2024年5月21日(火)

21時過ぎには就寝し、一度1時半くらいに起きて、すぐに寝て、再び4時ごろに起きてトイレに行って6時に起こされるまで寝る、というパターンが定着してきた。
中途覚醒してもすぐ眠れるので、眠つけないことに比べたら全然大丈夫なのだが、睡眠の質的にはどうなのだろうか。
下手に作用時間の長い薬を追加して眠いのが続いても良くない気がするので、良しとしておくべきだろうか。
今日は午前中お風呂の時間があり、自分の順番が来るまで自室で本を読んで待っていたのだが、そのときにいきなりトイレの方から女性が何やらブチ切れして叫んている声が聞こえた。
一瞬「まさか」と思ったが、そのまさかで、声の正体は、普段中島みゆきさんのようなフニャフニャした可愛い喋り方で、なんとなく認知症か統合失調症か何かかな?と思っていたKさんという60代くらいの女性だった。
Kさんは話し方も甘えたような感じでとても可愛いく、よく歌を歌っていたり、見た目も可愛い人だ。
物忘れが結構激しいっぽくて、毎晩病棟の公衆電話から子どもの家と思われるところや、書店かどこかに雑誌のバックナンバーがあるかを問い合わせるという行為を繰り返している人だ。
決して気が強いわけではなく、今まで話しかけられても半分何を言ってるのかわからない感じだったけど、私はちょいちょい言葉を交わすことがあった。
そのKさんがいきなりトイレで別人のような声と喋り方で1人で怒鳴り散らしたのだ。
すぐに看護師さんが来て、事情を尋ねていたところ、なんか嫌いな人(身内?)の声(幻聴)が聴こえてきたのだという。
Kさんはその後すぐに落ち着いて、みんなで椅子に座ってお風呂待ちをしていたときも普通に話せていたのでとりあえず安心した。
でも、Kさんの思いがけない姿にとても驚かされた。
ちなみに先日相部屋で殴りあいをしたり叫んだりしていた若い子は、別の病棟に引っ越したようだ。
おそらく下の階にあるもう一つの閉鎖病棟だと思う。
そして、今日もお風呂のとき、保護室に入れられている女の子と一緒になった。おそらく10代ではないかと思う。
また虚な目で湯船に入ってきたので、「今日はそんなに(お湯が)熱くないですね」と話しかけたら、虚な目で少し微笑みながら頷いていた。
彼女の左手には無数のリストカットの跡があった。
あとは、トイレに入ろうとしたら便座に座ったまま寝ている爺を見つけて、ほかの人と一緒に爺を移動させたり、なんか私も一応患者なのに昨日今日はちょいちょいヘルパーさんのように手伝いをしていた。
お風呂上がりに、片手にドレーンのパックを持った女性が階段を登ろうとしていたので少し手伝ったら、あとで廊下で会って「さっきはありがとうございました!私は明日退院なんです」と声をかけられたので、「とんでもないです。お大事になさってください」と返事をした。
私も昔気胸になってドレーンの容器を持って歩いていたことがあるので、なんだか放っておけなかったのだ。
入院していると、自分も患者だけどほかの患者さんのことも気になるし、勉強になることも多い。
何もない限りおそらく退院まで残り10日だが、休養をとること以外にも、自分にできること、学べることみつけられたらと思う。

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