり前の基準」を高めることは長い人生を歩むうえで大きな財産となるのではないでしょうか。


「親」の違い

高い学費を投資して私立小学校に通わせるわけですから、ほとんどの親御さんが教育熱心です。また、学校の教育方針に共感しているため、教育観や価値観が近く情報交換等もしやすいのではないでしょうか。


「施設(アクセス)」の違い

公立小学校はどの家庭からも徒歩圏内に配置されているのに比べ、私立小学校は多くの児童が電車・バス等の公共機関を使い、アクセスに時間がかかることが最大のデメリットのひとつでしょう。
それでも、ひとりで公共機関を使って通学することは、社会を知る機会にもなりますし、体力・度胸がついたりもしますし、捉え方によってはメリットもあるように思います。電車の中で読書習慣をつける等、デメリットを最小化したり、メリットに転換する工夫を取れたらいいですね。


「施設(設備)」の違い

教育は公共サービスの中でも優先度の高いサービスではあるものの、公立小学校は税金で運営されているため、設備を充実させるには一定のハードルがあります。
私立小学校においては、補助金のほか、各家庭が設備費用を拠出しているため、教育設備が充実しています。
冷暖房設備はもちろん、学校に依るところもありますが、綺麗な教室、最新型の体育館・運動場、屋内プール、学習専用部屋、蔵書数の多い図書館など、良い教育・学習環境が整備されている学校が多くあります。


「ツール」の違い


私立小学校では、ICT教育に必要なPC、タブレット端末の導入、プログラミングロボットの導入等、最新ツールを教育に活用しているケースが多いです。
コロナ禍ではオンライン授業の必要性も高まり、緊急時に教育を継続できる環境の整備としてPCやタブレット端末の導入は重要でしょう。また、今後も社会の変化に呼応して社会から求めらえる能力も変わってきますし、効果的な教育メソッドも変わってくることも想定されるなか、この点は私立小学校の大きなメリットになるのではないでしょうか。


「教育方針・カリキュラム」の違い

私立小学校は創立者の建学の精神のもとつくられ、その精神を礎に教育理念、方針が定められ、教育が実践されています。そのため、公立小学校と異なり、学校ごとに教育カリキュラムに独自性があり、学校を良く調べれば、家庭の教育方針や子供にあった学校がきっと見つかることでしょう。
中学受験校で高レベルな独自の教科書を用いて授業を行っている、小・中・高一貫教育校で非認知能力(定量的に測定できない能力)の開発やバランスの良い人間形成に力を入れている、英語教育に力を入れており英語の授業が1年生から毎日設定されている、ICT教育に力を入れており最先端のツールを用いた授業が展開されている等が挙げられます。


「学費」の違い

私立小学校でかかる費用は以下のように凡そ575.8万円となり、公立小学校と比べると14.5倍もの費用がかかります。

文部科学省「子供の学習費調査」令和3年度データを引用し作成 https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm

それでも、長い時間を過ごす小学校ですし、人生を豊かに歩むための礎を築く幼少期ということを考えれば、そんなに高い投資に感じない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


1-b. 小学校受験の労力を調べよう

私立小学校の受験にかかる労力は膨大です。私自身、そう覚悟して小学校受験の準備を進めましたが、実際に経験してみると、想像を超えて大変でした。本サイトでは小学校受験に向けて実施しなければならないことを具体的に記事にして参りますので、ぜひ記事を読んで想像を想定に変えてください。
ちなみに我が家では、凡そ以下の時間、費用を投資しました。

我が家の小学校受験の実績ベースで新年長からの1年間でトータル760時間、305万円を小学校受験に投下しました。我が家では年中初期から幼児教室に入塾していたため実際にはもう少し時間、費用を投入しています。 幼児教室では、新年長になると通常授業だけでなく、志望校ゼミや季節講習の受講等で時間、費用がかかります。夏期講習のある7月は単月で45万円ほどかかりました。 志望校ゼミを2コマ受講する人や、他の幼児教室と掛け持つ人も多く、これでも我が家はどちらかと言えば抑え気味でした。

1-c. 小学校受験の決意を固めよう

タスク1-a, 1-bをもとにメリット、デメリットを良く考え、実際にできるかご家庭で考えて小学校受験の覚悟を決めましょう。
私立小学校の魅力は多いですが、準備にかかる労力は膨大です。私は夫婦で協力して乗り越えましたが、それでも大変でした。夫婦どちらか一人でも受験に後ろ向きだと、小学校受験を乗り切るのは至難の業だと考えます。互いに協力できるか、祖父母に頼れるか等の状況も確認しておきましょう。


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