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コロナ渦でのフットボール

先週、ついにブンデスリーガが再開しレヴィアダービーを観戦した。無観客試合、蜜を避けるため試合前の握手もなし、ゴールセレブレーションも距離をとって行うと奇妙に感じる中でのリスタートだった。フットボールであってフットボールでない。1試合見ただけだが、今シーズンの残りのフットボールがどのような展開を見せるのか、予想してみたい。

①コンディション=どこまで走り切れるか

普段のフットボールからコンディションが重要なのは言うべくもない。ただレヴィアダービーを見て、一番大きな差があると感じたのは「ギリギリの所まで走れているか、否か」の部分だった。ドルトムントのゴールシーンはどれも見事だったが、シャルケの選手たちと技術、戦術面での優位性はスコア程の差は感じなかった。自宅待機から、数日のトレーニングだけで90分戦えるコンディションまでもっていくのは難しい。その中でドルトムントの各選手は驚くべき程、スプリントを繰り返していた。よくぞここまで走れる身体にしたとフィジカルコーチにも賞賛の拍手を送りたくなるほど。特にWBのゲレイロと、SBとして成長を期待されレアルマドリーを出たものの期待と違った方向へ急成長しているハキミの運動量は特筆に値した。この長い中断期間でどのチームも選手間のコンビネーションや戦術的完成度が薄れてしまうことは避けられないだろう。とにかく走りきれる状態の選手が多いチームが勝利を手にする可能性は高いように思える。

②先制点が今まで以上に重要に

フットボールは元々点が入りにくいスポーツ。先制点をとったチームが非常に有利になる。

■先制点を奪ったチームの最終結果(サンプル数:5721試合)
・勝利:2987試合(52.2パーセント)
・引き分け:1747試合(30.5パーセント)
・敗戦:987試合(17.3パーセント)

上記はプレミアリーグ創設から2016-17シーズンまでの統計だそうだ。現在でも大きく違いはないだろう。先制されると逆転することの難しさがよくわかる。90分走りきるコンディションにもっていくことが難しい以上、先制されるとそれ以上のエネルギーが必要となる逆転劇は更に少なくなるのではないか。サポーターもおらず熱狂的な応援によって土壇場での火事場の馬鹿力をだすことも難しい。

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③5人の交代枠

今シーズンに限り3回で5人の選手の交代が可能となった。極端な話、前半に猛烈なプレッシングをかけ続けて、疲れた選手を後半開始に替えればフィールドの半分はフレッシュな選手で戦えることになる。走り切れる選手をベンチのメンバー含めて、どれだけ多く揃えられるかクラブの総合力も試されることになる。

現状、練習を再開したクラブは多いものの、ブンデスリーガは再開したものの打ち切りを決めたリーグもあり、セリエAやリーガも本当に再開できるのか疑問符がつく状況である。ヨーロッパのカップ戦などは各国の状況がそろわない以上、見通しすらたてられないが様々に予想・妄想しながらその時を待ちたい。


最後にスペイン人美女ブランカ・パディーヤさんとともにお別れです。それではまた!

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