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専用ソフト内でのテキストプログラミング学習はデメリットが多すぎる話。(本物のプログラミングで学ぼう)


1.本物のプログラミングとは

こんにちは!
子どもプログラミング教室エドグラの大村です。
今回は専用ソフト内でのテキストプログラミング学習への考察となります。

今回のテーマにある本物のプログラミング学習とは、次の①~③をすべて満たすものです。

①テキストプログラミングであること
②実務経験者の適切なサポートがあること
③学習用に開発された専用ソフトの中ではなく実際の開発環境で学べること

これらを同時に満たす、あるいは1つでも満たす子どもプログラミング教室はめちゃくちゃ少ないです。

要するに、専用ソフトで疑似的にプログラミングを学べる教室は星の数ほどあっても、実際にサービスを1から開発できるような大人が使っている本物のプログラミングを子どもが学べる教室はほとんどないということです。

ちまたのプログラミング教室は基本的に「スクラッチ」「マインクラフト」がメインである教室がほとんどで、あとはできることの限られた安全な専用ソフトの中テキストプログラミングが学べるところが少々存在します。

そんな教室分布(99%が①~③を満たさない)である原因について、以前次の記事で一部を解説しています。

上記の記事では主に
①テキストプログラミングであることを満たさない(=テキストプログラミングを扱う教室が少ないこと)
②実務経験者の適切なサポートがあること
を満たさない(=講師に実務経験者はほとんどいないこと)
という教室がほとんどであることについての説明を含んでいるので、

今回は…

③学習用に開発された専用ソフトの中ではなく実際の開発環境で学べること

↑↑これを満たす教室が少ないという「問題」を深ぼっていきます。


2.「学習用に開発された専用ソフト」とは

ビジュアルプログラミングは「学習用に開発された専用ソフト」としてイメージしやすいです。スクラッチ・マインクラフトという専用ソフトの中でゲーム作りをします。専用ソフト以外の環境でプログラミングは行えません。

テキストプログラミングでも「学習用に開発された専用ソフト」があります。例えば月額登録でテキストプログラミングを学べる「Progate(プロゲ-ト)」があります。
ここでは、そのサイトで用意された疑似的な開発環境の中で指示通りにプログラミングを行います想定外のことは起きません

大手チェーンの子どもプログラミング教室などでも、そこで開発した専用ソフトの中でテキストプログラミングを学べるような教室があります。
これらはゲーム性が加えられているものが多いです。(RPG風に進めていく, アニメキャラクターの指示通りに進めていく…など)

一見、楽しくテキストプログラミングが学べるし、やることも明確で、教える側にも易しく、困難なエラーも起きないなら不満はないのでは?と思いますが、これは実はデメリットが多いです。


3.「学習用に開発された専用ソフト」で学ぶデメリット(①~③)


【デメリット①】実際のサービスを自分で作る力が身に付かない

専用ソフトでは、行えるプログラミングがほぼ決まっています。その用意されたコードが書ければ正解間違えればソフトのメッセージや答えを見ながら打ち直します。

また、実際に開発やコーディングに使われるのに必要なもの(ツールやパッケージ、開発環境、テキストエディタなど)を自分で用意する必要もないため、それらを使いこなす練習はできません。

学び終わってから「ホームページ・アプリを自分で1から作って」と言われても、一つ一つの知識が身に付いていないので何から手を付けていいかわからず作ることができないままです。
せいぜい筆記テストが答えられるようになるくらいです。


私はプログラミングを学び始めて間もない頃に「プロゲート」を1484レッスンこなしたことがありますが、コーディングについての部分的な知識は多少ついたものの、それ以外は何にもわからないままでした。
アプリなどまずどこにコードを書けば作れるのかすらわかりません。

私のProgate学習時のアカウント

全国チェーンの教室では、テキストプログラミングを学べることを打ち出しているところもありますが、ほぼこういった「学習用に開発された専用ソフト」の中で学ぶことになるでしょう。



【デメリット②】問題解決力が身に付かない

これもかなりのデメリットです。

「問題解決力を育む」って、ほぼすべての子どもプログラミング教室が押し出してるポイントであり、プログラミングを学ぶ目的に挙げられやすい重要な力です。

なぜ専用ソフトでは問題解決力が身に付かないのか?
それは次の理由が大きいです。

・エラーが分かりやすい
専用ソフトでは決められたプログラミングを行うため、打ち間違えなどの分かりやすいエラーしか起きません
エラー箇所は自動で判定してくれ、最終的には解答と見比べればOKです。
解決のために調べたり推測して考えたりなどする機会が圧倒的に少ないところがデメリットです。

・自分の実現したいものを試せない
専用ソフトでは決められたプログラミングを行うため、自分で試せることに限界があります
「ここに○○という機能を作るにはどうすればいいだろう?」と思っても、そもそも試すことができないので、主体的にやり方を調べて必要な知識を得たり、自分なりに試行錯誤したりする機会が少ないのがデメリットです


【デメリット③】プログラミングが身に付いたと誤解してしまう


これは私自身がそうでした。

Java,Ruby on Rails,PHP,Python,JavaScript,HTML,CSS,Git,jQuery,SQL…などなど1484レッスンもこなしたのだから、プログラミングがかなりできるようになったはず!…と錯覚していました。

ホームページやアプリなど、専用ソフトの中で作っていた(そう思わされていた)ので、もう自分で作れるようになっている!…と錯覚していました。


日本でいくら参考書で英語を学んでも、実際に外国人と話さないと、いつまでたっても英語を話せるようにならないように、
いくら専用ソフトでプログラミングを学んでも、実際の環境でプログラミング言語,開発に必要なツール,ソフトを自分で使わないと、いつまでたっても何かできるようになりません

(比較の例えとして英語を使いましたが、その条件でも英語の方が余裕で身になると思います。)



4.まとめ

結局のところ、専用ソフトでのプログラミングは、疑似的なプログラミング学習の域を出ず、学びの質も低いといえます。

しかし、テキストプログラミングを学べる数少ない教室の大半が専用ソフトでのプログラミング学習を提供しているのが現状です。


そんな中で子どもプログラミング教室エドグラは、講師が専門的な経験を持ち、教員・プログラマー経験者視点で長い時間をかけて作成したテキストプログラミング学習を提供できる、まさに1%に入る教室であると自負しています。

まずはホームページより体験会にお申込みいただき、本当に効果的な学びを一緒に進めていきましょう!


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