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保育園留学してきたよ!【後編】

保育園留学体験&旅行記の後編です。お付き合いいただけたら嬉しいです。
(前編はこちら↓)

厚沢部町で無事2日間の休日を過ごし、いよいよ保育園と仕事の開始。

こども園はぜる

今回娘がお世話になった施設は「こども園はぜる」という認定こども園で、2019年に新しく開設されたばかりの園です。

実際に園内を見学させていただいたり、保育園の思いも伺うことができたのですが、とにかく子どものことを考えて作られている園ということが伝わってきました。他の年齢の子が遊んでいる時に遊べない、自由に走り回れない・・・そんな環境ではなく、新設されるのであれば、もっと子どもたちがのびのびと過ごせる保育園にしよう!と保育士さんたちの声が存分に取り込まれた設計になっているそうです。

園内


園内だけでなく、廊下も本当に広い!全てが遊び場です。私はここに送迎に来ると、少し園の回りを歩いて森林浴しました。全身で深呼吸したくなるような環境です。

近隣の地域含めて今はこの1園のみ。それでも定員は割れていて、もっとこども園を活用してほしいという願いから、居住地を問わず、「保育園留学」というプログラムを介して、門を開けているそうです。

保育士さん曰く、留学する側だけでなく、実際に地元で園に通っている子どもたちにとっても、新しいお友達との出会いや別れは良い刺激や成長につながっていて、Win-Winなプログラムなんだそう。

保育園の様子は電子連絡帳で見れる

はぜるは「キッズリー」という連絡帳アプリを導入しており、毎日クラスの様子が写真で見ることができます。また、子どもの様子も連絡帳に残してくれるので、保育園での様子が分かり、とても安心です。

保育園留学の日程が確定すると、1週間前頃から、キッズリーで入園予定のクラスの写真を見ることができます。新しい場所があまり得意でない子の場合は、写真を見せながらワクワク感を醸成すると、入園もスムーズかもしれません。

とっても素敵な写真がたくさん!

さて仕事!

留学中の保育園の預かり時間は「7:30〜16:30のうち8時間」です。私は8:30に娘を保育園に送り、9:00〜16:00まで仕事をするスタイルを選択しました。(送迎は車。普段は自転車か徒歩なので新鮮)

家の中はWi-Fi完備(むしろ自宅より早い)。パソコンがあれば何の問題もなく仕事が出来ました。この期間、繁忙期ではなかったものの、会議が詰まったりしてなかなか慌ただしい。いつもより2時間ほど仕事時間が短いこともあり、お昼以外は休憩する暇もなく仕事をしていました。

時間が限られていることで逆に集中できた気もします。

お昼は前日の残り物を食べたり、近所のセイコーマート(北海道の有名コンビニ)で買ったりしました。夫と合流した日は、車で10分ほどの所にあるお蕎麦屋さんへランチをしに行ったりもしました。(家の中におすすめ食事スポットなんかのマップも貼ってあり、情報量は1週間滞在するには十分)

古民家のお蕎麦屋さん
天ぷら蕎麦。美味しい!

過疎地と言えど

「過疎地」と聞いていたので、お店が全然ないかと思いきや、そんなことはありません。都心のように徒歩圏内にはありませんが、車で15分以内の場所に、生活に必要なお店は揃っていました。

スーパー。食材はここでほぼ揃う
スーパーの近くにはドラッグストアも。
裏話:娘、薬局で迷子に。(広い薬局内。私からは娘が見えていたものの、娘は私が見えず迷子になったと思った様子。)あれ、どこ行くの?と思ったら、1人でレジに行き、「迷子になりました」と伝え、レジのお姉さんと一緒に隣の陳列棚にいた私のところまで戻ってきました。大人の私たちからは娘の動向が見えていたので、レジのお姉さんも私も笑ってしまったのですが、迷子になった時の対応などを伝えていたので、ちゃんとお店の人に自分の言葉で伝えられた点に成長を感じます。

