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第三回 「ありのままのあなた」と言う人はなぜ「ありのまま」がすべからく好ましいものと思っているのか

「5枚おろし」という言葉に、どうにも納得がいかない。
と、いうことをTwitterに呟いてみたら、フォロワーさんから

なぜそう思うのか訊いてもいいですか?

と、リプライを頂いた。ので。僕の「納得いかなさ」を図を交えて説明してみた。

画像1

まず「3枚おろし」だ。
これはもう見てすぐに「3枚」におろされていることが分かる。素直に「3枚おろし」という名前を受け入れることが出来る。


画像2

対して「5枚おろし」はこれだ。
この図の通り、「5枚おろし」では「階層」が一緒なのだ。
確かに最終的に「5枚」になっているし、工程も「1枚」ずつ切り出しているわけだが。素直に「5枚おろし」と受け入れるには何か引っかかるものがある。うーん……納得がいかない。

「嘘をつかれてはいないが、納得がいかない」といった感じだ。

や、だからどうという話ではないのだけれど。
こういうどうでもいい細かいことが妙に気になってしまう。昔からそうだ。「だから何?」と聞かれたら一巻の終わりだ。なぜなら、僕自身これが「どうでもいい」ことだと自覚しているからだ。

ちなみに、この説明によってくだんのフォロワーさんは僕の「納得のいかなさ」について「納得して」くれた。そのフォロワーさんは元調理師兼栄養士らしい。
……いや、今冷静になって考えたら、普通に恐れ多かったな。こんな図まで用意して。


ということで、今回は

「ありのままのあなた」と言う人はなぜ「ありのまま」がすべからく好ましいものと思っているのか

をテーマに記事を書いていく。どういう(以下略)

ちなみに、前回の記事の最後に書いた次回予告とは内容を変更している。
書きたいテーマなんていうものは流動的で、数日寝かしていざ記事を書こうと思ったらもうその時には全然別のことを書きたくなっている、ということはままあることだろう。
これを見越して、毎回の次回予告には

(内容は予告なく変更になる可能性があります)

という一文を添えている。

さすがだぞ! 自分の 芯の無さを
ばっちり わかって いるんだな!

まあ、記事の購入者がいまだいないので「え?ああ、そう。」といった感じだろうけれど。
さあ、どうなっちゃってもいいから
その目で(記事を)最後まで見届けて

古(いにしえ)のオタクみを醸し出してしまったところで、本題だ。

※記事にして欲しいネタや相談ごと、ご意見ご感想など、どしどし送ってください。

「ありのままのあなた」という文言。

肯定的な意味で使われるものだと思うけれど。
どうもしっくりこない。

言葉自体は、まあ分かる。
「心の芯の部分にある(本質的な)あなた」
という意味だ。
そしてそれは
「他人の目を気にすることなく」「心のまま自由に」
といった意味を内包している。

じゃあ、それが果たして好ましいものなのか。
そこがいまいちしっくりこない。

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