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【インターの選び方】イギリス式?アメリカ式?どっちも一緒?

こんにちは、EDUBALアンバサダーの泰真美です。

我が家が駐在を始めた約10年前と比べると、
最近、駐在員の方が、日本人学校ではなく、インターを選ばれることが増えたなと、肌感覚で感じます。
また、母子留学も、増えました。

本帰国に際し、首都圏の私立を中心に、国際系や英語重視の入試が増えたからかも、しれません。

今回は、これから駐在!近い将来、母子留学!
という方に向けて、インターナショナルスクールの選び方について、代表的なイギリス式、アメリカ式を取り上げて、書いていきます。

お付き合いください。

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さて、インターには、様々な教育システムが存在します。代表的なものは、
◉イギリス式
◉アメリカ式
◉IB式
◉その他
となります。

日本、オーストラリア、イギリス、アメリカの学年
PLAZA HOMES様記事より


それぞれについて、詳しくみていきましょう。



イギリス式


Y1-Y6;    プライマリー
Y7-Y11;  セカンダリー
Y12-Y13: 6th フォーム


3つのカテゴリーに区分されます。
セカンダリーのY10-11の2年間でIGCSE*を、続く
6th フォームでは、A level*もしくはIBDP*を提供するインターが多いです。

*IGCSEとは:
International General Certificate of Secondary Educationの略。インターナショナルスクール生を対象とした、イギリスの義務教育終了資格。
*A levelsとは:
Cambrige international が提供している国際資格で、イギリス及び連邦諸国はもちろん、世界中で、高校卒業資格及び大学入学資格として、認められています。
大学入学では、最低3科目。トップ大学では、4科目以上が求められます。成績は6段階評価。
*IBDPとは:
International Baccalaureate Diploma Program。
国際的な大学入学資格。所定の2年間のカリキュラムを履修し、最終試験で所定の成績を取ることで、世界中の大学への進学が可能。6科目、7段階評価。


我が子を通わせた経験から、
個人的な印象を申し上げると、
イギリス式インター特徴としては、
◉Y5,6もしくはセカンダリーから、音楽の授業として、弦楽器をやる学校が多い。
◉日本の学校の勉強内容に近く、評価方法も、日本式に近い。
◉暗記も含めて、お勉強な印象。
◉先生は、やはり、イギリス人多め。つまり、学内は、イギリス英語!
◉夏休みは、7月と8月。
◉3学期制。
◉歴史は、ヨーロッパ、イギリス史が中心。我が家の子供達が、小学生の時に学んだのは、古代ギリシャや古代エジプト、イギリスの王様を1人選んで調べる。
◉小中学生の学校の選抜スポーツチームでは、一人で数種類のスポーツを兼任。(水泳、サッカー、バスケ、T ball、陸上などから、2-3種類)
◉生徒は、イギリス、ヨーロッパ、東南アジア多め。


アメリカ式

G1-5:エレメンタリースクール
G6-8:ミドルスクール
G9-12:ハイスクール

日本人にも馴染みのあるアメリカ式。
日本の6-3-3式では、なく、5-3-4式ですが、高校卒業までの12年間の義務教育になります。
インターでは、ハイスクールで、AP*もしくはIBDP*(前述参考)が提供されることが多いです。

*APとは;
Advanced Placementの略。高校在学中に、大学レベルのカリキュラムが履修できるプログラム。アメリカの大学では、単位として認められる事が多いです。5段階評価。

個人的な印象を申し上げると、
アメリカ式インター特徴としては、
◉G5から音楽の授業として、吹奏楽をやる学校が多い。
◉評価方法、勉強内容も、プロセスと作文/論文重視。
◉リーダーシップと自発性が評価される。
◉理系科目は、暗記よりエッセイと論文な印象。
◉先生は、やはり、アメリカ人多め。つまり、学内は、アメリカ英語!
◉夏休みは、6月と7月。
◉2学期制。
◉歴史は、アメリカ大陸史が中心。我が子が、小学生の時に学んだのは、マヤ文明やアステカ文明、ゴールドラッシュ。
◉学校の選抜スポーツチームは、シーズン制。シーズンごとに、種目を変えて、さまざまなスポーツをする。
◉生徒は、北米、南米、東アジア多め。



さて、肝心の選び方のポイントについて、お話しします。

正直申し上げて、小学校では、どちらを選んでも、大差ないように思います。
イギリスでも、アメリカでも、ok。
教育システムよりも、立地や、学校の雰囲気や、英語サポート体制などを重視して選ぶのがいいと思います。


良く考えなければいけないのは、中2以降まで、インターに在学しそうな場合です。

イギリス式の場合、Y10からIGCSE+Alevel/IBDPという、4年間に渡る卒業/大学受験プログラムが行われてます。
IGCSEは、下にある各グループから満遍なく科目を選択しますが、IGCSEカリキュラムとしては、英語、数学、科学(化学・物理・生物から少なくとも1つ)は必須になっています。(学校により、多少違いはあります)

グループ1:言語
グループ2:人文科学(地理、歴史、経済など)
グループ3:科学(物理、化学、生物など)
グループ4:数学
グループ5:創造・専門(ビジネス、コンピュータ、会計、音楽、体育、アートなど)

そして、続くA levelsでは、最低3科目、4科目くらいを選択しますが、基本的にIGCSEと同じ科目を選択し、日本の私立大学受験のように、深掘りしていきます。
つまり、大学受験に向けて、ざっくり文理ふくめ、科目選択を、将来を見据えて、Y9にしないといけません。
日本ですと、中2の学年です。

この選択が早過ぎるとして、イギリス人のご家庭でも、アメリカ式や、IB式インターを選ぶ方もいます。
イギリス式インターを選ぶ場合は、先を見越して、よく考える必要があります。


よく、イギリス式は、勉強するけど、アメリカ式は、勉強しないなど、言われていますが、
残念ながら、どの国の教育システムを選んでも、
勉強はします😁

教育システムが、

日本式でも、
イギリス式でも、
アメリカ式でも、

どの大学でもいいなら、話は別ですが、

行きたい大学に入学するためには、
めちゃ勉強しないといけない!

これだけは、変わらない真理のようです。

残念🤣


我が家は、スライド異動に伴い、
イギリス式→アメリカ式(IB式に移行中)→アメリカ式→アメリカ式(IBDP)と、転校してきましたが、
やはり学年が上がるにつれ、単位の認定や移行をスムーズに進めるために、同じシステムを選ぶのが、
楽だと思います。

皆様のインター選びの一助になれば、嬉しいです。