北海道の気候ってイマイチ読めませんが、最悪現地で調達するのもあり。ドラッグストアの隣にはしまむらもあり、服ならなんでも揃っています。

寒かったので服を1着買い足しました。
道の途中にはパン屋さんも!
黒豆パンがとっても美味しかったです

保育園が早く終わるということは

私は普段フルタイムで働いているので、お迎えは大体18:30。それが16:30となると、まだ明るく、色々と楽しめます。
夫が合流した翌日は天気が良かったので保育園からそのまま車で海へ。誰もいない海で、1時間ほど夕日をボーッと見たり、シーグラスを拾ったりして遊びました。なんだかとっても贅沢な時間に感じます。

くぐり岩と呼ばれる場所

帰宅して夕ご飯を食べてもまだ19時。そこから近所の温泉に行き、帰ってきて21時に布団に入る。帰宅後は若干慌ただしくも、健康的な生活を送っていた気がします。

沈む夕日にバイバイ!

娘は短い保育園生活がとっても楽しかった様子。それはキッズリーの写真からも伝わってきました。

ちなみに最終日はあいにくの雨。海沿いの公園は諦め、函館まで足を伸ばし、屋内施設(「はこだてみらい館」へ行ったよ)で遊んだり、ロープウェイで函館山へ登ってみたりと、観光を楽しみました。

曇っているけど景色はきれい

移住体験で気付いたこと

ここからは私の気づきです。

①知らない間に気が張っている
旅の前半は母子2人旅。楽しくもあるのですが、3日目の夜、なんだか異様に体が疲れ、食欲が減退。「気疲れ」していることに気付きました。
実家に帰省するのとは違い、知らない土地での移動や生活。風邪をひかないかな?トラブルが起きないかな?寒くないかな?と常に気が張っていて、自分の気持ちが休まる時間が無かったのです。些細なことを話せる相手(=夫)の存在は意外と大きかったのだたと実感。
この気疲れは子どもが大きくなるか、旅慣れすれば無くなるものなのかもしれませんが、今回の旅で初めて感じた種類の「疲れ」でした。

誰もいない海で遊ぶ

②便利家電は便利だ

滞在先には電子レンジや冷蔵庫、洗濯機など、生活に必要なものが一通りありました。ですが、ドラム式乾燥機やホットクック、食洗機に慣れていると、ご飯を作る、洗濯物を干すといった当たり前の一つ一つ家事に意外と時間を取られることに気付きます。作業時間を単体で見ると差はほとんどないかもしれませんが、この積み重ねが意外と生活を慌ただしくします。普段、こうした便利家電に生活を楽にしてもらっていたのだと、あらためて実感。

いただいた野菜で味噌汁を作り、ホッケを焼いている

③「自然豊かな場所で子育てしたい」の本当の意味が見える

私は田舎で生まれ育ち、自然豊かな場所で育ちました。その経験もあって、子どもが生まれてからは自然豊かな場所で子育てしてみたいと思っていました。今回、全く知らない土地、そして過疎地に来て「自然豊かであればどこでもいい」訳ではなかったという自分の価値観が見えました。漠然と「どこか自然に囲まれた場所がいいな」と思っていましたが、いざという時頼れる人が電車で来れる場所にいない、美術館や博物館などの施設に気軽に行ける距離ではないことなど、自然と引き換えに失っても良いものか?少し考えさせられました。

あくまでも今のライフステージにおける私個人の考えです。その時々のライフスタイルに合わせて自然の中に移住されている方もたくさんいますよね。

2拠点生活ではありませんが、こうした保育園留学を活用し、長期滞在するスタイルもありだなと思い始めました。

④働く時間を短くしたい

保育園留学中の仕事時間は9:00-16:00。普段より2時間短い!お迎えの後は遊んだりしながら、ゆったり過ごせた気がします。雇われ会社員なので、働かない分、お給料は減ります。ただ、心の豊かさを感じたのも確か。いきなり時短勤務をするという訳ではありませんが、勤務時間を前倒しして早めにお迎えに行ってみるなど、1日の時間配分を見直してみたいなと思った1週間でした。

以上、保育園留学体験記でした。保育園留学に興味がある!というどなたかの参考になれば嬉しいです。(いいね、していただけたら喜びます。)

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