見出し画像

ちまたの子どもプログラミング教室あるある5選


はじめに


こんにちは!
子どもプログラミング教室エドグラの大村です。

私のように色んな子どもプログラミング教室について調べたり働いたり比較してみたりをしていると、自然と多くの教室によくあるパターンが見えてきます。

ただでさえ、昨今のプログラミングブームによって、とりあえず子どもプログラミング教室に参入という量産型教室も多い現状であれば、「どこもこれ言ったり打ち出したりしてるな」というようなものが多くなるのが必然と言えます。

今回は多くの教室で見受けられるそんな「あるある」を「5つ」、我が教室エドグラと比較しながら挙げてみました。

※先に言っておきますが、あるあるだからと言ってそれが間違っているというわけではありませんのでご理解ください。


【子どもプログラミング教室あるある①】生きる力が身に付きます!

「私たちの教室では、プログラミング学習を通して子ども達の生きる力を育みます。」
これはほぼすべての子どもプログラミング教室が当てはまります

「生きる力」=「自ら課題を見つけ、主体的に考え判断し、より良く問題を解決する、変化の激しいこれからの社会を生き抜くための力」のことであり、文部科学省が学校の新学習指導要領の中で理念として盛り込んでいるものです。

あるあるといいつつ、実はエドグラでの教育理念も「プログラミングを通じて生きる力を育む」なんですよね…。

決めてから後々になって「あれ…?他の教室でもほとんどが【生きる力を育む】って口をそろえて言ってない??」って気づきました。

教育において私がこれを理念としたのは教員の時からです。
全国の教員(教育関係者も?)はそもそも共通でもっている軸ですが…。

ここで気になるのは、

「本当に子どもの【生きる力】を考えたカリキュラムにしてるなら、なぜ実践的なテキストプログラミングではなく、はじめの一歩であるビジュアルプログラミングばかり学ばせるの?」

というところでモヤッとしてしまいます。本当の意味でそれを軸とした上で学習を提供している教室が100%なのか正直疑問です。




【子どもプログラミング教室あるある②】プログラミング的思考力が身に付きます!

「プログラミング的思考力」とは、

  • 物事を分解する力

  • 物事を組み合わせる力

  • 物事をシミュレーションする力

  • 物事を抽象化する力

  • 物事を一般化する力

などのことですね。どこの教室で学ぶとしても、独学だとしても、身に付いたといえば身に付いたといえます。

ゆえに、ほとんどの教室で打ちだしているポイントです。


ここで注意していただきたいのは、
なんとなく「プログラミング的思考力」が身に付けばいいなと始めた場合、
プログラミング学習に挫折しやすくなります

「プログラミング的思考力」って、なんだかあいまいな力です。
そのため、たとえスクラッチ・マイクラでのゲーム作りのようなビジュアルプログラミング学習しかしていなくても、「自作ゲームを素早く作れるようになった」=「プログラミング的思考力を身に付けた」=「ゴール」となるため、次のステップである負荷や忍耐の大きい本物のプログラミング学習へ進む必要がなくなるのです。

これでは長期的なプログラミング学習へのモチベーションが持てませんし、次のポストのようになる可能性があるので、学び始めにご注意ください。



【子どもプログラミング教室あるある③】問題解決力が身に付きます!

これも身に付いたかあいまいな定量的ではない力です。

私としては、ビジュアルプログラミング学習では問題解決力は身に付きにくいと考えています。
なぜなら、「スクラッチ」「マイクラ」などは専用ソフトの中で行うからです。

管理された専用のスペースで遊ぶようなものです。


専用ソフトの中で行えるプログラミングはできることが限定的であり、安全で、そもそも問題というレベルのことが起こらないので、問題解決力は身に付きにくいです。
これは、専用ソフトで行うテキストプログラミングについても言えます。(モンスターを倒しながら進めるRPG系のような学習ソフトなど)

