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帰国子女のメンタルケア~サステナブルな学校生活の送り方~

こんにちは、アンバサダーの葉子です。

やや仰々しいタイトルをつけてしまいましたが、今回は海外在住中や帰国後の子どものメンタルケアについて書いてみたいと思います(あくまで我が家の場合なので、フーンと思って読んでみてください)


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子どもは大変だ


私には、大学4年生、高校3年生、高校1年生の3人の子どもたちがいます。渡米したのは彼らが4歳、7歳、10歳のとき。慣れ親しんだ横浜を離れ、アメリカのミシガン州へ。そして丸7年後、それぞれが小6、中2、高3だった2020年夏に、私の実家がある長崎県に母子のみで帰国(長女がハイスクールを卒業し、日本の大学を受験するのに合わせて)。それから更に1年8ヶ月後、大学生の長女を長崎に残し、高1になる次女と中2になる長男を連れ、静岡県に引っ越してきました(次女は長崎県から静岡県の高校を一般受験)。

多感な時期にもかかわらず、日本からアメリカ、アメリカから日本、長崎から静岡へ……よくもまあ大した文句も言わずに元気についてきてくれました!


不登校の子が多くて驚いた


帰国後、大学生の長女はさておき、中高生の次女や長男のクラスには不登校の子が必ずいることに気づきました。長崎と静岡以外の状況はわかりませんが、少なくとも我が子たちがお世話になった学校(というかクラス)には、いつも少なくない人数の不登校の子たちがいました。

2020年度、小中学校に通う不登校児童生徒数は約19万6000人で、過去最高を記録しました。不登校の主な定義は、文部科学省にのっとると、「年間30日以上登校できなかった児童生徒」のことをさします。

東洋経済ONLINE


実は、私にも「次女が不登校になってしまうのでは?」と頭をよぎった経験があるんです。彼女は小1の夏に渡米し中2の夏に帰国したのですが、補習校や塾などに通った経験がなく、帰国時は日本語より英語のほうが母国語かのような状況でした(長女・長男もですが)

私としては、日本の学校の勉強はわからなくて当たり前。成績なんて、英語以外オール1でも別にいいじゃない。それより、小1ぶりの日本生活に馴染めるのか? 友達が作れるか? というほうがずっと大事だし、毎日学校へ行けるだけですごい! と本気で思っていました。

その意味では、初めての日本の小学校に毎日楽しく通い、お友達を作り、宿題を免除され、夜になるとアメリカの友達とオンラインゲームに興じるなど、勉強はさておきマイペースに過ごす長男については比較的安心して見ていられました(そのままユルユルと受験生になるまでは……)

ところが、根っからの負けず嫌いの次女は違いました。1日でも早く同級生たちに追いつき追い越してやる! ということなのか、どんなに「やめろ」と言っても猛烈に勉強をし(嘘のような本当の話)、アメリカでやっていたサッカーを続けたい一心で、中学のサッカー部に唯一の女子として入っていました(下の記事参照)

すると当然、少しずつ無理が積み重なり、朝自分で起きられない、疲れていて学校に行けない、という日が出てきました。



子どもが「学校を休みたい」と言ったら


子ども自身が「学校を休みたい」と言うときは、その子の性格にもよるとは思いますが、少なくとも次女に関しては余程きついんだろうなあと思いました(長女と長男は割と気軽に休めちゃうタイプ)。おそらく、上記のように頑張っていた時期に2回か3回、本人から休みたいと言ったことがあった気がします。

私の場合、次女に限らずですが、子どもが「休みたい」と言ってきたときは基本的に休ませます。それどころか、本人が休みたいと言っていないのに(様子次第で)「休んだら?」と提案することもしばしば……。念のため断わっておくと、明らかにズル休みしたいだけとわかる場合は別です(そんなことは稀ですが)。

はっきりとは言わないけど何か事情がありそう、あるいは、本人にも説明がつかないけれど無理が重なってしんどくなってるのかな? とか、要するに母の勘のようなもので判断していました。

「苦労は買ってでもしろ」や「獅子の子落とし」という表現がありますが、むしろ苦労をまったくしないなんてあり得ない、と私は思います。英語にも、 Everyone is fighting their own battles(誰もが何かしらと闘っている)という表現がありますが、親を含め他者からは見えていなくても、誰しもどこかしらで何かしらの苦労をしていると思います。なので、甘やかすことは極力しないよう気をつけていますが、甘えさせたいとは思うし、できるだけ無理はさせたくない、というのが私の子育てのスタンスです。



リフレッシュ休暇

その後、次女は適宜に学校を休んだり(とはいえトータルで3日くらいでしたが)、心配した部活の顧問がわざわざ家までやって来て有意義な提案をしてくれたりしたお陰もあり、身体的な体調不良以外で欠席することなく卒業することができました。

そういえば、アメリカに住んで最初の頃も何かと子どもたちのメンタルを気にかけていた記憶があります。毎週(ではなかったかもしれないけど)金曜日は子どもたちをスタバへ連れて行き、「1週間お疲れさま!」と甘~いフラペチーノで乾杯する。「(身体だけではなく)心が風邪をひくこともあるから、熱や咳がなくても休む必要を感じたら休んでいいし、何もなくても『今日1日休んだら明日からもっと元気に学校行けそうだな』と思ったら休んでいいよ」とも伝えていました。

それでも、「たまに嘘の頭痛で休んだこともある!」と何年も後に笑いながらカミングアウトしてきたのは長女だったかな……? 素直に「何となく休みたい」と休んだことがあるのは、確か長男。次女がリフレッシュ休暇を取得したことは結局なかったような……。こんなふうに、我が家だけでも三者三様なので、一概にどういう方法が一番よいとは言えないし、言うつもりもありません。

とはいえ、環境が大きく変わることが多い帰国子女(あるいは転勤族でも!)。少しつらそうだな、と思ったら1日お休みして美味しいものを食べに行くのもいいかもしれません。海外在住中は大人も心に余裕が持てない、帰国後はママ(あるいはパパ)も仕事復帰したのでスケジュール的にも精神的にも無理! というところも多いとは思いますが、夜や休日など、よきタイミングを見つけて親子でお互いを癒し、誰もが少しでも「ホッ」とできる時間が作れますように。



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