A案、B案、C案の作り方『未来を予知する妄想の力』
商業インテリアデザイナーとしてご活躍の森田恭通氏の、自伝的意味合いもある本書。
お名前を聞いた方がない方も、アナザースカイの一つ前の青いセットや、伊勢丹、東急プラザ渋谷などは目にされたことがあるかと。
私の変なところが古臭いというか、単なる好みの問題で「著名人との交友関係を自慢する」とか「仕事は遊びの延長」とかいうタイプの人は、あんまり得意ではないのですが、彼の作る空間は、香港でのインスパイアがあったと語る通り、ドラマティックだし、勢いがあるなと感じます。
世界で活躍されるインテリアデザイナーの思考は面白いかもと今回読んでみました。
で。
わぁ、見たまんま!!という押しの強さがファーストインプレッション笑。しかし、真摯な仕事への姿勢が根底に流れていて、途中少しあてられましたが、面白く読みました。
一番参考になったのは、表題通り、<A案、B案、C案をどう組み立てるか>という箇所。私もインテリアでもなんでもデザインするときは、3案作ることが多いのですが、その視点にはっとさせられました。
多分、冒険心の強い元々のデザイン傾向をうまくクライアントに伝える方法を模索する中でたどり着いたものだと推察するのですが、最も基本的で大切な姿勢が凝縮しているようでした。
時々お邪魔するW 香港も彼のデザインなんですよね。わかるなという感じがします。
よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!