実践的なプログラミング学習であれば、小さなエラーまたは困難なエラーが起きて原因究明したり、実装したい機能を実現するためにはどんな方法があるかを考えたり調べたりして解決していくので問題解決力が大いに身に付きます


問題解決力が身に付かない以外にも、ほとんどの教室で採用されている専用ソフトでの学習のデメリットについては、次の記事で考察しています。



【子どもプログラミング教室あるある④】スクラッチ or マインクラフトでのゲーム作り

先に言っておきます。

「これらのビジュアルプログラミング学習は大切な役割を持っています。」

なぜなら、
・子どもがPCに慣れる
・プログラミングの基本が学べる
・プログラミングへの興味・関心を持てる
・作りたいものが作れる …etc

であるからです。

エドグラでも「スクラッチ」を最初のカリキュラムに取り入れています。

しかし忘れてはいけない前提として、これらのビジュアルプログラミング学習は「はじめの一歩」としての位置づけであるということです。

もちろん、カラフルなブロックをマウスで操作しキャラクター・音・背景など組み合わせて自作ゲームを作ることは楽しいです。地味で忍耐と継続の必要な実践的なテキストプログラミングより子どもたちにも人気でしょう。

しかし、将来大人の世界では使われません。(マインクラフトは一人だけプロを名乗る人がいますが。)

ここで気になるのは、

・子どもがPCに慣れる
・プログラミングの基本が学べる
・プログラミングへの興味・関心を持てる
・作りたいものが作れる …etc
↑↑これらは大切なことですが、そこへの学習に取り組ませすぎてはいないでしょうか。
その先への学習を困難にする可能性があることを以前次の記事で話しています。

エドグラでは、テキストプログラミング学習をメインとしており、そこにスムーズにつなげるためのはじめの一歩として「スクラッチ」を最初に学んでいくカリキュラムとなっています。



【子どもプログラミング教室あるある⑤】講師の情報が載ってない

理由は簡単です。

たいていがプログラミング未経験者だからです。

じゃあなぜ授業ができるのか?それも理由は簡単です。

多くの子どもプログラミング教室は、未経験者の講師でも大きな問題が起きないプログラミング学習教材を使っているからです。(専用ソフトなど)
講師は授業の前に、研修を受ければ充分でしょう。

このテーマについては次の記事で詳しく話しています。

エドグラの講師である私自身は、教育・プログラミング実務のどちらの現場も本職として経験し、なおかつその視点で子どものよりよい学びを考えた教材・カリキュラムを独自に用意しています。



さいごに

今回、多くの教室に見られるあるあるを5つ挙げた理由としては、現状、ちゃんと子どものよりよい将来につながる学びを提供している子どもプログラミング教室はあまりないからです。

「ロボット」「スクラッチ」「マインクラフト」「専用ソフトでのテキストプログラミング」など、これらを学んだあと、子どもにとって役に立ったとハッキリ思えていない親御様も多いのではないでしょうか

現在、子どもプログラミング教室は学習塾などと異なりまだまだ成熟しきっていないと思っています。
今の多くの子どもプログラミング教室も、今学ばせていることが本当に子どもの将来に役立っているかは結果が足りないので分かっていません。

現状では今回あるあるで挙げた、
・生きる力
・プログラミング的思考力
・問題解決力
などの明確に判断できない力が押し出されがちですので、それらをあまり鵜呑みにすべきではないです。
どの教室でもアピールできるからです。

とりあえず楽しそうだからで教室を選ぶのはお勧めしません。
子どもは楽しんで学んでいるかもしれませんが、実際は少し頭を使うテレビゲームのようなものを小学6年生までやり続けただけで終わってしまうかもしれません。


エドグラでは、真に生きる力を意識したテキストプログラミングがメインの独自のカリキュラムをご用意しています。
是非、まずは体験会にお申込みいただき、一緒にエドグラで生きる力を身に付けましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?