【Edu-more plusライター企画】バイリンガル育児を目指して!目指すところは?英語ペラペラ?帰国子女受験?それとも英検? vol.1〜憧れの海外IBインター校へ入学
皆さんこんにちは。一年中常夏のシンガポール。日本人学校も塾も豊富な日本的なもので溢れているシンガポールで、小学校高学年からインターに入学し、いばらの道を歩んだ駐在家族です。
我家の事例が参考になる方がいらっしゃれば嬉しいです!
帰国子女って?
昭和ドストライクの教育を受けて育った私の中では、帰国子女といえば、「きれいなアメリカ英語の発音で、ペラペラ話す子」。
まさしく「英語に対する日本人のコンプレックスの代名詞」そのものをもって大人になりました。
勿論私自身もかなりの間英語コンプレックスをもっていましたが、時は流れ、海外で就労する機会を得るまでに成長した?母的には、あの時のコンプレックスはどうでもいい小さな事であったな。ということを今十分に実感しています。
英語はツールであり手段でしかなく、中味を持っていなければペラペラ風はただのお喋りでしかないという事。
冷静に考えてみれば当たり前の事なのですが!自分がわからない時だと、そういう当たり前の事に結構気が付かないものなんですね。
よって、バイリンガル育児の原点は、母のさまざまな体験と本を読みあさり、ネットを検索しまくりで、おそらく大人になるまで進行予定!です。
現在我家で目指すところは、基軸言語で思考能力があり、自分の考えを表現できること。まとめることができる。そしてそれらを英語で文章に正しい文法で表現することができること。
よって、ペラペラ風?は私個人としてはあまり重視していません。その辺はかなり個人の性格によるところが大きいと、性格の違う兄弟を育てていて強く感じます。
話す英語が少しくらい間違っていたって相手は理解するし、そして中身があれば相手には強く伝わり相手にしてもらえます(笑)
なかなか日本の学校教育では出てこない、英語ネイティブが使う小粋な言葉、表現力、この辺りがさらっと文章に落とし込めるようになると、素敵ですね~。
あぁこの人英語きちんと勉強した人なのかな?というのが伝わります。(ここまでかなり母の希望的観測)
まぁそれくらいまで成長できるなら、英語環境に入れてもいいかなと思ったのがスタートですが、書き起こしてみると結構厳しい要求だなぁ。
でも、やるからには本気で頑張ってほしいと思ったのです。学費安くないし!
IBの小学校ってどんな学校?
前置きが長くなりましたが、本人の強い希望で当時小学校高学年の子供がインターナショナルスクールに入学しました。学校は今流行りのIBスタイル。
詳細は割愛しますが、シンガポールは、国の政策が外国人と地元民ではっきりと区別されており、外国人が簡単に地元の学校に入学することができません。
よって日本人学校かインターかの選択の上インターを選択。
入学にあたり母が出した条件は一つ、「学年相当の漢字の習得」。
それ以外は、とりあえず楽しく学校に行って、学校にサポートしてもらえばよいか。位にしか考えていませんでした。それが後々痛い目に・・。
入学した学校は、英語がゼロでも入れてくれるインターです。普通に考えてみればわかるのですが、このタイプのインターは基本教育移住でシンガポール来た富裕層や、幼少期から外国育ち。といった日本人ファミリーには殆ど会いません。
似たような駐在家庭が多いため英語ができない子が多々おり、親がかなり注意していないとどっぷり日本語の世界に浸かっているということが普通に起こる環境でもあります(笑)
本人にとってオンライン授業スタートだったのは気の毒でしたが、親が全面サポートしなくてはならないという苦行は、最初から学校の授業が見られるという特典付きでした。
これは後々の学校生活を考える上で大きな指標になったのは、言うまでもありません。
オフラインの学校生活が始まり、子供は予想以上に楽しく通い始めました。学校生活が楽しいのは何よりだったのですが、コロナのオンライン授業が明けて数か月。私にはどうしても気がかりなことがありました。
それは、
「学校が緩すぎる……」
ということ。
(オンライン中も薄々気づいていたのですが、その辺はまだ確信に至らず)。宿題もない、テストもない、特に先生からの厳しいご指摘もない、文章の修正もない。先生子供を褒めてくれるのはありがたいのですが、間違っているとこはきちんとなおして~!(母の叫び)
IBメソッドに賛同し入学したわけですが、なんせ経験のない親からしても初めての事だらけ。
これは、私個人の見解がかなり入っています事をご了承のうえ読み進めて頂きたいのですが、IB確かに素晴らしいです!答えのない、教科書のない、皆で考えてディスカッションして、ゴールを目指して、発表して。
うんうん、聞いている限りは、昭和のゴリゴリ暗記教育を受けた親世代からは憧れです!
