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第2章「オンライン VS オフライン~中学校での実践の結果は?~」

皆さんはどんな学習の場面ならば、オンラインで行うべきかイメージつきますか?

オンラインが流行ってきているとはいえ、従来通りのオフラインにも注目すべき効果はあります。
全てオンラインにすればいい、というわけではありません。

それを正しく理解し、使い分けることが出来ないと、せっかくオンライン学習を使いこなしているとは言えないですよね?
オンライン学習・マジック第2章では、オンラインの特徴を改めて確認すると同時に、
オフラインのリアルでの学習の特徴も学ぶことによって、学習の場面に応じて使い分けることができるようにしていきましょう!

前回記事はこちら
第1章「オンライン学習の魔力~教師から生徒への訴求力を強化~」

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オンラインの特徴は?

前回の第1章でも解説しましたが、何といってもオンラインの最大の特徴は、参加者同士の場所的な距離が関係ないところです。極端な話受講者は、日本にいながら、海外の大学の授業を聞くことだって可能です。
授業を受ける側からしたら、わざわざ海外に留学することなく、自分の好きな学びを手に入れることが可能です。

更に録画された映像を見れば、自分の好きな時間に、好きな内容を学ぶことができるのです。

以上の事から、オンライン学習には、単純に場所的隔たりを解決するだけでなく、心理的な参加するハードルを下げる効果もありそうですね。
勉強する場に行くのが面倒、時間がない、そんな言い訳もしにくくなります💦

オンライン学習、教える側の効果は?

さて、上記の特徴では、メインは受講者でした。
このブロックでは実際に教育現場で教える中で見えた、オンライン学習の利便性を上げていきます。

オンライン学習の効果「圧倒的管理のし易さ」

最近のweb会議システムはすごいです。
簡単に生徒の理解度の集計をとることができるのです。
画像を見ていただくとわかるように、生徒に対して一斉に理解できているか確認することができます。

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しかも瞬時に、理解の度合まで集計取れます。
わかりにくい生徒が多い場合は、もう少しかみ砕いて説明すれば、生徒の理解度向上に繋げることが可能です。

更に、授業に集中している生徒と、集中していない生徒がパッと一目でわかる機能もあるのです。
※詳しい使い方は、今後連載の中で解説しますのでお楽しみに。

また、質問もチャットに入れてねとしておけば、普段手を挙げて質問することが苦手な子の意見や疑問をチェックすることもできるのです。

そして授業の録画も、別途ビデオカメラを用意することなく、簡単に録画できます。
その日授業を休んだ生徒がいたとしても、その動画を送ってあげれば授業の復習も簡単。

これらの機能を使いこなせば、生徒の様子をきちんと把握しつつ、授業を展開していくことが可能です。

ここまでくると、あれ、オンライン結構いいんじゃない?
と思う方もいますが、弱点もあります。
そして、その弱点をカバーできるのが何を隠そう、オフラインでの対面学習なのです。
オフラインでの強みも理解し、場面によってオンラインと使い分けていきましょう!

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オフライン学習の強み「空気感の共有」

実はオンラインの弱点として、受講者の参加ハードルが低く、更に同じ場を共有していないために、受講側の参加しているという意識が薄れがちになることが経験的にわかってきました。

例えばリアル授業では、講師の雰囲気を受講者は感じ取ります。
皆様が生徒の時も、この先生の授業ピリッとしているな、この先生はリラックスして聴けるなど感じ取った経験ないでしょうか?

しかしオンラインになると講師も他の生徒と同様の大きさの画面に収まり、同列に扱われる上、多数の参加者の中に顔が埋もれがちです。
その上PCにはメールなどの通知や、検索サイトがあったり、あまつさえゲームも入っていたり、授業以外に気を引くものがとても多いのです。

一方で同じ場にいるということは、人間の心理面に大きな影響を与えます。
図書館などで勉強に集中できたり、逆にお祭りで異様にテンションが上がるのも、複数人でそういった空気を共有しているからですね。

そのため、各個人の微妙な空気感を把握して調整し、距離感を図ったりすることはオフラインの方が強いのです。

つまり、講師自身の人間性を理解してもらうためなどの授業初回などの初対面の場、人間関係を構築する場はオフラインの方が相性がよさそうです。

さらに、複数人での運動や、実際に手を動かして物を作ったり、リアルな体験を伴う事も、もちろんオフラインにしかできない強みですね。

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まとめ

オンラインの強みはやはり何といっても圧倒的に管理がしやすい点です。
教える側の負担を減らし、更に使い方によっては授業の改善や、生徒のフォローに活用していくことが可能です。

一方でオフラインではより細かい参加者同士の空気感を共有できます。
同じ経験を通じて関係性を深めたり、人間関係の構築にはオフラインの方に軍配が上がります。

筆者の経験からも、最初はオフラインで対面にて授業をおこない、そこからオンラインでの授業に切り替えていくのが、生徒との距離も縮めることができるかつ、その後の運営の効率化もできるのではないかと考えております。
皆さんも適切にその場面の目的や参加者によって使い分けてみてくださいね。

とはいっても、どうしてもオフラインでやりたいけど、状況的にオンラインでしかできない!という場面も出てくるかと思います。そんな時に、教える側が意識するべきなのは、参加者の注意をきちんと画面に向けさせてあげることなのです。

という事で次回は、第3章「オンライン授業で生徒を惹きつけるための3つのポイント」と題して、実際に教える場面で工夫すべき点を考察していきますので次回もよろしくお願いします!

前回記事はこちら
第1章「オンライン学習の魔力~教師から生徒への訴求力を強化~」

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