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公立学校と私立学校の教員採用試験の違い

皆さん、こんにちは!!
現在私立中学高等学校で、数学の教員をしながら教員を目指している方や、教員に対する些細な疑問を持つ方たちに向けて情報を発信している、S.Kiriaです。

本日は公立学校と私立学校での教員採用試験の違いについてお話したいと思います。


公立の教員採用試験と私立の教員採用試験の違いについて

公立の学校でも、私立の学校でも、教員になるには教員採用試験に合格しなければなりません。
しかし、一概に教員採用試験といっても、公立と私立では教員採用の形態は様々です。順番に見ていきましょう。

・公立の教員採用試験の場合

おそらく、世間一般的に言われている「教員採用試験」とは公立学校の採用試験を指しています。
合格するには1次試験と2次試験を突破する必要があります。

東京都の場合
◆1次試験
・教職教養
・専門教養
・論文
◆2次試験
・面接
※自治体によって試験内容が多少変わります。

教職教養とは…
教員になるために知っておかなければならないことで
大きく分類すると「教育原理」「教育史」「教育心理」「教育法規」「教育時事」の5つに分かれます。

専門教養は受験する教科の専門性を問う試験となっています。

近年は、受験者数の減少、採用人数の増加により倍率が減少傾向にあるのも特徴の一つではないでしょうか?

教員採用試験の倍率の推移

・私立の教員採用試験の場合

私立学校の教員採用試験に関しては公立と比べて情報量も少なく、教員を目指す学生からしても未知の領域ではないでしょうか?
現に私も就活の時に、1番苦労したのが私立学校の教員になるための情報集めでした!
というのも、実は私立学校へ就職するには主に3つのパターンがあるんです。

  1. 就職型

  2. スカウト型

  3. マッチングサービス型

1.就職型について
私立学校では独自に教員採用試験を設けて、採用する学校がほとんどです。
なので、一般企業へ就職活動同様、募集要項等を自分で調べて試験を受ける方法が就職型となります。
また、先生を目指している人には必見ですが、
「一般財団法人 日本私学教育研究所」
が教員採用を行っている学校をまとめているサイトがあるんです。
リンクを載せておきますので就職活動にぜひ、ご利用ください!!

教職員募集情報 - 一般財団法人 日本私学教育研究所 (shigaku.or.jp)

一般財団法人 日本私学教育研究所

2.スカウト型
先ほど、学校独自で教員採用試験を行うと話しましたが、実は私立においても公立のように希望者全員が一斉に受ける試験があります。
それが「私学適性検査」となります。
専門教科・科目」「教職教養科目」
2科目を受験し、A・B・C・Dの4段階で評価された結果が各私立学校に送られます。
その結果をもとに、学校側が学生にスカウトをする方法がスカウト型です。
近年は、私学適性検査でよかった人を複数人選び、その中で、さらに選考を行い、内定者を決めるような学校もあるそうです。

3.マッチングサービス型
この方法はマイナーではありますが、ごくまれに、人材派遣サービスに私立学校の募集がかけられる場合があり、仲介人を通して私立学校の教員になる方法です。
私の周りでマッチングサービスを用いて教員になったという先生は見たことがないので、なかなかマイナーな方法なのかなと個人的には考えております。
また、これはあくまで噂話なので本当か定かではありませんが、理事長と仲が良かったり、知り合いだったりすると、採用試験で優遇されるという話を聞いたこともあります。
※もちろん、すべての学校がそうとは限りませんが……

・私が思う、公立と私立の教員採用試験の違いについて

上記に公立と私立の教員採用試験について簡単にまとめさせていただきました。
私自身、公立の採用試験も、私立の採用試験もどちらも経験しました。
その私だからこそ、公立と私立の採用試験には大きな違いがあるなと気がつきました。

それは「公立は人間性・人柄重視」で「私立は即戦力・実践力重視」という違いです。

公立も私立も専門教科の試験があったり、面接があるのは共通していますが、私立の採用試験の内容の1つに「模擬授業」があります。
また、公立学校の教員になると1年目は毎週初任者研修がありますが、私立学校は研修自体、ないところがほとんどです。

少子高齢化が進み、私立学校は全国的にも減少傾向にあるため、昔に比べ、競争率はさらに激化しているようにも思えます。

進学実績や評判を考慮しなければならない私立学校にとっては、即戦力の人材がどうしても必要になってくるのではないだろうか。

本日は、お忙しい中、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
今後も教員生活のありのままを発信していこうと思いますので、フォローのほどお願いいたします!

また、私が実際授業で扱っている教材を販売していますのでそれも併せて
お願いいたします!
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