でもでも、よく考えてみて。うちの子、英語できないじゃん。ディスカッション?プレゼン?資料読み込めるの?答えがない?うん、でも答えを導き出すために、色々本読んだり調べたり、どうやって理解するの?ってな話です。
それを、自分でできる力、基礎知識、基礎学力。それらを英語でできる力が備わっている子は、勿論その環境大いに享受できるでしょう。
あとは英語ができなくても、低学年からスタートし、あまり高度な内容が要求されていない学年で、英語も同時に学んでいくという過程ではよいかもしれないな。と今振り返って思います。
日本人家庭の子はどうしているのか?
我が子は高学年。どんどん内容は高度になる。ここで、英語がわかるようになった、話せるようになったと言っていてよいレベルなのか?と半ば焦った母は子の学力レベルが気になりはじめ、学校の先生により強いサポートと具体的な課題を出し続けてもらおうと色々試みるものの、結果思ったような状況にはならず。
子供はなんとなくわかるようになった英語に、プレッシャーのない課題でみるみるうちに基礎学力が低下。それは親の私が手に取るように感じることでした。
しかし当の本人は学校の授業はなんとなくわかる。といたって楽しそう!(いや、なんとなくってのはわかってないってことなんだよ!)
はて、周りの日本人の生徒はどうしているんだろう?と調査したくなった母は、そこでさらにびっくり事実が発覚!
学校のHPにもアドミッションに聞いても決して出てこない、行ってみて初めて目の当たりにする現実。
子供曰く、“日本人の子は皆休み時間、日系塾の宿題をしているよー。いや本当皆だからみ・ん・な!”というではないですか。
当初シンガポールの日系社会事情をよく把握していなかった私は、不思議でなりませんでした。
どうやら、駐在ファミリーが多いインターの王道は、目指すところ「インター在籍で帰国子女受験+日系塾」というのがメジャーであったようなのです。(シンガポールは多くの日系塾があります!)
我家のように高学年から入学というのは割と珍しいパターンで、あくまで感覚ベースですが、現に当時知りあった同級生はどんどん去りほぼおらず。
やはり遠くない未来に日本に帰ることを想定して動いているファミリーが多かったようです。(これがメジャーなのか?中々気が付かない母のパターンか?)
よって学校はとにかく生徒の出入りが激しく、学年が上がるほど日本人は減り、勿論英語ができないと入れてくれず、成績も問われるように。
このあたりの現象は、英語圏で現地校に通わざるを得ない家庭とは状況がかなり違うかと思います。
学校側もそれを承知の上で、公立校でない以上ビジネスの観点もありますし、じっくり長く永住する生徒が少ないせいなのか、あまり学校に要求する家庭も少ないのか、何かを求めても難しいのかなと感じるようになりました。
次回は…
シンガポールで憧れのIBインター校へ入学したものの、いざスタートし待ち構えていたいばらの道。踏み込んだいばらの道のその先には、どんな道が続いていたのか。
次回はどのように我が子がそれを乗り越えていったか、アメリカの現地校との比較をしながらお届けしたいと思います!
どうぞご期待ください!!