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特別に天気がいいと思ってる今日が、本当は一週間の中であと5日もあるんだとしたら

何週間か前の日曜日に、午前中駅前のヨガ教室に行って家に帰るところで、すごく日差しが強くて。日焼けすることと太ることは絶対無理なので、素肌が露出してる箇所がないように、深く帽子をかぶって、マスクを広げて、手の甲も首も服で覆って、眼球だけが外の世界に触れてる状態で歩いてたんです。

前日の土曜日は雨が降ってたのもあって、今日は最近の中でも特に天気がいいなって思って歩いてました。

けど、ふと思ったんです。

月火水木金曜日ってどんな天気だったんだろうって。

平日のほとんどが在宅勤務で家にいるのと、
週一回のオフィス出社も7時に家を出て、駅直通のビルに入って行くので、わたしは昼間の天気がどうなってたのかを知らないなって気づいたんです。

でも、家にいるときも遮光カーテンは昼間開けてますし、オフィスは都心の高層階のガラス張りなので、視覚情報の中に、空は映ってるはずなのに、平日がどんな天気だったか全く覚えてないんです。

それ思ったとき、ハレの下で鳥肌が立ちました。

わたしがいま、特別に天気がいいと思ってる今日が、本当は一週間の中であと5日もあるんだとしたら、仕事の中で本当にたくさんのことを見失ってしまっているんだなって思って、怖くなりました。

その日どんな天気だったかも知らずに過ごしてるって人間として不自然じゃないですか。

けれど、朝のニュース番組ではお天気コーナーで関東の情報が出るまで、歯を少し長く磨いて時間稼ぎしたりするんです。朝と夜に傘が必要かだけわかればいいんです。なのに、なにをそんなに大事そうにわたしはお天気コーナーを見るためにそこに留まってるんでしょう。

1日の大半の時間をパソコンの小さい画面みて過ごしてるって、目は何のためについてるんだろう。

1日の少なくない時間をイヤホンから流れるどうでもいいオンライン会議の音声を聴いて過ごしてるって、耳は何のためについてるんだろう。

働いたお金で服を買う。天気も季節の変化も本当にはよくわかってないのに、ECサイトで売られているがままの季節の服を買う。

天気とか季節の変化を感じられるようになりたい。

人間として与えられた機能を、全然人間らしいことに使えてない。なんか、神様すみません。

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