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帰国子女は鈍感力があるくらいがいい【自己肯定感がやたら高い娘のこと】

こんにちは!EDUBALアンバサダーのKeikoです。
中学生の下の子の長ーい春休み(試験終わってから約ひと月…)がやっと終了。
休みに入った当初は、帰国生ならではの足りない教科埋めて~!とか、携帯置いて、沢山本読んでおくれ。とかいろいろ思い描いていましたが…
まああっという間に終わりました。息子よ、部活も頑張ったけど、沢山ゲームやYouTube楽しんだね~!中高一貫校、良くも悪くも中だるみ。(笑)
でも、こういう時間があるからこそ大きく成長するのだと…信じています。

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羨ましいほどマイペースな幼少期

さて、今回は上の子、大学生の娘の話。
幼少期からのんびり、おっとりしていた我が娘。抜け感もあり、幸い友人にも恵まれてきました。欲はないし競うこともしない、世間知らずだけど良い性格。だけどその分、まあ「あまりセンス良くないな」と思うことが多々。打てば響くタイプでも全くなかったので(泣)、とても手間かかりました…(今もです笑)楽器をやらせれば時間が掛かり、泳がせれば速くない。学力も中の上という感じで、「神様はうちの娘に何を与えてくれたのだろう?」と思っていました。
だけど、とにかく何でも親子で楽しんだ幼少期。知育はしなかったもののひと通りの習い事はしましたし、親子単位のグループで沢山遊んだ記憶があります。性格って生まれ持った気質も大いに関係があるだろうけれど、娘のおおらかな性格の基盤を作ったのはきっとこの時期。

中学は女子校で、「学校生活が楽しすぎて」中3くらいで成績が下がったものの、女子特有のトラブルには全く縁のなかった娘。周りの友人が、○○と○○がケンカした!とかいう中、なんだか上手ーく人間関係いっていました。要するに良くも悪くも「気にならない、気付かない」んですよね。

海外生活で見えてきた娘の「耐性」と「鈍感力」

父親が高校での交換留学経験者だったため、幼少期からホストファミリーもし、高校1年の夏からは交換留学をする(させる)と決めていた我が家。
本人の強い意思があったわけではありませんが、これまた父親の「絶対に非英語圏に行くといい」というススメのもと、行くことになったのはドイツでした。(受け入れた子がドイツだったからという理由。この話はまたいずれ。)

英検2級があり、少しドイツ語は勉強していったものの、「全く聞けない、話せない」。ホストファミリーとうまくコミュニケーションできないし、他国から来た大人びた留学生たちにに圧倒される毎日。学校では自分から動かないとなにも始まらない。仲の良い友人も出来ましたが、留学生ならではの「孤独」も感じたでしょう。おそらくしばらくは苦労の連続だったと思います。ボランティアベースの交換留学プログラムなので、異国で本人、完全アウェイ。こちらから手を差し伸べることもできませんでした。

ただ、この最初の3か月に娘について感心したのが、一言も弱音を吐いたり、文句を言ったりしなかったこと。ここで間違いなく「耐性」を身に付けたと思います。もともとの「気にならない」性格も功を奏したのかもしれません。気を遣いすぎて疲れることもなければ、周りの目が気になることもなかった。つまり「鈍感」だったからよかったんだと思います。言葉が分かるようになってからは、物怖じせずに周りの人に助けを求めることもできたし、一人で動けるようにもなりました。半年くらい経って生活が軌道に乗ったところでひと安心したものです。

振り返ると、それらの経験が自己肯定感に

その後、思いがけず父親の転勤の帯同で、高校2年からシンガポールに行くことになったわけですが…連れていくにあたり、なんだか「この子はメンタル面はきっと大丈夫」という、確信に近いものがありました。
もともとの性格と、交換留学(修行)で培った耐性。そう考えると海外での生活において、大人も子供も「鈍感力」ってものすごーく大きいと思うんです。細かいことが気にならない、衣食住まあなんでもOK、周りと違っても気付かない図太さ(笑)…これ、娘がもし神経質で、文句ばっかり言う子だったら家族皆が絶対煮詰まってました。

ああ、帰国子女って細かいことが気にならない、鈍感なくらいがきっといい。
苦労したことや泣きたくなったこともあると思うのですが、そんなことはきれいさっぱり忘れて(気にならず)良い経験だけがうまーく残った結果、ものすごく自己肯定感が上がっている娘。決して頭が良くて要領がいいわけじゃないけれど、与えられた環境で大いに楽しむことができて、いつもゴキゲンで幸せそうな娘。だからなんでも怖いものなし。はたから見れば心配でハラハラすることも。マイペースだし自己肯定感が高すぎて、やらかしもいっぱいあるんですけどね。(いまだにフォローして回ることもあり)
私たち親は子供に「もっと意識高くスマートに」とか「良い学校に!」って求めてしまいがちですが、それは親の自己満足なんですよね。ただ、幸せの価値って一人一人違っていて、子供には子供なりの価値観があって。
結局、幸せだと本人が思っていればオールOK!なんじゃないかなあって思う今日この頃です。