ポリ袋でもんで作る、三角おからスコーン
アメリカンタイプの三角スコーンが大好きだ。
それまでも食べたことはあったけれど、何度も食べたいと思えるほどのものに出会ったのはスターバックスだったと思う。
それはシアトル発祥のスペシャリティコーヒーが流行り始めた頃、淹れたてのコーヒーにペアリングフードをいくつも用意している中で、三角スコーンがケース内に並んでいたのに目を奪われた。
スコーンと言えば丸くて紅茶のおともにいただくものだと思っていたので、その大胆なサイズにまず驚いた。
それにコーヒーのおともにスコーン、しかも三角のものがあるとは思ってなくてわくわくしながら選んだことを記憶している。
そうして私はそこでメープル味のアイシングが乗ったくるみ入りのスコーンとコーヒーを選んだのだ。
外側がサクサクで、中はみっちり。どっしり感と粉の重厚感、ザクザクのくるみに大胆に飾り付けられたアイシング。
甘さがしっかりあって、口の中から水分を奪うものの、コーヒーが欲しくなる――。
まさにコーヒーのペアリングにふさわしい味。
これが好きだと思った私の行動は早い。
三角スコーンにはまった私は、そのスタバのバイトに応募し、採用され、コーヒーの味と名前をおぼえ、やがて朝のシフトに入るようになり、スコーンを焼く担当になるまでになった。(当時大学生)
そういうわけで、今回はおからパウダー入りの三角スコーンを紹介します。
こちらは料理教室も評判だった一品で、焼きたてが本当に最高。
具材は好きなものを入れればOK。今回は生地をまとめる直前に2つに分けて、チョコレートのものとレーズンのものの2種類を。
これが本当にコーヒーにぴったりで、おからパウダー入りにしたので普通より食物繊維↑の、イソフラボン↑の、タンパク質↑の仕上がりに。
ぜひ作って実感していただけたら嬉しいものです。
三角おからスコーンの材料
スコーン材料(8個分)
◎薄力粉…100g
◎おからパウダー(微細タイプ)…40g
◎砂糖…40g
◎ベーキングパウダー…3g
◎重曹…0.5g
無塩バター…50g
★卵…1個
★ヨーグルト…50g
★レモン汁…大さじ1
チョコチップ…大さじ2
レーズン…大さじ2
ポリ袋(Lサイズ)…1枚
おからパウダーの選び方
微細おからパウダー…ってなんだと思う方もいると思いますが、粉砂糖みたいにサラサラになっているおからパウダーのことです。
微細タイプのものは、生地に練りこんだときなめらかな口当たりに仕上がりるのが特徴です。
おから三角スコーンの作り方
1. 粉類とバターを合わせる
ポリ袋に◎印の粉類(薄力粉・おからパウダー・砂糖・ベーキングパウダー・重曹)を入れ、口をしっかり閉じ、よく振って混ぜる。そこに乱切りにしたバターを入れ、袋ごしに塊がなくなるまでもみ混ぜる。
2.卵液を加える
小さいボウルに★印(卵・ヨーグルト・レモン汁)を入れ、泡だて器でよく混ぜる。
袋に卵液を入れ、しっかりと口を閉じ、ムラがなくなるまで混ぜる。
3.具を練りこむ
袋内の生地がまとまるようになったら2分割にする。
そのうちのひとつにチョコチップを、もうひとつにはレーズンを練りこんだら丸く整形し、手の平くらいの大きさになるように潰す。
潰したら十字の4等分に切る。
4.焼く
クッキングシートを敷いた天板の上に生地を並べ、190℃に温めたオーブンで18-20分焼く。
焼き目がついたらできあがり。
三角の角の部分のサクッとしたところが一番好きなので、この部分だけ焼きたてでたくさん欲しいくらい。
生地は外がサクッ、中はみちっとしているので、コーヒーがないと口の中の水分が全部持っていかれるので要注意。
こんな感じでホイップクリームと一緒に食べるのもたまらない。
時間をかけられるときは粉砂糖とレモン汁でアイシング作ってかけてもいいので、自分好みのフレーバーを作ってみてください。
◇◇◇◇
こちらもよろしくお願いします!
◇ 「まいにち野菜と豆腐」(江戸野陽子のHP。料理教室の告知が主になっています。
◇ 「すごい豆腐の最高においしい食べ方」笠倉出版社(江戸野陽子の豆腐レシピ本。豆腐は種類別にレシピを紹介。揚げも厚揚げもおからも豆乳も湯葉も詳細に取り上げているところが分かりやすいと評判です)
出版直後の2年くらいはレビューがまったくなかったのですが、今は20件ほどのレビューがありますね。(怖くて読めてませんが…)とはいえ反響があることは嬉しいので、読んでみてよかったらレビューとはいかなくても、お友だちにおすすめしてくださったら嬉しいです。
よろしくお願いします。
来月は12月! 1年のしめくくりはちょっと気合い入れたものを作りたいと思っています。
野菜と豆腐の料理家 豆腐をきっかけに知っていただけたらありがたいかぎりです。