キャンパス
このキャンパスには、リスザルがいる。
狩野英孝と渡辺謙を足して2で割った経済力を持つそいつは、今ではこのキャンパスのアイドル的な存在になっている。僕は、そのリスザルを見ながら、ブタメンにまぶされている粉を全て舐めとることを至上の喜びとしている露出狂だ。
同じ学部の山中さんは、研究室の教授のセフレで、助教と二股をかけている。彼女は最近大学を中退し、ブルドーザーの一部となったらしい。
ブルドーザーと言えば、牛蒡(ごぼう)という漢字は、明治時代に牛鍋が普及した際、たまたま鍋に入れたら美味かったことに由来する。ゆえに、牛に旁(よりそうという意味の「つくり」)、くさかんむりで「牛蒡」である。ちなみに牛蒡が日本で食べられ始めたのは江戸時代から明治時代であり、日本で最初に牛蒡を食べたのはホルスタイン・モリ夫であるという記録が残っている。これは実は真っ赤な嘘だ。
僕は手に持ったリボンナポリンをリスザルに叩きつけたが、そのリスザルは身長が7メートル、握力が2万kg、趣味がお裁縫だったため、僕は即座にキンタマを握りつぶされ、リスザルは山崎まさよしの「セロリ」を口ずさみながらすすきのの街に消えていった。
次の日、僕は松屋でバイトを始めた。
僕は結局最後まで、あのリスザルが僕の息子であることを彼女に明かすことが出来なかった。だから僕は露出狂を辞めた。
「おー、面白いじゃねーか。一杯奢ってやるよ」 くらいのテンションでサポート頂ければ飛び上がって喜びます。 いつか何かの形で皆様にお返しします。 願わくは、文章で。