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島根県の教育の話①

私は生まれも育ちも東京ですが、2017年に島根県民になりました。現在は塾の教室長として、松江市の教室に勤務しています。

島根に来るまでの話はこちらをお読みください。

さて、そんな私が島根県のこと、特に今回は島根の教育のことについて、感じていることを率直にまとめていきます。

先に言いますが、私は県民歴が浅いですが、島根県そして島根で出会った人たちが大好きです。大好きだからこその意見としてあたたかい目でお読みください。

県民性

私が出会った島根の方たちはみなさん、いい方ばかり。
そして少し保守的な面があり、真面目な方が多い。そんな大人たちが住む街なので子どもたちも素直。

だけどちょっとだけネガティブ。

「島根は田舎だから・・・」という自虐的な子どもたち。

小さい頃から聞いていた大人たちのネガティブな言葉を子どもたちが受け継いでいるんだろうなと思っています。

そういった環境で育った子どもたちは「ポジティブにほめてもらうこと」を欲していると感じます。

褒めてもらうと、案外素直に勉強している。
そう、根は素直でいい子たちなのです。


学習環境

勉強については中学受験が盛んな地域ではないため、勉強に本気で取り組む時期が中3以降となりがちで、全国的に見ると少し遅め

さらに高校受験自体はそれほど競争がないため、特別頑張らなくても入学できてしまう子もいるのが現状なのです。

そういった状況なので、高校における学習の負担がとてつもなく大きくなっています
今まで地元の草野球しかやってこなかったのに、そのまま高校生になり大学受験ではメジャーリーガーと戦うようなもの。

小学校や中学校で学習の穴となっているものは他の地域では中学受験や高校受験に向けた勉強を通じて、中学までのうちに解決していくのですが、島根の子たちは高校生になっても引きずっているケースが多いのです。


小学生のうちの学習量

生活の中で時間的な余裕があるのは、高校生より中学生だし、中学生より小学生
したがって一般的に小学生の時に勉強をしている子はそれなりの時間を費やしているし、なおかつ学習の穴のない状態で中学や高校にやってくるわけです。

島根の方しか分からないかもしれませんが、いわゆる島根大学附属中出身者の学力が高めなのは、元からというよりも小学校から勉強する時間が圧倒的に多いことが一因だと私は思っています。

でも、みんながみんな中学受験したいわけではないですよね。
ならば、周りのペースに合わせずに、勉強に費やす時間を少しばかり増やせばいいと思います。

都市部を中心に全国的に中学受験をすることが当たり前の世の中になっているわけで、

「小学生の時期の勉強が大事」

と声を大にして言いたいところです。島根の方になかなか分かっていただけない部分ではありますが。。。

小学生だからこそ親の関与が必要

「勉強しろって言ってるし、小学生の割にうちの子はやってる」
と思っている方もいると思います。

時間が確保できているのであれば、それは素晴らしいことです。

あとは、勉強している内容を確認していれば問題はないですが、勉強内容を子どもに任せると、自分のやりたいことだけとか、計算ばかり、漢字ばかり、になっていることがよくあります。

そう、子どもに任せたままでは学習の穴が出てきます。
だからこそ小学生のうちは近くで見守る大人が必要なわけです。
もし何をやらせるべきか分からないときは信頼できる学校の先生や塾の先生に相談して、やるべき優先順位を聞くとよいでしょう。

まとめ

小学生のうちに勉強で大きく躓くということはあまりないと思うので、躓いたから勉強を頑張るのではなく、未来への投資で勉強をするという考えが大事です。

私が今いる塾でも小学生の生徒も通っていただいていますが、長く通っている生徒は勉強するときは集中してできるし、小学生から中学生へと年を重ねるごとに理解力も高くなる傾向があります。

そういう子たちは中学生のときに、高校の予習をしたり、高校受験のためではない勉強をしているケースもあります。

周りは周り、自分は自分。

「島根は田舎だから、そこまでは・・・」
子どもたちの可能性をなくすような、そういう言葉をなくしたい。
私はそういう想いでいます。

外から島根に来た、私だから言えること。

島根県の皆さんへ、高校生での負担を少なくするためにも小学生の頃からの「勉強の下地」は大事ですというお話でした。

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