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なぜ英語を学ぶのか?

この記事を書いている人

記事の信頼性を高めるために、プロフィールを書いています。

【職業】
 英語を教える仕事をしています。教歴26年。

【研究】
 1. 言語と脳の研究で博士号を取得。英語等の外国語や第二言語の習得メカニズムを解明する研究をしています。
 2. 英語教育の開発。学術的知見に基づいた英語運用力の習得、コミュニカティブアプローチ (CLIL, TBLT)、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)、テスティング理論を組み合わせた英語教育の開発。

【資格】
 英検1級、TOEIC4技能満点、Cambridge Council of Europe Level C1

答えは英語を「道具」として使うためです。ー多くの生徒・学生さんの場合

将来又は既に、生徒・学生さんは英語を道具として必要になります。

例えば、
論文を英語で読む・書く
専門書を英語で読む
研究(特に理系は)チームで行う(研究はグローバル)
英語で情報を得る
ビジネスを行う 
 (例)アジアの方と第二言語としての英語でビジネス

無数に英語使用場面があります。

伝統的な英語教育と英語を道具として習得する英語学習の決定的な違い

伝統的な英語教育は演繹的なアプローチ
文法などのルールから入ることで、言語が使えるようになるという考え方です。文法学習は必要ですが、これだけでは英語の習得はできません。

英語を道具として習得する英語学習は帰納的なアプローチ
帰納的アプローチとは、英語を使用する過程で、ルールに気づくことです。大量に英語に触れる過程で、法則に気づき、習得をさせるものであり、実際に英語を使用することができるようになります。言い換えれば、英語を道具として使うことで、言語習得ができるという考え方です。

両方のアプローチが必要
この2つのアプローチの両方が必要だと思います。しかし、帰納的アプローチによって大量に英語に触れることで言語習得が可能なことは分かっていますので、道具としての英語力を習得するには帰納的アプローチは必須です。

英語好きにもいろいろ

英語好きには、いろいろなタイプがあります。
1. コミュニカティブな英語
2. 文法、構造、語源、英語学
3. アカデミックな英語
4. 実際の英語使用
5. テストが好き
6. その他様々
7. すべてに興味がある

いずれも、興味を持つことは、素晴らしいことです。どれも正解です。しかし、生徒・学生さんの立場を考えたとき、何が大切なのかを考えていくことが重要だと思います。

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