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【本帰国後】一人きりの卒業式〜卒業資格が欲しいんです〜

こんにちは!EDUBALアンバサダーのRanです。
今回のお話は、過疎の町の出来事ではございません。我が家が経験した首都圏の地元公立小学校の貴重で感激な卒業式のお話になります・・・。


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ロビー活動?!

本帰国時、小学生の次女は本人の希望でインター校に編入したのですが、家庭で出した入学条件は『中学受験をすること』でした(家庭の事情です 笑!)。
一方で、母の私が密かに憧れていた中学校の1つで受験に『日本の一条校卒業』が必要な学校がありました。籍が置ければ受験資格クリアとなることは確認していたので、一時帰国の時など地元小学校には折に触れて「卒業資格がほしいです!」と伝えていました。将来的にどこの学校を受験することになってもいいように。そして公立小学校は先生がどんどん変わるので定期リマインド、地道なロビー活動を行っていました。

一条校とは

ところで一条校とは、学校教育法の第1条に掲げられている教育施設を指します。そして多くの国内インター校はここに含まれません。義務教育の期間に一条校に籍を置かずに国内インター校に通う子供の受験を認めない学校も、数は少ないですが存在します。帰国して一旦国内インターに入ってから日本の中学・高校へという進路をお考えで意中の学校がある方は、念のため一条校の卒業資格が必要か、もしYESの場合は帰国後に住む管轄当局(市役所・教育委員会等)に公立の小中学校に籍が置けるか事前に確認することをおすすめします(対応は地域により異なります)。
ちなみに、中学生までの子供を手続きせずにインター校に通わせる場合、保護者は「義務教育違反」になります。子どものためを想って選んだ進路なのに違反者扱いなんて納得がいきませんよね!(←と思ったので、役所の窓口で聞いてみたところ、本当にどこの学校にも行かせない保護者がいないか確認する意図があるとのことでした。)

事前面談

さて話を元に戻します。
地元小学校はありがたいことに非常に協力的で「受験に必要なら面談を重ねて受験校への提出書面の作成もします」と。なんて神対応なんでしょう!
結局お願いしないで済みましたが、「一度面談させてください」とのことでジージョと共に先生方とお会いしました。どんな子供なのかを知っておくこと、そして進路の確認のためだったようです。
先生方にとって異色経歴のジージョ、「海外ではどんな勉強したの?」「今はどんな勉強してるの?」「将来は何になりたいの?」と先生方から質問攻めでしたが、受験を終えたばかりの彼女は面接対策で散々練習済み。そのため「受け答えもしっかりして…」と過剰に褒められ驚くやら恥ずかしいやら。

式は希望のスタイルで

いよいよ卒業が近づいた頃「他のお子さんと一緒は難しいですが、できるだけ希望の形で卒業式をしましょう」とまたまたありがたすぎるお話をいただきました。インター校での卒業式は半年以上前に終わっていましたし、何よりほぼ通っていないのに手間をかけては申し訳ないので「どんな形でもありがたいです」と伝えました。もう1家庭同じ状況のお友達がいて、「一緒に校長室で」との話があったため、その想定で当日を待ちました。(インター校の卒業式の様子にご興味がある方は過去の記事をご参考くださいね。)

まさかの事態

さて、卒業式当日。
合同で卒業式をする予定のお友達からまさかの「高熱で行けない😭」と連絡が入りました。実は彼女は「体育館で卒業式をしたい」とリクエストしていたため学校側は体育館で準備済み。結果、午前中に卒業式を終えたばかりの全てが整った広い体育館でジージョのためだけの卒業式が執り行われることになりました。

学校に着き担任の先生に導かれて体育館に入ると、校長先生、副校長先生、音楽の先生など数名も正装で着席。・・・恐縮以外の言葉がない状況。広い館内にポツンと置かれた席に我々も着席。

はじめに一度、授与の一連の流れを確認しました。

立ち位置と流れを確認中。装飾も何もかも完璧!感動!

確認が終わってジージョが着席すると、ピリッとした静寂に包まれました。

この手前はがらんとしたスペースに椅子が3つだけ

副校長先生が台の前に立つと開会の辞。卒業証書授与の言葉に続いて厳かな雰囲気でゆったりと『翼をください』の生演奏が流れ出しました。今度は担任の先生が台の前へ。ジージョの名前が呼ばれました。
あれ?そういえばいつ舞台に上がるの?アワワ。
・・・少々の打ち合わせ不足もご愛敬、舞台へ上がるとその後は確認した通りに卒業証書を受け取り、会場中の大人が見守る中、席に戻ったのでした。

証書を読み上げる間は音楽がふっと消える。
音楽の先生がピアノで完璧な演出をしてくださいました♪

これこそ『THE 卒業式』ではありませんか!時間にしたらほんの数分ですが、なんと贅沢な時間だったでしょう。むしろ普通に通っていても経験できないことを経験させていただきました。『卒業資格が欲しい』というお願いから、素晴らしい先生方のご厚意で一生忘れられない感激な卒業式となりました。何かの形で学校に恩返しをしたいと思わずにいられません。もしくは恩送りしたい気持ちに駆られます。

アンバサダーもこれまで色々な方の厚意に接してきた経験が今に繋がっている部分が少なからずあると思います。どんどん繋がれ、好循環〜✨


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