東京都知事選は早々と小池百合子の当選確実

東京都知事選は早々と小池百合子の当選確実

 7月7日に投開票された東京都知事選は、午後8時の投票締め切りと同時にマスコミ各社が小池百合子の当選確実と報じた。

 東京都知事とは、スウェーデン並みの人口と予算規模(1100万人と16.5兆円)の大都市の「元首」であり、さらに立法機関である都議会まで支配する「独裁者」である。そんな強大な権限のある重要ポストが「あっさり」と小池百合子に決まってしまった。

 また小池百合子は自民党の推薦を断っていたはずであるが、当選確実が報じられるとすぐに自民党の小渕優子・選挙対策委員長が「勝利宣言」していた。9月の総裁選のことしか考えていない岸田首相は、「勝手推薦」した小池百合子の都知事選勝利まで「追い風」にしたいようである。

 日本の政治の閉塞感が「すべて」凝縮されたような今回の東京都知事選であるとしか言いようがない。